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成瀬力二×つぼ浦匠 −施錠癖
〈 注意!! 〉
・これは完全妄想の物語となっております。
・御本人様とは一切関係がございません。
・キャラ崩壊にご注意ください。
※『視点主』「その他の人」〔”無線”〕です
[成瀬視点]
今日はつぼ浦さんと一日バディの日。
何事もないといいなーなんて思いつつ出勤して一時間。
まだ来る気配はない。、
「つぼつぼ寝坊か?珍しいな…」
『まぁ一旦電話かけてみて、ダメそうだったら家行きますわ』
「あぁ、そうしてくれ」
キャップの許可も得たし、とりあえずスマホを鳴らしてみる。
プルルル、プルルル、ガチャ
予想とは裏腹に案外すぐに繋がった。
「んぅ…カニくん、、?」
電話越しでもわかるほどの寝起き声。
『その感じ今起きましたね、はよざいます』
「ん?あぁ、おはよう…?」
「ぁ、ああ゛ぁぁあぁあ゛?!!」
『ふは、音割れてますよ(笑)』
『て事で迎え行くんで。ゆっくり準備しててくださいね』
とは言ったものの、性分的に急ぐんだろう。
案の定ドタドタと足音が聞こえたと思ったらブツンと電話が切れた。
裏腹に俺は、朝から珍しいものが見れたとルンルンで車を走らせる。
…途中で事故りまくったことは内緒だ。
無事に家に着いてスマホを見ると新着メッセージが。
「本当にすまん」
「鍵は開けたから中で待っててくれ」
そっけない文章がつぼ浦さんから来ていた。
急ぎの仕事もないし入るか、とドアノブに手をのばす。
『おはざいまー…』ガチャン!
すごいな、ドアロックまで掛けてんだ。
なんて感心してると遠くから声が飛んできた。
「ごめんカニくん、忘れてた!!!」
ロックも外して貰って家に入る。
現れたつぼ浦さんは服は着替えているけど、本当にそれだけのようだった。
『何か手伝えることあります?』
「じゃあ食パン2枚焼いててくれ!」
髪だけ何とかしてくる!とまた奥へ走っていった。
『2枚…つぼ浦さんそんな食べるっけ?』
首を傾げつつも言われた通りオーブンに突っ込む。
美味しそうに焼けてお皿に移した頃、つぼ浦さんも席についた。
『朝からこんな沢山食べれるんすか?』
「いや、1枚はカニくんのだ」
どうせ食べてないだろ、と図星をつかれる。
まぁ美味しい匂いを前に断る理由もないし、遠慮なくいただくことにした。
『ん、美味いっすねコレ』
「だろ!お気に入りのパン屋で、、」
ハッとした顔のつぼ浦さんの目線を追うと時計があった。
もう10時を過ぎている。
ヤバい!!と叫んで焦っているのを宥めつつ、急ぎめで朝ごはんを流し込む。
「カニくんの車で送ってくれるか?」
『えぇもちろん、その為に来ましたし』
玄関のドアを開ければ、前部分の潰れた俺のパトカーが視界に飛び込んできた。
「、、ボッコボコだが走るのかこれ…?」
『まぁ、エンジンさえかかれば…』
ボタンを押すも、空回った音だけが響いた。
『ッスー、、動かんっす』
「…だろうな、俺の車でいこう」
ふとつぼ浦さんとぱちりと目が合い、少し前からの違和感の正体に気づいた。
『サングラスかけなくていいんすか?』
「?!、取ってくるから車乗っててくれ!」
バッと目元に手を持っていき、無い!って顔をして家の中に戻って行った。
その後ろ姿に、ゆっくりでいいですよと意味のない声を飛ばす。
車に乗ろうと手を掛ければ、またもやガコンと弾き返された。
『 鍵!!!!』
戻ってきたつぼ浦さんに謝り倒されながらも警察署へ向かう。
ぼーっと俺が薙ぎ倒した電柱を眺めていると、少し困ったような笑顔が視界に入った。
「本当にすまんな、施錠癖が酷くて…」
ちょっと色々あってな、とまた眉を下げる。
『、、まぁいいんじゃないすか、施錠癖』
「…っえ?」
『だってその方が安全だし。他がおかしいんすよ、車もドアも開けっぱで』
だからみんな強盗されるんだ、と言えばやっといつもの笑顔を見せてくれた。
『俺でよければいつでも笑い飛ばすんで、そんな気にしないでください』
「…そうか、、ありがとなカニくん!」
やっぱり君はいい奴だと笑った。
つぼ浦さんはこの笑顔じゃなきゃな、なんてその横顔を眺める。
朝からバタバタはしたけど、今日もいい一日になりそうだ。
〜おまけ、警察署にて〜
『ロッカーもなんすね、しかも二重に』
俺がテキトーに開く横で、2度カチャリと音を立てて解錠している。
と思えばおもむろにポケットに手を突っ込み、もうひとつ鍵を見せびらかしてきた。
「…これは三重だ」ドヤッ
『さん?!!www』