mtp、軽い暴力描写注意⚠️
いつから変わっちゃったんだろうね、
でも、
僕は元貴のこと、全部知ってるよ。
今、僕と元貴は僕の家で2人でご飯を食べている。
「若井。」
ビクッ
『…どうしたの?元貴、』
「これさぁ、味付け。ちょっと濃すぎじゃない?」
『え、あ…ごめ』
やばい、今日ちょっと目分量でやっちゃった。
やっぱり入れすぎたかもと思ってたけど、
「俺が濃すぎるの好きじゃないって知ってるよね?」
「その上で、この味で出してるの?わざと?」
『ちがっ…そう言うわけじゃ、なくて』
バチン
元貴からビンタされた。痛い…
「…はぁ、こんなん食べる気になんない。最悪、」
『まっ、元貴っ!ごめ、ん!』
『作り直すからっ、待って!』
「いいよ、自分の好きな味付けで食べれば?」
「もう、ご飯いらない。」
と言い残し、自分の部屋に行ってしまった。
僕と元貴は付き合っている。同居もしているんだけど…最近元貴はずっとこんな感じだ。
家に帰ってくるのが遅い時もある。
部屋に篭りっきり余り会話もしていない。
また、元貴の機嫌を損ねてしまった。
僕が悪いんだけど…
しょうがないから、料理は捨てる。僕は食欲ないから。
美味しくない料理作られたって、迷惑だよね。食材の無駄だし。
取り敢えず、残ってる家事を全部終わらすか。
『って訳で…何だろ、倦怠期って奴なのかな…』
[そう?でも、話を聞く限り若井は別に悪くないじゃん。]
『いや…俺が元貴の気に触る事するのが悪いんだよ。』
『ただでさえ元貴は繊細だからさ。』
[確かにねぇ。人一倍繊細だよね。]
こういう日には、涼ちゃんに話を聞いてもらっている。涼ちゃんと同居してから、だいぶ距離が縮まった気がして、今ではいい相談相手だ。
『…元貴って、俺の事好きじゃないのかな。』
[…何でそう思うの?]
『だって、最近だってそう思うことが増えてきたんだ。』
『帰ってこない日もあるから…浮気してると思うし。』
[…元貴、浮気してるの?]
『多分ね、苦笑』
[若井は…それでも別れたいとは、思わないの?]
『…だって、俺は元貴のこと好きだもん、、俺は元貴がいないと生きていけないし。』
『何だろ…離れたい、より離れられないって感じじゃない笑』
[…]
『俺がそうなのと同じように、元貴も俺が居なきゃ生きていけないでしょ?』
『あの元貴を受け入れられるのは俺だけだもん。』
[そっか…]
いや〜いつも涼ちゃんにはお世話になってるな…
ありがたい。今度何か奢ろうかな。
今、僕は元貴の部屋にホットココアを持って行ってる。
多分まだ起きてるから。もう、怒ってないといいけど。
さっき叩かれた左頬が痛い。ジンジンしてる。
でも、
ガチャ
そーっとドアを開ける。
『元貴…?起きてる?』
もしかしたら寝てるから小声で話しかける。
ベットが膨らんでいた。あれは起きてそうだな。
ホットココアを机に置き、布団に手をかける
その瞬間
バサッ
「……」
元貴に手を掴まれて布団に押し倒される。
元貴は僕に馬乗りになって見つめる。
『元貴…?どうしたの、』
『急に、ベットに…あぶないよ』
「…若井、」
耳元で囁かれる。
こうなると、僕の体は嫌でも反応してしまう。
ビクッ
『…もとき///』
「今日、抱かせて。」
相変わらず言葉足らずだな、と思った。
『…え!?』
「勿論、拒否権なんてないけど。」
『…うん、♡』
「涼ちゃんと電話なんかしてさ、」
「結局、俺にこうされるのが好きなくせに、♡」
相変わらず不器用なんだね。
でも、
僕は元貴のこと、全部知ってるよ。
元貴は浮気なんてしてないよ。
僕を嫉妬させたいだけ。
元貴は僕の料理大好きだよ。
僕の悲しむ顔が好きなだけ。
元貴は別にDVしてないよ。
それが、元貴の愛情表現なだけ。
この左頬はアイの証。
だって、元貴は僕のこと大好きだもん♡
僕がいつも涼ちゃんと電話してる時隣の部屋から聞いてるの知ってるよ。
“だから”電話してるの。
その後元貴は嫉妬して、僕を抱くから。
ねぇ、僕は元貴がいないと生きていけないよ。
元貴もそうだよね。
元貴は歪んでいる。
それを受け入れる人は今後一切現れない。
僕以外は。
大好きだよ。元貴。
だから、
もっと一緒に堕ちていこうね♡
ホットココアはもう、冷めていた。
終了!
これ1話で完結にするか続けるか、迷い中。
いやー、歪んでますね。2人とも。こう言う話大好きです。
長かったけど、ここまで見てくださりありがとうございました!
是非他の作品も見てくださいね!
いいね👍やコメント嬉しい☺️
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