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BL 死パロ
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『』 「」 [ ]
※ 設定 / 🐝🤣<Խと👻🔪<Խは恋人同士です。
上記内容にご理解のある方のみお進み下さい。
・・・
小柳side
マナが死んだ
この世でたった一人、愛していた人が
⋯ どのぐらいの月日が経ったのだろう
ずうっと虚無感に浸りながら、
暗い部屋に閉じ篭っている
生き甲斐も全てマナであった分、
今この大切な人がいない世界に用はない
マナが死んで、やっと気づいた
他人でしか自分の生きる価値を見い出せない
死ねるもんなら、とっくに死んでる
死ねない理由はただ一つ
マナとの約束を果たしていないから
・・・
星導side
『 小柳くーん?』
『 入りますよー?』
「 ⋯ 」
『 失礼しまーす 』
ガラガラ
和風の扉を開け、玄関には小柳くんが大切に育てていた植物は未だに立派に育っているかと思ったが
枯れていた
『 小柳くーん?』
あれ、寝てるか
『 はぁ 』
飢え死にでもしてるかと思った
オトモも小柳くんも生きててよかった
寝ている小柳くんの傍には相変わらずのオトモが居て隣に座り、小柳くんを眺めた
ふと、本当に心臓は動いているのかと思い、
心臓に手を当て、そのままお腹付近に手をやった
痩せてる
・・・
「 星導?」
『 あ、やっと起きました?』
『 おはようございます 』
「 ぁ、おはよ」
「 ⋯ なんでいんだよ 」
『 なんでって、逆に 』
『 いつまで仕事もせずに家に閉じ籠っているつもりなんですか?』
『 まともにご飯も食べてないでしょう 』
「 別に、今更 生きようなんてつもりはねぇよ 」
「 ただ死んでないだけだ 」
死んでないだけ、
マナは俺に小柳くんを頼むと最期の願いを託してくれた
ごめんなさい、俺はどうしたらいいんですかね
『 はぁそうですか 』
『 とりあえず、ご飯作ったんで食べてくださいね 』
「 ⋯ ぁりがとな 」
・・・
小柳side
「 ⋯ いただきまーす 」
マナ、どうせお前は
星導に俺のことを全て託したんだろ
俺が知らないマナの最期、星導は知ってるはず
⋯ 俺は、恋人の死に目には会えねぇのかよ
散々、人々の最期をこの目で見てきたのに、
いちばん大切な人の最期は何も知らない
俺がその場にいたとしたら
マナは、どんな最期を告げてくれたのだろう
あるいは、マナに最期を告げる勇気はあったのだろう
マナが死んでから、マナのことを考えなかった日は無い
毎日、毎日、マナのことを四六時中考えていた
呪いのようにマナの名前を呼んで、まるでその場にマナがいるかのように
・・・
星導side
マナは彼(小柳くん)にいつまでも生きていて欲しいと思っていますか?
彼(小柳くん)が望むなら死を選んだとしても構いませんか?
はぁ、聞いとけば良かった
「 星導、ご馳走様 」
『 食べれましたか、良かったです 』 微笑む
「 ⋯ なぁ、星導 」
『 ん、どうしました?』
「 マナ、なんで死んだ 」
・・・
[ 星導!ロウには⋯言わんといてな、] 微笑む
『 マナっ!』
[ ロウ。明日も勿論愛してる ]
[ これからもずっと⋯ ]
『 っ⋯!』
・・・
目の前で人が死んでいくのは見慣れていた
だが、この時は本当に本当に、胸が痛かった
マナには “ 明日 ” は存在しないのに明日も勿論と最期を告げ、小柳くんを庇って亡くなった
感情を押し殺し、喉の辺りがきゅーっと締め付けられる感覚を今もまだ鮮明に覚えてる
もう息もなく動かないマナは小柳くんを最期まで離さまいと強く抱き締めていた
罪悪感を感じながらもマナと小柳くんを引き剥がし、小柳くんの意識が戻る前にと、急いで安全な場所まで抱えて走った
あの時、俺が適切な判断で素早く動けていれば
など、もう取り返しもつかないことを引きずっていた
小柳くんに謝りたかった
ずっと
・・・
小柳side
「 言えねぇの?」
「 俺に気使ってんの?」
「 マナからなんか言われた?」
『 ⋯ そうですよ 』
『 マナから言うなと 』
『 ⋯ だから言えません 』
まぁ、そんな気はしてた
「 星導、頼む 」
「 俺に全部を教えてくれ 」
「 頼むから⋯ 」
・・・
星導side
いちばん辛いはずの小柳くんは泣き出したいほど不安な感情を殺して頭を下げて、震えた声で頼むと言ってきた
マナ。ごめん
約束、守れそうにない
大丈夫。責任は負います
『 意識がない小柳くんを庇って最期まで強く抱き締めて離しませんでした 』
『 最期まで天使のような優しい笑みを浮かべて 』
ここで謝ったら、余計小柳くんに罪悪感を負わせることになる
小柳くん、ごめんなさい
『 最期小柳くんに告げた言葉は 』
『 [ ロウ。明日も勿論愛してる ] 』
『 [ これからもずっと⋯ ] 』
『 彼(マナ)は素敵ですね 』
「 ⋯ そうか 」
「 そうだな 」
馬鹿だなー
マナは
明日なんかねぇくせに(笑
なにが明日も勿論だよ、ほんっと馬鹿(泣
お前(マナ)は俺に生きてて欲しんだよな
そんなら、いけるとこまでいってやるよ(笑
だから、マナも俺と一緒生きてくれ
「 星導、ありがと 」
「 俺、マナと生きるよ 」
『 そうですか 』
『 良かったです。ちゃんとご飯食べてくださいね 』
『 また明日も来ますから!』
『 ちゃんと明日も 』
「 ⋯ 明日も来いよ 」
約束ってなんだっけな、
当然なような大して変わったことじゃなかった気がする
まーいいや、なんかスッキリしたし
明日があるって割といいかもな
[ 死ぬまで生きる ]
[ 約束やからな!]
・・・end
お久しぶりです♩いつもご愛読していただきありがとうございます>ᴗ<
忙しくて中々、作品を書く暇がない日々が続いていますが、空き時間を使いながらチマチマと進めているのでこれからも是非楽しみに待っていてくださると嬉しい限りです꜀^. ̫.^꜆