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ミンドリー×ニックスリア −メイドの日
〈 注意!! 〉
・これは完全妄想の物語となっております。
・御本人様とは一切関係がございません。
・キャラ崩壊にご注意ください。
※『視点主』「その他の人」です
[ミンドリー視点]
今日は早い段階から沢山の人が起きていた。
その反面ギャングは少ないようで、街には平和な空気が流れている。
多少の事件対応も早めに終わって、警察署へと車を飛ばした。
署に戻れば、入り口付近に素敵な服を着た皆が集まっていた。
車を止め、純粋な疑問をぶつけに行く。
『何でみんなしてメイド服着てるの?』
「今日はメイドの日だからな!」とオルカ。
知らない文化に首を傾げれば、
「まぁ、5/10の語呂合わせらしいけどね」となずぴが教えてくれた。
女性陣が和気あいあいとしている中、同じくメイド服を着たさぶ郎が申し訳なさそうに声を掛けてきた。
「私も街に行ってきていい、パパ?」
こんなに楽しそうな姿を前に断る理由なんてないよね。
『いいよ、行っておいで』
「ほんとに!?やったぁ!!」
『その代わり!絶対悪い人についていっちゃダメだよ。みんなも十分気をつけてね』
はーーい!と明るい返事が返ってきて、きゃっきゃとはしゃぎながら街へと繰り出していった。
『メイドの日、、か』
ふとそう呟き、一本の電話をかける。
プルルル…
『あっ、もしもし皇帝?ミンドリーだけど』
「…何かあったのか?」
スマホの向こう側から真剣そうに聞かれた。
『いや本当に何もないよ、暇だったから』
「はぁー…で、要件はなんだ?」
『うち来ない?久々に一緒にのんびりしようよ』
「ッ誘いは嬉しいが…まだ仕事中だぞ?」
それに心の準備が…とごにょごにょ言っているのが聞こえたけど、一旦無視をする。
『これだけ人数いるんだし、2人くらい抜けても大丈夫だよ。じゃあ待ってるから』
「、、は?!ちょ待っ」
ブツッ…
『よしっ、じゃあ俺も早く帰らないとなぁ』
無線で退勤連絡をし、そのまま家へと向かった。
[皇帝視点]
いきなりミンドリーから誘いを受けた。
こんな真昼間からうちにこいだと?!!
仕事は終わったけど、まだ心も身体も準備ができていない。
取り敢えずグルグルと回り道をしながらミンドリーの家へと車を走らせた。
『くそっ、何なんだ本当にッ//』
想像より早く家の前まで来てしまった。
ピンポンを鳴らせずにいると、ガチャリと扉が開かれ、ミンドリーと目が合った。
「いらっしゃい、ほら上がって」
ぐっと手を握られて、有無を言わさず部屋まで連れて行かれる。
「ねぇ知ってる?今日ってメイドの日らしいよ」
『っああ、そうらしいな』
「てことで…いっぱい用意したからさ、着てくれるよね?」
案内された部屋には大きな鏡と、何着ものメイド服が置いてあった。
俺が唖然として動けぬ間に、服を一着渡される。
「はい、まずはコレね」
『、、、』
「…しょうがないなぁ、ほら脱がせてあげるから」
『ッ別に1人で着替えられるからっ//』
上を脱いでズボンに手をかけた時、ミンドリーにずっと見られいることに気づいた。
『…あっち向いてろ!!バカ!』
え〜、と言いながらも向こうを向いてくれた。
羞恥心を捨て、何とかスカートに足を通す。
…短い。…あまりにも短すぎる。、
その短さに愕然としていると、「着替えたー?」とドリーが振り向いてきた。
『…おい、、、これ、、///』
「やっぱりいいね、似合ってるよ皇帝」
『足ばっかり見てるんじゃない!怒//』
「はは(笑)、じゃあ次はこれ着てね」
何を言ったって聞き入れないんだろうし、渋々メイド服を受け取った。
『はぁ…何でこんなもん持ってるんだよ…』
「ん?あぁ、前々から皇帝に着て貰いたくてね。気づいたらこんなに集めちゃった」
部屋の隅のクローゼットを開けると、メイド以外にも沢山のコスプレ衣装が並んでいた。
「こっちはまた今度着て遊ぼうね♡」
『ッはぁ?!!なんっ…!!///』
「ほらいいから着替えて、おれあっち向いてるし」
くるりと壁側を見るドリーに背を向けて、何とか次の服に袖を通した。
『…着替えたぞ、ドリー』
「、、本当にいいね皇帝、最高だよ」
いつものテンションでさらりとそう言われる。
『ッ//…今回のは短くないんだな』
「なに?期待しちゃったの?笑」
『はぁっ、そんな訳…!!///』
「ほら、鏡の前までおいで」
言われた通り行くとドリーは後ろへ回り、我の腰をギュッと抱き寄せた。
「やっぱり皇帝は髪が綺麗だから…どんな服でも似合うね、…本当に素敵だ」
そう言って我の毛束に静かにキスを落とす。
「っはは、顔真っ赤っか笑、可愛いね♡」
『っ//、、ほんっとうにお前は…!』
「まだ着て欲しい服は沢山あるけど、これで今日は最後にしようかな」
そう言って渡されたメイド服は、明らかに今までとサイズが違った。
『…?大きすぎないか、これ?』
「んふ、着てみればわかるよきっと」
不敵な笑みを浮かべるドリーを尻目に、最後の服に着替えた。
が、やはり我には大きすぎる。
(『微かにドリーの匂いがする気がする…何なんだ、、?』)
『…なぁドリー、これって…』
「それはね…俺が女装する時に使ってるやつだよ」
体格的に皇帝には大きすぎるか、とくすくす笑っている。
いわゆる彼シャツ的なもので、ドリーが女装をしていて…脳が処理落ちしていると質問を投げかけられた。
「んふふ、じゃあ皇帝。この3着の中で今から一緒に遊ぶなら、、どれがいい?」
『っへ…?』
意図していない内容に間の抜けた返事しかできなかった。
「今日分かっててうちに来たんでしょ?…ほら、どれがいい?」
『ッ今!、今着てる、、この服がいい…//』
「んふ、わかったよ、、じゃあ…行こっか」
ふわりと横抱きをされて、先程まで着替えていた部屋を後にする。
恥ずかしさと嬉しさを持って、ドリーの首元に手を回した。
体温と鼓動とが重なり合い、より胸が高鳴り、顔に熱が籠るのを抑えられない。
ぎゅっとドリーの胸に顔を押し付ければ、呼応するかのようにもっと強く包み込まれる。
やっと日の傾き始めた街に、ふたりの熱は、思いは、じんわりと溶け込んでいった。