テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
不破視点
咲良の舞う季節になり、新入生達が新しい制服に身をまとい、学内に入ってくる
生徒会代表としての挨拶
「えー…~ーーーー」
なんで叶さんじゃないのー!
俺はステージにでなくていいと思ってたのに!!ただみとくだけで終わるって感じだったじゃん!
事前になって知らされるなんて…
こっちは好きで生徒会やってる訳じゃないんだから…
〔お疲れ~ありがとふわっち〕
「お疲れ~じゃないですよ!叶会長…」
〔ごめんねー、でもちゃんとできてたよ!後輩の成長ってやっぱいいよね…〕
「俺も今日から先輩になるんで 」
そんなことを話しながら、1年の見守りとして、廊下を歩く
副会長の葛葉は、生徒会室で寝ている
「葛葉を起こさないんですか?」
〔どうせ起きないだろうし、こういうの苦手だろうし…〕
「俺も苦手なんすけど…」
『あ、あの!!!!!!!』
突然、後ろから張り上げた声が聞こえた
俺たちは驚いて後ろをみる
そこにいたのは赤いメッシュがチャームポイントの男の子、1年生だろう
『す、好きです!!!!!!!』
「……は?…あ、叶会長のことじゃない? 」
『そーじゃなくて、不破先輩のことなんすけど…』
〔ふッw〕
叶さんが後ろで吹き出してるのが聞こえてくる
周りの視線もいたい
「…え?俺?いやでも俺ら初めましてでしょ?急にそんなこと言われても…」
『…ッそうですよね、すいません!でも!絶対振り向かせますから!』
「…」
不破湊、男からの告白はあまりない
0ではないが少なくとも、後輩という存在からは
俺自身もあまり同姓の恋愛とかよく分かんないし、俺のことみただけで好きになるなんてよっぽど面食いなんだろう
きっと、この子は苦手なタイプだ
「ごめん無理」
『ぁえ? 』
「俺君みたいなの苦手だからさ、じゃ」
唖然とする後輩を置いて、俺は手をひらひらさせながら歩き始めた
〔…相変わらずバッサリしてるよね〕
後ろからの叶さんの声
「なんでみんな苦手なのに無理して付き合おうとするんでしょうね、その理由が俺には分かんないんで」
『ッ三枝明那です!!覚えておいてくださーい!!』
廊下全体に響き渡るような声で、彼はそういった
三枝明那…あまり興味はない
けれど、めんどくさそうだなとは思った
その声に耳を傾けず、俺はそのまま、廊下を進んでいった
昼休み…
【聞いたぞー?後輩からの告白を華麗に断ったんだと】
そういって俺の机に弁当をもってきたのはローレン
【少し話してみるとかしないの?】
「初対面で告白されても困るだけ」
【美人だった?】
「いや男」
【何それ、おもしろ】
「全くうけない」
【えー、男かぁ、いいねぇ、性別関係なしにもてるなんて】
「もててはない、それをいったらローレンだってもててるでしょ?」
【俺はあんまだけど?ていうか今日部活くる?】
部活、軽音部で、バンドをしている
「んぁー…今日は生徒会の仕事終わってから行く 」
【りょーかーい】
2人で話してると、突然、クラスの女子が声を掛けてきた
〈…ふ、不破くん、誰か、呼んでるけど〉
「俺?そんなやついたっけなぁ?」
〈多分、後輩じゃない?1年生の刺繍してた〉
「…」
俺は立ち上がろうとしたのを止めた
とてつもなくいやな予感がする
【逃げるな先輩、いってこい】
ローレンに施され、廊下に出る、俺のいやな予感が的中したっぽい
『あ!不破先輩!』
「いったよね?苦手だって」
『いやその話じゃなくて…その、生徒会の今日集まる時間知りたくて…』
「は?生徒会?入るの?」
『はい!叶会長に聞きに行こうかと思ったんですけど忙しそうで…だから不破先輩に』
「副会長のとこいくでしょ、普通」
『あ、はは…なんとなく…』
「…よく会いに来れるよね、今朝断られたのに」
『俺!不破先輩に憧れてるんですよ!だからここの高校選んで、勉強もめちゃくちゃ頑張りました!』
なるほど、そして今朝俺にふられたわけだ
「ふーん…ま、勝手にすれば?迷惑にはしないでね?」
『が、がんばります…』
そもそも、こいつがなんで俺に憧れたのか分かんない
俺は彼に時間を知らせ、教室に戻った
【なかなかいい目付きしてた後輩だね】
「そう?こっちからしたらちょっと困るけどね」
【もうちょっと誉めるとかないの?】
「ないけど」
【やば…】