「……何で、俺の名前知ってるの、? 」
「どこかで会ったことあったっけ、?」
……あぁ、神様はどこまで残酷なのだろうか。
殆どみな、記憶を持って生まれてきていると言うのに……、俺たちの、想い人だけ記憶がない状態で生まれて。
いや、むしろ……記憶が無い方が、幸せなのか。
あんな、悲しい……、辛い記憶なんか、ない方がいい。
そうだ。それが四季にとって、幸せで、1番いいのだ……。
だが、それを理解出来るほど、余裕なんてなかった。
「四季くんっ、……ほんとに?」
「本当にっ、……覚えてないの、?」
恐る恐る、四季くんに触れて見ようとした。
「っ、!」
__刹那、膨大な殺気を感じ取り、直ぐに手を引き、殺気立っている方を見ていると、
無陀野が、京夜を睨み付けていた。
「……、?」
京夜が何をしようとしたか、分からずに首を傾げる四季。
あぁ、……そんな所も愛おしいな……じゃないんですよ無陀野さん。貴方はその殺気をどうにかしなさい。
「……おい、四季に触れるな。」
そう言いながら、いつでも血蝕解放を出来るように準備する無陀野。
「それ以上近ずいてみろ……その時は明日を迎えられると思うな。」
ビリリッ。
肌で、その殺気を感じ取ってしま った。その言葉に嘘偽りなどなく、本当に殺ってしまう……そんな、酷く重い圧を、感じた。
(……チッ、下手に無陀野を刺激すんのは良くねぇな……クソガキ共にも一ノ瀬の情報が渡るんだ……1回戻って体制を整えっか……)
その時、丁度連絡し終わった馨が戻ってきた。
「真澄隊長!皇后崎くん達に連絡しました!」
「そうか……おい、馨、京夜。一旦戻んぞ。」
「え!?なんでよまっすー!!」
「分かりました」
当然の如く、戻る事に反対する京夜……それに反して、馨は真澄の言いたいことが分かったのか、すぐに返事をしていた。
「この状況の無陀野を刺激すんのは良くねぇだろ。一旦状況を立て直すぞ」
「……!、そういうことなら。」
無陀野達にバレないように、小声で話をする。それを、無陀野が目を細めて冷ややかな目で見てるとも知らずに。
「……じゃーね、ダノッチ!また会いに来るよ!」
「そうか、一生来なくていいぞ」
「無人!そんな言い方は良くないぞー!」
「えっと、また来てな!真澄?さんと京夜?さんと馨?さん!」
笑顔で名前を呼び、手を振る天使な四季くん。その姿を見て、3人は内心暴れまくっていた。(省略)
「……四季、」
あの3人が過ぎ去って直ぐに、四季に抱きつく。
「んもー!今日は随分甘えただなー?」
そう言いながらも、頭を撫でてくれる四季は聖母と言っても過言では無いと思う。
今回はすぐに引いてくれたから良かった。たが、四季が居るとバレてしまった。次、四季に触れでもしたら、……俺がいない時に、四季に会おうとしたら……。考える度に、嫌な予感がしまくり、警戒が高まるばかりだった。
絶対、誰にも__渡さない。






