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それからというもの、君に会いに行く回数は増えていった。夏休みという休暇期間に会えたのは本当に幸いだったと思う。


『もうすぐ雨降るぞ。帰りな。』

「何でわかんの!神様じゃん!」

『神様だわ笑』


『もう夜遅いし家帰れ。』

「え、うりも帰ろーよー!」

『俺は帰る場所あるし。お前もあるだろ。』

「うー、、うりー!ばいばーい!またねー!」


『いってッ、怪我したんだけど、ちょっと唾液くれね?』

「唾液?何で、?汚いよ、水なら取ってくるからさ、待っててね動かないで、」

『人の体液飲むと治んだよ、神様だから、』

「神様って不思議。いいよ」

俺の指で口の中をペロッと撫でるように触る。そしてその指をうりに差し出した。

『ほんとすぐやるな、いつか騙されるんじゃね?』

「え、騙したの?」

『な訳。』

「だよね、俺うりがそういうねこじゃないって知ってるから。」

『へッ、本当にそーかな』


いつだって俺は『ねこのま』にいた。ママには『ねこのま』とだけ言ってるから場所自体は知らないだろうけど、二分くらいで着くって行ったら安心してくれた。



──── たった、たった一回だけ、うりが居ない日があった。その日は心配で心配でたまらなくてうりのことしか考えられなかった。


その次の日、呑気にうりは現れた。

『よ、今日はなんの話をしよう。』

「うり、なんで昨日。」

『あ!前髪切っただろー!カッチョ良くなってんぜー!』

「うり、昨日なんで居なかったの。」

『夏にしては今日ムシムシしてないよな。過ごしやしー笑』


「うり!!都合悪いからって無視しないで!」


『お、大きい声だこと。ゆあんくん。あのな』

『世の中には、知らなくていいことがたーくさんあって、』


「俺がうりについて知っちゃダメなことなんてないだろ!馬鹿!」

「神様の集まりだったの?なら言ってくれればいいじゃん。」

「もしかして彼女と会った?なら今度合わせてよ!お出かけ?たまにはいいんじゃない。友達と会ってたのかな、お友達も大事だもんね。違う街に行ってたの?どんな町だってそれぞれいいとこあるし。いいと思う。」


「どんな用事だってまずはどうでもいい。あのね、うり。俺が怒ってるのは、何も言わずに居なくなったことについてだよ。」

『あ、ごめん。』

「ん、どこ行ってたの。」

『隣町で神様の集まりがあった。人間の姿で行った方が早いから夜出発した、それで夜帰ってきた。』

『神様の集まりってな、あんま口外しちゃダメなのよ。』


「そっか、でも言ってよ。うりのことしか考えられないのに、うりが居ない日なんて俺耐えるの難しかった。」

『ごめんな。今度から言うから。』


「うん。うり大好き。今日は話してやんなーい!」

『はッ、それは違うだろ馬鹿ッ!!』

「馬鹿じゃないもん。うりほどは。」

『んだと!!』


彼を初めて家へ迎え入れた。

【yaur】ここで待ち合わせでいいですか。

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コメント

7

ユーザー

口調からなんかyaくん大人になってきてる…!?!? 最初ちょっとなんだこのガキって感じだったけど、今は大親友みたいな、頼れるみたいな??yaくんurさんのことしか考えられないとかもう恋ですね

ユーザー

見るの遅れたタヒにたい🙄‬ ななせぴかちゃんのノベル嬉しすぎるし、ur彡が猫の神様なの圧倒的解釈一致で大好き💪🏻 yaくんがur彡のことでいっぱいいっぱいになっちゃってるのほんとかわいすぎる🥹‪

ユーザー

yaくん素直すぎて可愛い💓 もうurくんのこと考えるようになっちゃってる … ‼︎ 最高すぎます … ! 本気で心配して本気で怒ってるのyaくんらしくてめっちゃいい … 👍🏻👍🏻

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