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ーー愛なんてーー
ーーあるだけ無駄だーー
ーーこんなにもーー
ーー胸が痛くなるのならーー
桜の花が咲き始め、優しく微笑んでいる。俺たちを見守りながら。
「はぁ、、、、」
こんなにも空が青く雲一つない今日。いつもの自分であればどんなに喜んでいたことだろう。俺の名前は北野 薫。こんな名前だが一応男である。今日は中学校の卒業式だ。だがなぜ俺がこんなにも卒業を喜べないのかというと、、、、、
「、、、、おい」
「、、、おい、おいって!」
はぁ、来た。ため息の原 因。
「おい!無視すんなよな、てか俺が話しかけたときため息ついただろ」
どうやら声に出ていたらしい。こいつの名前は南 海斗。いわゆる幼なじみ。どーせなら巨乳のロングのかわいいゆるふわっとした幼なじみが良かった。まぁ思うだけ無駄だが。
「おーいどうしたー?せっかく4月からオレと同じ高校に行けるってのに」
そう。これだ。こいつと同じ高校が嫌で少し遠めの高校を選んだというのに。ってかさっきからこいつおいおいうるせーな!!
「おいまた無視かよー」
海斗は俺の顔を見てそんな顔すんなよ〜と呑気に笑っている。こっちの気も知らないで。
幼稚園時代からいつも隣にいたコイツがオレは好きだ。もちろんlikeではなくloveの方で。ムカつくがこいつはこんな性格だし運動できるしあと優しいし運動できるから小学校からすんごくモテた。やはり足が速い男はモテる。他クラスの女子たちに俺に変わりにラブレターを渡してほしいと何度言われたことか。そして俺が海斗に渡すたびに
「わりぃ、俺好きな人いるんだ。」
と断り何人の女子を泣かせたことか。もちろん俺も泣いたが。
だから同じ高校に行きたくなかったのに。
隣りにいても、辛いだけだから。
「お前、彼女作んないの?」
と聞いてみる。すると海斗は
「いやー、俺好きな人いるからさ~」
じゃあ早く告って付き合っちゃえよ、と、内心泣きそうになりながら言うと海斗は一瞬驚いた顔をして
「実は、そいつも同じ高校なんだよ」
え、、、?
「でももう我慢出来ない。俺、そいつに告ろうと思うんだ。」
と笑いながら話す。
え、まじで???
「そ、そうなんだ」
と返したが上手く笑えていたか不安だ。 ヤバい泣きそう。そんなものを見せつけられながら三年間こいつと同じ高校に行くのか。もう無理。マジ無理。
と脳内で俺の中のJkが泣いている。
「でもそいつ、俺がどんなにアタックしても気づかねーんだよ。」
「へ、へ〜」
つらすぎる。何の苦行だよ。もう聞きたくない。
「そっかー。あれ、こんな時間だ。じゃあオレ用事あるから帰えるわ〜」
俺は足早に自分の家の方向に向かう。
「おう、じゃーなー。また高校で」
と呑気な声が聞こえる。家帰ってもう寝よう。
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「また言えなかった、」
「あの馬鹿、鈍感すぎるだろ。」
桜の木は二人を見守りながら微笑んでいる。