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「キスの距離」
青桃
・BL要素、R18要素が含まれます。純粋様、地雷様、未成年の方はなるべく視聴を控える事を推奨します。
・この小説は完全作者の妄想、フィクションとなっております。ご本人様及び関係者、その他諸々全くの関係·関連はございません。
・ご本人様の目に届かぬ様 検索避け等ご協力をお願いします。コメント欄では伏字を使う事を奨励させて頂きます。
例)りうら↬❤️🐥、赫、L 等
いれいす↬🎲、irxs、不規則な賽子 等
・本作品に対する批判等は一切受け付けません。自己責任で閲覧して下さると幸いです。
上記の内容が了承できた方のみお進み下さい。
衝動書きなので結構文面おかしいです ^..^
かなり没
つい気が緩んで身体が勝手に貴方へと向かい出す。
反射、というよりかは本能に基づいているのだろう。
勝手に寂しくなって
色々愚痴言い放って悲しくなって
でも会えたら嬉しくて
改めて自身が貴方に溺れているのだと実感する。
きっとこの先も貴方の事が忘れられないのだろう
と思わされてしまう。
桃side
家に帰り鞄をその辺に放り投げるとまるで全身の力が抜けたように倒れ込む。ぼふ、と包み込まれると思えばまた静寂が戻る。今日はなんだかこの静寂でさえも悲しくなってきて。突然独りになった瞬間の虚無感を感じてしまう。
父の勧めでこの会社に入社してから早数年。もはや慣れたと言っても過言ではない只管の事務作業。
充実している、と言えばそれは事実なのだが別に辛いという訳でもない。なんなら仕事は好きな方だ。
ただ、この在り来たりな作業をこなす毎日に退屈と疲労を少しだけ感じていた。
身体の限界はまだ感じていない、気持ちが不安定なのだ。すぐ余計なことを考えてしまう。
スーツに皺が着くとアイロンをする手間が増える為仕方が無く起き上がり部屋着に着替える。と同時にテレビをつけるとよく学生の頃見ていた深夜番組がやっていた。その軽々とした絵柄や口調にでさえも余計な事を考えてしまう。数年で感じ方も変化するよな、と思いつつ番組を変える。
番組を変えても変えてもその思いは変わらず結局テレビを消してしまった。
自分はこんな些細なことでも鼻につくようになってしまったのかと少し驚くがこんな状態じゃそうなるに決まってると自答する。
ただぼーっと家の中を眺めていると 視界の中に棚に置いてある写真が目に入った。日々の怒涛の作業のせいなのか、老化が進んでいるのか分からないがとても見えずらい。でも青色が映っているのは確かだ。
きっとあの青髪は俺自身が忙しくて久しく会えていない親友及び恋人。俺がこんな状態だから今会っても迷惑だろうと感じ中々会えずにいる状況なのだ。
いや、忙しいとは言っても連絡位はしてくれるだろうと軽率なことを考えていた俺も馬鹿だった。気遣いからなるものなのか電話もメールも何もかもしてこない。
俺が悪いのは重々承知の上なのだが幾ら何でも彼氏としての自覚が足りないと思ってしまう。恋人にそんな事思っていいのかと自分を攻める反面、恋人だからこそ全てを打ち明けるべきだと考える自分が 交差して又もや頭を困惑させる。
たかが飾られている写真一枚でこんなにも相手の事を考えてしまう俺はかなりの重症なのだろう。喜怒哀楽が交錯する度心がすり減っていく気がして、虚ろになりそうで消えてしまいそうで、 空っぽになりそうで怖くて。
気がついたら玄関の扉を開けていた。久しぶりに向かう彼の家への道のりは前よりも重く、でも少し嬉しい気持ちもあった。
向かい風が吹いて染め過ぎの、色落ちした髪が崩れる。正直治す気力も起きなくて。とぼとぼ無心で彼の家へと向かう。
