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不破視点
放課後になり、生徒会での仕事をすぐに終わらせ、一番にでた
三枝?っていうやつはなんか普通に黙々と仕事をこなしてた
うるさい彼からは想像できない姿だった
俺は軽音部の部室をあける
「おいっす~!」
{あ、おーっす、ふわっち}
【お疲れ、あれ?くっさんは?】
「まだ仕事中、もうすぐでくると思うよ」
〖こんにちは!不破さん!〗
新しい新入部員か、かといっても、ひばとは中学の頃から一緒にバンドをしてた
「やっほ、ひば、バンド入ってくれるんやね」
〖歌うの大好きだから!〗
めっちゃかっこいい歌声だし、バンドにもってこいのボーカルだ
〖ていうか、ふわっち朝からすごい噂になってるよ?〗
「あの事?困るねぇ…」
〖あきなは初日から告白なんてすごいね、それをふるふわっちもすごいけど〗
「何?知り合い?」
〖同じクラスなんすよ、いいやつですよ〗
「…そう?」
俺はあの子を一目みただけで”気持ち悪い”の感情が浮かんできた
「まぁ、俺はまだ付き合うつもりないし~」
【かといってお前はゆきさんのこと気になってんだろ?】
ローレンが話に入ってくる
ゆきさん、うちのクラスの大人しい女子だ
「気になってるだけ、好きじゃない」
ローレンにこの話をしたのはそういう恋愛的に、とかじゃなくてただ一人の人間として興味があるだけ
「この話はおしまい、合わせよ」
{はーい}
【おっけー】
夕日が見える教室に、楽器の音が響き渡った
三枝視点
『うあ”ぁぁぁ…疲れたぁ…』
俺は机に突っ伏せになる
〔お疲れ、わざわざこんなに手伝わなくてもよかったのに〕
『いえ!叶さんに無理はさせたくないから!』
叶さんとは中学の頃、ゲーセンで出会った
そのあとからは連絡とかめっちゃとって、仲良くなって…高校も一緒になれた
〔あきな何であんなことしたの?〕
『朝のやつっすか、よく思い出させようとしたね?』
〔まぁね、急にあんなこと言い出すからびっくりしちゃったし 〕
『あはは…すいませーん…』
朝、俺は告白をふられた
相手はこの学校の大人気の不破先輩
俺なんかが釣り合わないとは分かってる
『でも俺、絶対諦めないと思いますよ』
〔その前向きさはほんとにすごいと思うよ〕
『ありがとうございまーす』
〔でも、いきすぎないようにね?無理しすぎちゃうんだから〕
『無理って…そんなことしませんよ!俺はほどほどに、いつもやってるんで!』
〔そう?ならいいんだけどさ、あきな部活とか入ってないの?〕
『あー…高校はなんもしないかもです』
〔軽音は?ふわっちいるけど〕
『バンドとか、なんか楽器がひけるわけじゃないんで…』
そのとき、外の景色が一変し、雨が降り出した
『あ、雨!?』
〔天気予報じゃ晴れっていってたんだけどね…どうする?鍵開けとこっか? 〕
『いや、帰ってから予定があるんで…ダッシュで帰ります』
〔気をつけてね〕
『はい!失礼しましたー!』
俺が生徒会室をでて、階段を掛け降りていると、目の前に人影が現れた
『ッうわ、すいません!』
「げ…」
『って、不破先輩?』
いま、げ、って言われた気がしたんだけど…まぁいいか
「それじゃ…」
そういって階段を上がっていこうとする先輩を俺は呼び止めた
『…あ、あの、俺の、どこがだめなんですか?』
「はぁ?」
別にこれは自分が完璧だと思ってるわけではない
ただ知りたかった、なんで苦手って言われたのか、初対面…なのに
「…苦手なもんは苦手、それだけ」
『うわー、語彙力な…』
「そういうとこじゃない?」
『すいませーん…』
「とりあえず今日は早く帰りな?雨、これから酷くなるらしいし」
『心配してくれるんですか!?』
「いや、早く俺も部活行きたいから帰ってくれってこと」
『酷いなぁ?もうちょっと優しくしてくれたっていいのに』
「そしたら勘違いするだろ」
『そーですね、じゃ俺はこれで』
俺が手を振っても、振り返してはくれず、そのまま階段を上がっていってしまった
俺は靴箱にいき、スリッパを履きかえる
雨は弱まるどころかいっそう、強くなっていた
俺はその雨の中に飛び込み、走り出した
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