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「 ヌルフフフ…。 」
[ 初めまして、烏間惟臣様。国家機密の超生物とは彼のことであっていますか? ]
「 あぁ、君には此奴の暗殺を頼みたい。たださっき君が言った通り、此奴は国家機密だ。くれぐれも口外しないでほしい。 」
[ はい、承知しております。超生物さんにはお名前はあるのですか? ]
「 ヌルフフフ、初めまして__さん。私のことは超生物さんじゃなくて殺せんせーと呼んでください。 」
[ おや、承知しました。今後は殺せんせーと呼ばせていただきます。 ]
殺せんせーと名乗る触手の生えた超生物と、一人の少女が話している光景は、周りからすると異様だった。
しかし少女も超生物のように普通ではなかった。
この少女は人形なのだ。
まるで人形のような目、人形のような髪、人形のような体と言われることがよくあるのは、少女が本当に人形だからである。
このことを知っているのはただ一人、少女を造った者、マスターだけだった。
少女は何故人形なのに動いているのだろうか。
それは少女の体に近未来的なチップが埋め込まれているからである。
このチップは少し特殊で、マスターが独自開発したものだ。
なんでも、無機物に生命を宿らすことができるというすぐれもの。
しかし、このチップは世界に一つ、少女の身体の中にしかなかった。