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アイテム番号: SCP-7409-JP-EX
オブジェクトクラス: Safe → Explained(解明済み)
特別収容プロトコル(改訂前):
SCP-7409-JPーEXは現在、能動的な収容が不可能な状態にあります。本変則効果の拡散性の高さと致死性の低さを鑑み、収容努力は「主要メディアにおける集団的な小指直立現象の隠蔽」および「一般的・文化的な身体の癖」としてのカバーストーリーの流布に限定されます。
特別収容プロトコル(現在):
SCP-7409-JPーEXは民間社会に完全に定着し、人類の普遍的な「文化的行動・癖」として受容されたため、オブジェクトクラスは「Explained」へ再分類されました。 現在、特別な収容プロトコルは必要ありません。本件に関するすべての調査は終了しています。
説明
SCP-7409-JPーEXは、特定の高精度な動作(主に視覚的トリガー)を伴って伝播する、ミーム的(認識災害的)な運動制御異常現象です。
人間が「取っ手付きのカップを持つ」「スマートフォンを小指で支えて持つ」「マイクを握る」等の特定の物品保持動作、または「上品・優雅さを演出する意図的なポーズ」を行う際、高確率で手の小指(第五指)が不自然に外側へ直立・反り立つという特性を持っています。
この「小指が立った状態」の人間を別の人間が目視、あるいは映像を通じて認知した場合、ミーム的な感染が発生します。感染した対象は、次回以降に同様の物品保持動作を行う際、自身の意思とは無関係に小指を直立させるようになります。
本オブジェクト最大の特徴は、「感染しても身体的・精神的な被害が一切存在しない」という点です。対象者は小指が立つことによる不便(せいぜい周囲から「ちょっと気取っている」と思われる程度の社会的リスク)を除き、完全に健康な日常生活を送ることが可能です。
タイムラインおよびクラス変更の経緯
19██年(Safe指定当時):
財団の医療部門が「特定の社交界や喫茶店において、不自然に小指を立てて茶を飲む人間が局所的に急増している」ことを発見。調査の結果、これが視覚的ミームによる異常な感染症であることが判明し、オブジェクトクラス Safe として登録されました。当時の財団は「数年以内に記憶処理と情報統制で根絶可能」と判断していました。
20██年(テレビ・インターネットの普及期):
映像メディアの爆発的な普及に伴い、テレビ番組の出演者やアイドル、アニメキャラクターなどの「小指が立った状態」が全世界に同時配信されました。これにより、数億人規模の一斉感染(パンデミック)が発生。財団の記憶処理薬の在庫が世界規模で枯渇する事態に陥りました。
202X年(Explainedへの変更):
倫理委員会および実体調査部門による大規模なサンプリング調査が実施されました。その結果、「現存する人類の約94.2%が既にSCP-7409-JPーEXに感染している」ことが証明されました。さらに、未感染の人間であっても、現代社会で生活する以上、24時間以内に確実に再感染することが判明しました。
財団評議会(O5-█)による声明:
「全人類の9割以上が日常的に行っている無害な動作を、わざわざ『異常(SCP)』と呼び続ける意味はあるのだろうか? 彼らはただ、カップを持つときに小指が立ってしまうだけだ。これはもはや異常現象ではなく、人類の新しい『文化』であり『習性』である。」
この判断により、記憶処理による隠蔽工作はすべて打ち切られ、本オブジェクトは「人類が完全に異常性に敗北し、それを受け入れた事例」として Explained(解明済み) に分類されました。
コメント
1件
みぅです🤍 第2話、読ませてもらいました。 小指が立つミーム現象が「異常」から「文化」に変わっていく過程、めっちゃ面白かったです。94%が感染してる時点で「もうこれが普通だよね」ってなる財団の判断、すごく納得できました。無害なのに異常扱いし続ける方が不自然っていう視点が新鮮で…。 カップ持つときの自分の小指、ちょっと気になっちゃいました(笑)こういう身近な動作を題材にするところ、夏みかんじゃなくてオレンジさんのセンスが光ってるなって思います🌙続きも楽しみにしてますね。