おんりーチャンが8番出口の世界に行っちゃった話
※ネタバレ….はあんまり無いと思うけど、これから8番出口をプレイする人は読まない方がいいかもデス
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この通路を歩くのは何回目だろう。すれ違うおじさんは相変わらず無の表情をしている。
貼ってあった紙の案内によれば、8番の出口からでないと外に出られない。しかし、ただ進むだけでは8番出口に辿り着けない。
通路の途中にある”異変”を見つけたら引き返し、何も無ければそのまま進む。間違えたら0番に戻され、また同じことを繰り返すことになる。
どんな些細なことでも、見逃すことは許されない。
ここに来たとき、最初は混乱していたがルールが分かればそれに従うだけだ。とはいえ、たまに来る心臓に悪いアクションのせいで精神的にかなりキツい。
正直早くここから出たいが、全然出口に辿り着けない。
やけに響く足音も、無駄に長く感じるこの道も、今すぐ目を瞑って蹲ってしまいたいくらい怖くて。
すれ違うおじさんですら最早敵のように思えて。
こちらは精神崩壊寸前だと言うのに、無情にも0の数字が現れた。
また、最初から…
「もうやだぁ…」
そう情けなく呟いてその場にしゃがむが状況は変わらず、
コツ、コツ、と足音が近づいてくる。
もうこのまま出られないのではないか、と思うほど俺の心は限界だった。だけどみんなに会えないのは嫌だ、またあの人達と話したい。
そんな思いが俺の背中を押す。
ドズルさんの豪快な笑い声が、ぼんさんの優しい笑顔が、おらふくんの自信に満ち溢れたあの声が、MENの頼もしい背中が、鮮明に蘇ってきて。
動かなかった体が少し軽くなった気がした。
よし、絶対にここから出るぞ。
そう決心し、ギュッと閉じていた目を開けて立ち上がると、目の前におじさんが立っていて思わず声を上げでしまった。
「ゔわぁっっ!?!?」
びっっくりしたわ!はぁ!?
恐怖通り越して腹立ってきたんだけど。
心の中で文句を言いながらも足を進める。壁、床、天井、隅から隅までじっくり観察しながら。
何となく落ち着かないので腰に巻いていたパーカーを着てフードを被る。
視界は狭いが仕方ない、少しでも冷静さを保つためだ。それに、これでも異変を見つけることくらい出来る。
ここから出られるなら何でもいいのだ。
1の数字を横目に、また一歩踏み出した。
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ここが違う、引き返そう。
これはどうだったかな。
少し迷いながらも、やっと8番まで来れた。
だけどここでミスをすれば全て水の泡…
でもないかもしれない。
いくつか見つけた異変があるからそれに注意することは出来る。
大丈夫、間違えたってやり直せる、と自分を宥めながら進む。何度も異変が無いことを確認して、恐る恐る曲がり角の先を見る。
「やったぁー!」
階段が見え、その先からは鳥のさえずりが聞こえる。だいぶ時間がかかったがやっと外に出られる、そう思うと嬉しくて仕方なかった。
これで、これでまたみんなと__
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お知らせ
地下通路をご利用いただきありがとうございます。ご利用の皆様には、ご不便をおかけいたしますが、見つかっていない異変が18個あります。ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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コメント
2件
神。ほんとに神。 めんおんでホラーゲームの世界的なの書ける...?