テラーノベル
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ことおと
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nmmn注意
🦊👓️🦊
左右非固定相手固定
ご本人さまには関係ございません
捏造注意
まえがき
この世界軸で音楽室で出会うhrurhrが頭の中に出てきてから、どうにかこうにか出せないかと試行錯誤しています、ゆなゆたです。
他CPって出してもいいのかなあ。主の推しCPは、mfdn、jpna、etya、norn、svht、urhrっていう圧倒的NL率高めの面子なんですけど。でもこういうのって大体jptt、noya、hrur、mfdnみたいな感じのが多いじゃないですか……。
リバ可だし地雷じゃないんですけどね。むしろ好きなんですけどね!書こうと思えば書けなくもない、だから迷っている。
そこのものすごく優しい方、主の推しCPか、BL尽くしか、mfdnオンリーか、どれがいいか教えてください。mfdnメインなのは変わらないので。
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一話─高校三年、四月─
歩道の側に植えられた桜が咲いている。枝の先からひらひらと落ちる花びらは、じわじわとこの春が溶けていくのを表しているかのようだった。
校門をくぐる。エントランスの時計は七時五十分を指していた。
目指すは俺の所属する3-Aの教室。俺の高校は持ち上がりだから、担任もクラスメイトも2-Aの時と同じだ。
靴が地面を叩く。とん。とん。廊下に規則的な音が響く。教室に着いて、音が止んだ。
窓からこっそり様子を見る。白い前髪の間から覗く、赤と青の瞳。教室の中に目当ての人物を見つけて、俺の頬は緩んだ。
先生は教室の椅子に座って、なにか作業をしている。ちなみにあそこは俺の席。毎日毎日同じ席に座られると、少し意識してしまう。
ドアを開ける。がたりと音が鳴ってひやりとしたけれど、先生が気づくようすはない。かなり集中しているようだ。気づかれないように、そっと中に入る。
「どぬくせーんせい。おはようございます、何してるんですか?」
席まで近づいて声をかけ、しゃがんで顔を覗き込む。先生は顔をあげて間抜けな声を出した。
「うわあっ!? なんだ、もふくんか……。おはよう、毎日毎日飽きないね」
「生徒に向かってなんだってなんですかなんだって」
三年の春が始まってから一週間。毎日こうして先生を驚かせているのに、先生はまるで初めてされたかのような反応をする。それがなんだか面白くって、つい今日もしてしまった。
「だって、毎日先生のこと驚かせていたずらするじゃん。そんなようじゃ、とてもいい子とは言えないよ?」
たしなめるような、少し笑みの含んだ声。むっとして、ちょっとぶっきらぼうに返す。
「卒業までにいい子になればいいんだって。それに、ちょっとは成長してますから!」
「うーん。それはまあ、そうだけど」
事実、俺が授業を受ける回数は増えていた。一週間に六~八時間くらい。どぬく先生の授業は必ず毎回受けている。
毎朝こうやって驚かせているので遅刻は当たり前にないし、先生と話すため放課後まで学校にいる。一ヶ月前の、登校も下校も気まぐれ、授業は全サボりの俺とは大違いだ。
「それよりも。今日の放課後また勉強教えてくださいよ、先生。俺小テストの点数やばかったでしょ?」
この前返された小テスト。点数は十点満点中三点。もちろん簡単な問題ばかりだったけど、こうやって放課後過ごす口実を作るために、少し馬鹿を演じてみた。我ながら健気な生徒だと思う。だが、先生はそんな俺の考えをなんとなく察していたらしい。
「……わざと間違えたんじゃないよね」
じとり、と訝しげな目線を向けてくる。いやいや先生、そんなわけないじゃないですか。
「ほんとかなあ……まあ、いいけど」
「よし! 今日は授業頑張って受けよっかな」
「いや、授業は普通にどんな時でも受けてね?」
「………………」
「もふくん?」
「あっそういえば──」
先生の言葉には聞こえないフリをして、次の話題へと移る。どぬく先生もほんっと調子のいい……とか言いながらなんだかんだ雑談に付き合ってくれるので、この時間を楽しんでくれているのだと信じたい。
……黙っていたのは都合が悪くなったからではなく、実はどぬく先生に見惚れていたからだということは秘密にしておこうと思う。
楽しい時間はあっという間で、すぐに始業のチャイムが鳴ってしまう。俺は放課後を楽しみにしながら、席に座ったのだった。
ーー
放課後。淡い夕日が教室を照らす。クラスメイトのほとんどは部活動に勤しんでいて、グラウンドからは陸上部の掛け声が聞こえている。
まあ、要するに平和で何もない、いつもの光景だ。
そんな日常の中、俺はここで先生と二人きり、勉強を教えてもらい非日常を楽しむはずだった、のだが。俺は机をバン、と叩いて立ち上がった。
「えっ先生出張すんの!? 放課後の勉強会は!?」
「もふくんほんっとごめん、埋め合わせは絶対するから……!!」
先生は手を合わせて何度も謝っている。俺は椅子に座って頬杖をつき、どぬく先生に上目遣い……というよりかは睨みに近い目をしてみせる。
「ねえ、先生。俺、今日全部の授業受けたんですけど」
「うぐ……」
「抜き打ちテストで満点、取ったんですけど」
「ぐっ……」
普通はそこまで出来ていれば勉強会なんていらないんじゃないかとも思うところだが、どぬく先生は罪悪感でそこまで頭が回っていないらしい。
「ねえ、なにかないんですか」
「ごめん……」
申し訳なさそうにどぬく先生が俯く。相当落ち込んでいるらしい。今なら何を頼んでも許されるんじゃないか。
俺はしおらしい表情を作り、拗ねたような声を出す。
「じゃあ先生、もちろん俺とデートしてくれますよね」
「うん、それくらいなら……ってえっ、デート!?」
どうやら、頷いてから先生はデートという言葉の重さに気づいたようだ。冗談だよね? 嘘だよね? と顔を赤くしながらあわあわしているのが可愛らしい。実にからかい甲斐のある先生だ。俺はひとしきり笑った後、こう言った。
「せっかくうんって言ってもらえたのに、冗談にすると思いますか? デートプランは考えておくので、空いてる日教えてくださいね」
「で、でも、先生は教師でもふくんは……」
「文句はデートの誘いに頷いた過去の先生に言ってくださーい。それより遅刻しますよ、出張なんでしょ」
立場の話をされるとつまらないので、無理矢理話を逸らす。先生が教師で俺が生徒なんて今更な問題だし、だからってどうってこともない。
今朝のように何か文句を言われるかもしれないと思っていたけれど、どぬく先生は俺と話していて出張のことがすっぽり抜けていたらしく、大急ぎで教室から出ていった。上手くいったようだ。
がらんとした教室で、俺は一人取り残された。帰る気にもなれない。デートで照れてるどぬく先生可愛かったな、なんてぼんやりと窓の外を眺めていると、ある考えが思いつく。
「……先生、次の小テストで満点取ったらデートにも積極的になってくれたりして」
早速、自分の鞄から問題集を取り出す。科目は科学。どぬく先生の担当教科だ。
さて、まずは復習からと行こうか。
窓の外の夕日が、沈みはじめていた。
ーー
二話ー高校三年、五月ーへと続く
コメント
7件
やばい好きすぎるてれてるどぬく先生可愛い…
見るの遅れちゃった!今回も神でした!続き待ってる!