コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
.
「───島だァァア!!!!」
「しーッ!
あんた海賊でしょうが!」
隣でスパン、とナミさんにどつかれるルフィくん。
“でぇと”が相当楽しみらしく、もう既に私と手を繋いでくれてる。可愛いなぁもう。
「全く、本当じっとしてないんだから!
夜までには帰ってきなさいよ!」
「はーい!」
今日は船番らしいナミさん、サンジさん、ブルックさん、フランキーさんに見送られて、ルフィくんに引き摺られながら島に降りた。
───
─
「うぉー!すっげー!」
「人多いね~」
繁華街の方に来るに連れて、とっても人が多くなってきた。
それこそ、手でも繋いでないとはぐれてしまうくらいに。
あれからずっと離されることなく繋がれたままの手は指を絡められて、いわゆる“恋人繋ぎ”に。
ニヤける口元を隠すのに必死だ。
「あ~、腹減ったァ~!
でも、○○の服一緒に買ってこいってナミに言われたんだよな~」
「お腹空いたね。
ご飯食べてからでいいよ、買い物は」
「ほんとか!?おれ肉食いてェ!」
「肉好きだねー!」
適当な店を見つけて入り、カップル席に案内されてはまたニヤける口元。
いい加減にしないとキモいな私。
傍から見れば完全にヤバい奴だ。
見ているだけで胸焼けしそうな量の肉を食らうルフィくん。やっぱり私までパクッと喰われそう。
「あー、腹一杯!」
「だろうね、あんだけ食べればね」
店を出て、ぶらぶらと歩く。
こうして“でぇと”するなんて、何年ぶりだろう。
────ドンッ
「あっ、すいませ・・・」
すれ違いざまに通行人とぶつかって咄嗟に手が離れてしまい、人混みにのまれた。
.