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⚠️わたしが書くものはnmmn小説です
⚠️ご本人様と関係ありません
⚠️BL作品となります
⚠️人によっては不快な要素があるかも?
⚠️初心者作品
⚠️年齢操作あり
⚠️学パロ
受け入れられない人は🔙
注意事項(必読)という作品を先に読んでいただけると幸いです。
では本編、
✼••┈┈┈ᏚᎢᎯᎡᎢ┈┈┈••✼
💛side…
「仁 人!」
廊下を歩いていると、後ろから聞き慣れた声がして、一瞬足が止まりそうになる。
「…………。」
でも、そのまま歩き続ける。
「仁 人ー!」
声が近付いてくる。
まずい。
「ごめん太 智、俺先行く。」
「え?」
「じゃ。」
「ちょ、仁――」
太 智の返事を待たずに歩く速度を上げる。
角を曲がって、階段を降りる。
「仁 人!」
……なんで追ってくるんだよ。
「待ってって!」
後ろから足音が近付いて来る。このままじゃ追いつかれてしまう。
そう思ってさらに歩く速度を上げようとした、そのとき。
「仁 人!」
腕を掴まれた。
「っ……。」
「やっと捕まえた……。」
振り返ると、勇 斗が少し息を切らしながら俺を見ていた。
「何。」
「何じゃないよ。」
「俺、次移動だから。」
「嘘。」
「…………。」
「さっき太 智と教室戻ろうとしてたじゃん。」
「…………。」
「仁 人。」
「何。」
「俺のこと避けてる?」
「……避けてない。」
「避けてるじゃん。」
「避けてないって!」
「じゃあなんで逃げたの?」
「逃げてない。」
「今めっちゃ逃げてたじゃん!」
「……ぅ……」
何も言い返せない。
「最近ずっとそうじゃん。」
「…………。」
「遊び誘っても断るし、電話しようって言っても断るし、学校で会ってもすぐどっか行くし。」
「忙しかっただけ。」
「今日も?」
「…………。」
「仁 人。」
勇 斗が俺の顔を覗き込む。
「俺、なんかした?」
「してない。」
「じゃあなんで?」
「…………。」
「俺なんか言った?」
「言ってない。」
「じゃあ――」
「勇 斗は何も悪くないって!」
自分でも思ったより大きな声が出て勇 斗が驚いたように黙る。
「……何も悪くないから。」
「じゃあ、なんで避けるんだよ。」
「…………。」
「分かんないんだって。俺、ずっと考えたけど全然分かんなくて。」
「…………。」
「何かあるなら言ってよ。」
勇 斗が好きだから避けてるなんて言えるわけない。好きな人がいるって聞いて、勝手に傷ついたなんて。
「……別に。」
「別にじゃない。」
「本当に何もない。」
「じゃあ俺のこと見てよ。」
「…………。」
顔を上げられない。
「仁 人、お願いだから。」
そんな声で言うなよ。
仕方なく顔を上げる。
久しぶりにちゃんと勇 斗の顔を見た。
やっぱり、好き。
会わなければ少しずつ忘れられると思っていた。
でも、一ヶ月程度で消えるような気持ちじゃなかった。
「……もういいだろ。」
「良くない。」
「勇 斗。」
「このまま卒業したくない。」
「…………。」
「理由も分かんないまま仁 人に避けられて、そのまま卒業するの絶対嫌だ。だから教えて。」
勇 斗は真っ直ぐ俺を見ていた。
正直、今すぐにでも逃げたい。
しかし、太 智に言われた言葉が頭をよぎる。
『このまま勇 斗先輩が卒業して後悔しても。』
卒業まで、もうほとんど時間はない。
このまま何も言わずに終わったら本当に後悔するのかもしれない。
「……勇 斗。」
「うん。」
「好きな人、いるんだろ。」
「…………え?」
勇 斗が固まる。
「前に言ってたじゃん。」
「え……。」
「好きな人と居る時間を少しでも増やしたかったから、今の大学選んだって。」
「…………。」
「だから――」
「ちょっと待って。」
「何。」
「もしかして……。」
勇 斗が何かを思い出したように目を見開く。
「仁 人、それで俺のこと避けてたの?」
「……悪い?」
「いや、悪くないけど……。」
「じゃあ何。」
「え、待って待って。」
「何だよ。」
「そういうこと!?」
勇 斗が頭を抱える。
「何が。」
「俺、やらかした……。」
「だから何なんだよ。」
「いや、だって……。」
勇 斗が顔を上げて目が合う。なぜか少し顔が赤くなっている。
「その好きな人って。」
「…………。」
「仁 人、なんだけど。」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
「……へ?」
「だから。」
「いや、待って。」
「仁 人が好き。」
「…………は?」
聞こえている。
ちゃんと聞こえているのに、意味が頭に入ってこない。
好き…??誰を…?俺?ほんとに?