見ない間により綺麗になったように見える立派な家。誰か他に女でもできたのではないかと心配になるが外観から女の気配がする訳では無いので確定とは言えない。大体、あっちから告白をしてきたのだから到底そんな事は起こらないだろう。
メールをするのも何だか気まずく、かと言ってインターホンを押すのも迷惑かな、とぐるぐる思考を巡らせる。
こんな夜遅くに家の前で立ち留まっていたら不審に思われてしまう。
流石にインターホンを押す勇気も無いのでメールで送ることにする。
1番上にピン留めしてある彼とのチャットを開き短文を送る。スクロールすると過去の彼との連絡が見え少し気まずくなる。
今は何となく… ただそばにいて欲しい。
隣にいるだけでいいから。何も話さなくていいから。
それっぽい言葉を紡いで送信すると案の定早く返信が帰ってくる。
階段を降りてくるであろう音が微かに聞こえてくる。
扉が開いた瞬間久しぶりに見る青髪が視界に自然とはいってきた。
青)「…どうしたん 」
桃)「……」
瞳が合った瞬間言おうとしてた言葉が全て躊躇うように出てこなくなる。いつもと変わらない素振りが逆に何だか辛くて。言われるがまま家の中に入れてもらいリビングであろう場所でソファに座らせてもらう。
物が綺麗に整頓されていることからきっと寝る直前だったのだろう。それも相まって余計申し訳なく感じる。
お茶を運んできたと思えばさらっと俺の隣に座って問いかけを始める。
青)「…で…どうしたん 」
桃)「…何となく… 来た 」
青)「…何かあったから来たんやろ 、…?」
「…無理しなくてええんやけどさ…話せそうやったら話してくれへん…?」
別に無理してるわけではないし言いたくない訳でもない。なんというか…周りから見たらこんな小さな事で悩んでいる姿が見窄らしいと思われてしまいそうで。
桃)「…しょーも無いとか…思わない…?」
青)「思わんよ、彼女が悩んでるなら心配するに決まっとる」
桃)「……最近 」
「何かある度にすぐ怒っちゃったり悲しくなったりしてて」
「…別に生活に不満があるわけじゃないんだけど」
「…なんか…な、何なんだろうなっていう…」
苦笑いをすると何だか深刻そうに悩み始める青髪。ああ、やっぱり面倒臭かったんだと自虐すればするほど余計辛くなってきて。久しぶりに会えたと思えばいきなり重い話持ってこられてそりゃ相手も戸惑うよな。やはり心の中で留めておくべきだったのだと言葉を繋げようとすると突然顔を上げまじまじと見つめてくる。
青)「…仕事は…? まだ忙しい…?」
桃)「っえ、あ… ちょっと最近忙しくなってきちゃって…」
「…で、でも別にそんな辛いとかじゃ」
青)「…こんな隈作っといてよく言うわ」
頬に手が触れたと思えば親指ですりすりと目元をなぞられる。反射で目をつぶると何だか心が安心しきっている様で。
さっきまであんなに喜怒哀楽が激しかったのに、彼と居るといい意味で気持ちが落ち着かない。
青)「いい? …ないこは疲れてるの」
「自分が気づいてないだけ、ほんまはめーーっちゃ疲れとる」
桃)「…そーなの…かな」
青)「…体に支障来とるやろ、隈とか気持ちが不安定、とか」
桃)「…」
青)「…ないこが仕事好きなのは知ってるんやけど…」
「…ほんまに…無理だけはせん、といて、…」
先程までの真剣な瞳が一気に崩れ静かに泣き始めるまろ。こぼれ落ちた雫がズボンに沁みる度何か申し訳ない気持ちになる。
こんなにも俺の事思ってくれていたんだな、と関心する反面、気持ちが不安定な俺の前でいきなり泣き出したり仕事の大変さ知らない癖に口出ししたりしないで欲しいという不満を感じる。
ただ、自分がかなり仕事に追われて疲れていたのだなと実感が出来、薄らと背徳感を覚える。
青)「…ごめ、…気にせんといて 」
桃)「…俺のせいでごめん」
青)「いや…ないこのせいちゃう…」
「…もうちょい早く…連絡してたらな…って、…」
桃)「…」
彼の泣き顔を見ていたら何だか心の奥が疼いて。この際にもう全て自分の本音をぶちまけてしまうべきだと決意する。久しぶりに会えたし、こんな時ぐらいしか自分の気持ちを話す機会なんてないんだから。今日くらい好き勝手言わせて。
まろ、と呼ぶとこちらを伺うような目で見てくる。頬を伝う水滴に目が行くがそんなことはお構い無しに口を開く。
連絡してれなかったの寂しかった、ちょっと仕事の量おかしいとは思ってた、本当は会いたかったし寂しかった、など思うこと全部を只管話す。少し口調が悪くなるが別にどうだってことない。
話し終えた時には何かまろのが移ったのか涙腺が緩む。袖で拭っても抑えきれない涙粒。ぐしゃぐしゃになった顔を見られたくなくて隠すように顔を背けると微かな風が頬に当たり青髪が掠れる。何かと思った時にはもう遅く唇が触れる。少し掠れたまろの唇の感触を感じると同時に忙しくなる前のまだ初々しい頃の思い出が蘇る。
桃)「…ん… 」
青)「…ないこ泣かんといて…」
桃)「…やっぱ俺…疲れてたのかな…」
「…色々重なりすぎて…頭壊れそうだったっぽいわ…」
青)「… 」
桃)「…久し、ぶりに会っといてあれ、なんだけど…さ、…」
「…疲れたら…ここ来て、いい…?」
「…やっぱり俺…まろいないと壊れる…」
青)「…全部、全部聞くから」
「絶対きて、いつでもええから」
桃)「…っ、そーするわ、…ん、…」
青)「…あー…もう、…そんなごしごしせんといて…」
久しぶりにこんなに幸せな気分になったなと感じる。灰色に染まりきっていた日常がまろに会えたことで色付いて行く様なそんな感じ。
幸福を感じるのも束の間明日は平日なので全然仕事はある。明日というか…今日だけど。
桃)「…っ、今日仕事…かも…」
青)「は、?え行くつもりなん…?」
桃)「…」
「…どー、したら…いい…?」
風邪が長引いたりお葬式があったりなど余程のことがない限り休んでこなかった仕事。有給なんて使ったことも無いし長期休みなんて以ての外。まろに驚かれどうするべきなのか分からない。
青)「こんな目真っ赤で行かせられんよ…」
「あと普通に働きすぎ…休も」
まろの服の袖で易しくポンポンと目元を拭かれ勢いに押されそうになる。まろがそこまで言うなら…と仕方が無くチャットを開き欠勤連絡をする。少し罪悪感に追われるがまろを見るとどうって顔をしていない。なんなら少し満足げ。まろの優しさにまた涙が零れ溢れてしまって。やっぱりまだ気持ちが不安定みたいで。
青)「ちょ、…泣きすぎやて…どーしたん…」
桃)「っん…、だめ、だ…今日…… 」
「…やっぱ…ま、ろと…会えて…安心しちゃった、みたいで…」
青)「…そっか…」
「…ないこ」
桃「…ん、…っ… ?」
青)「…もう一回だけ…許してな」
項を支えられると今度は先程よりも易しい接吻をされる。触れるだけのそれに何かもどかしくなって思わず舌を求めてしまう。驚いたように1度身体が反応するが受け入れたのかまろの舌が絡み合う。淫らに響く水温に脳までも溺れていく。
気がついた時には身体が密着していて。押し倒されているとわかった時点でもう回避なんてできなくて。
今日は思う存分まろの事のみ考えようと努力をした。
コメント
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初見です! すごい!天才!