「……俺?」
「うん。」
「なんで?」
「なんでって!?」
「だって、大学……。」
「あーもう!そこから説明する!」
勇 斗が少し慌てたように話し始める。
「俺、一般で大学入って仁 人と一緒にいる時間を増やしたかったの。」
「……??」
「サッカー推薦で入ったらサッカーに尽力しないとだろ……そんなことしたら仁 人と一緒に入れる時間減るじゃん……。」
「…え、それだけ?」
「もちろん、前話したのも理由の一つだよ。」
頭が追いつかない。
勇 斗の好きな人が俺で大学を選んだ理由の一つも、俺。
「……でも俺、その大学行くなんて言ってない。」
「だから、仁 人でも行ける大学にしたんだよ。」
「…………。」
「もし仁 人が大学行くってなって、同じところ選んでくれたら嬉しいなって。」
「そんなの……。」
「うん。」
「分かるわけないだろ!!」
「ごめん!!」
思わず声を上げると、勇 斗が勢いよく謝った。
「俺、勇 斗の好きな人がその大学に行くんだと思ってたんだけど!」
「いや、違う違う!」
「近くの大学とか!」
「違うって!」
「ていうか女の子だと思ってた!」
「なんで!?」
「普通そう思うだろ!」
「俺一言も女の子って言ってないじゃん!」
「知らねぇよ!」
一ヶ月間悩んでいたのは何だったんだ。
勇 斗に会いたいのを我慢して、LINEが来るたびに嬉しくなって、それでも断って。好きな人がいるんだからって、何度も自分に言い聞かせて。
「……バカ。」
「ごめん。」
「勇 斗のバカ。」
「ほんとごめんって。」
「……俺、一ヶ月ずっと悩んでた。」
「うん。」
「忘れようとしてた。」
「…………。」
勇 斗の表情が変わる。
「俺のこと?」
「…………。」
「忘れようとしてたの?」
「……そうだよ。」
もうここまで来たら、隠す意味もない。
「だって好きな人いるって言うから。」
「…………。」
「俺じゃないと思ったから。」
「仁 人。」
「何。」
「それって……。」
勇 斗が少しだけ近付く。
「仁 人も俺のこと好きってこと?」
「…………。」
言いたくない。
散々勘違いして、一ヶ月も避けた癖に、今更素直に言うのは恥ずかしすぎる。
「……知らない。」
「えぇ!?」
「知らない。」
「いやいや、ここまで来て!?」
「うるさい。」
「仁 人!」
「何。」
「俺、ちゃんと言ったじゃん。」
「……何を。」
「好きって。」
「…………。」
「だから仁 人も言ってよ。」
「嫌だ。」
「なんで!?」
「恥ずかしい。」
「俺だって恥ずかしいよ!」
勇 斗が笑う。
久しぶりに見る、いつもの笑顔だった。
それを見たら、今まで張っていたものが一気にほどけた気がした。
「……勇 斗。」
「ん?」
「俺さ。」
「うん。」
「ずっと勇 斗のこと好きだった。」
「…………。」
今度は勇 斗が黙る。
「小さい頃から一緒にいるのが当たり前だったし、いつからとかは分かんないけど。」
「うん。」
「気付いたら、勇 斗のことばっか考えるようになってた。」
「…………。」
「だから……。」
一度息を吸って覚悟を決める。
「俺も、勇 斗が好き。」
言った。言ってしまった。
「…………。」
「何か言えよ。」
「いや……。」
「何。」
「嬉しくて。」
「…………。」
「やばい、めっちゃ嬉しい。」
勇 斗が顔を覆う。
「仁 人、俺と付き合って。今までみたいな幼馴染じゃなくて。」
「……うん。」
「ほんと!?」
「何でそこで疑うんだよ。」
「だって!」
「……俺も付き合いたい。」
勇 斗が嬉しそうに笑う顔を見て、俺も笑ってしまった。
「じゃあ今日から恋人?」
「……そうなんじゃない。」
「うわ、やば。」
「何が。」
「仁 人が俺の彼氏。」
「…………////」
「仁 人?」
「それ今言うな。」
「なんで?」
「恥ずかしいから!」
「え〜、いいじゃん。」
「良くない!」
さっきまであんなに悩んでいたのが嘘みたいだった。
「ていうか勇 斗。」
「ん?」
「卒業するまで避けてた分、ちゃんと遊んでよ。」
「もちろん!」
「あと。」
「何?」
「大学受かったらちゃんと教えて。」
「……あ。」
「何。」
「合格発表まだなんだよね。」
「知ってる。」
「落ちてたらどうしよ。」
「知らない。」
「仁 人〜!」
「絶対受かるんじゃなかったの?」
「受かる!絶対受かる!」
「じゃあ大丈夫だろ。」
「おう!」
勇 斗が笑ってつられて俺もつられて笑った。
一ヶ月前、勇 斗に好きな人がいると知って、全部終わったと思った。
でも勇 斗が好きだったのは、ずっと俺だった。
そして俺も、ずっと勇 斗が好きだった。
「仁 人。」
「何?」
「好き。」
「……急に言うな。」
「いいじゃん、もう言っていいんだから。」
「…………。」
「仁 人は?」
「さっき言った。」
「もう一回!お願い!!」
「嫌だ。」
「仁 人〜!」
「うるさい。」
勇 斗から逃げるように歩き出す。
でも今度は、本当に逃げたいわけじゃない。
すぐに追いついてきた勇 斗と並んで歩きながら、俺は少しだけ笑った。
⸺諦めきれなくて良かった。
⟡┅┅┅━─━┅┄ ┄┅━─━┅┅┅⟡
お疲れさまでした🍵
第9話、いかがでしたか?
まだ読みづらかったらごめんなさい🙇♀
誤解が解けて両想いだと分かった二人。ここが一番スッキリ?するシーンですよね〜
ではまた!
いよいよ次回が最終話!第10話をお楽しみに〜!
コメント
1件
読んだよ……第9話……!😭💔 もう、最初から胸がぎゅってなった。仁人が勇斗から逃げてるところ、避けてるのに勇斗が追いかけてくるところ、全部リアルで苦しかった。 でも「好きな人は俺」って勇斗が言った瞬間、こっちまで息が止まった……。誤解で一ヶ月も自分を追い込んでた仁人、報われてよかったねって心から思った。 最後の「諦めきれなくて良かった」、その言葉が刺さりました。 ゆゆさんの描く感情の重なり、すごく丁寧で好きです。次が最終話なの寂しいけど、最後までちゃんと読みますね🌙