コメント
15件
教師と生徒な💙💛、好きです🤭 ツンデレの💙、良すぎます❣️笑
藤澤さんのオーダーはオムライスとパフェって組み合わせがすごい。めちゃくちゃ食べるな!?それに会話内容も年上くさくなくて自然✨若井さんが教師より友達みたいな印象を持つのも頷けるわ🩷二人の距離感が尊い♪好きだなあ〜🥰
夏休みなのに朝ちゃんと起きて制服を着て、課題を持って学校へ行く。
去年の俺なら考えられなかったことだけど今年は渡されたプリントの赤丸を確認して真面目に過ごす俺がいた。
これでも一応受験生だから。
別にあいつに言われたからじゃないと言い訳しながら学校へ行った。
「おはようございます···」
自習室のドアを開けるとひんやりと冷えた空気が心地良い。ここ数日でわかったけど午前中はほとんど他の生徒は来てないみたいであいつと2人きりはになることもあったくらいだった。
いつもはドアを開けるとおはよう、とあの声が聞こえるのに今日はなく、中に入って理由がわかった。
「なんで教師が寝てるんだよ···」
自分の腕を枕にしてすやすやと気持ちよさそうに眠っているのが顔にかかった金髪の間から見て取れる。
誰も居ない静かな冷房が効いた部屋は心地が良かったんだろう。毎日当番をしてるし、と俺は起こさないように静かに課題を取り出してたまに寝ているのを確認しながらペンを走らせた。
「ん···、んぅ···」
30分くらいして寝言を言いながらまだ寝ていることに思わず笑ってしまう。
そっと近づいて、やっぱりこいつって綺麗な顔している···とマジマジと見ていた途端にぱちりと目が開いて、目があった。
「ん···ぇ、若井くん?!」
慌てて身体を起こして危うく椅子から落ちかけたところを思わず抱きしめてしまった。
「危なっ···!」
「ありがと···僕、寝ちゃってたみたい···ごめんね、助かった」
「別に、驚かしちゃったから」
そっと離しながら、俺より身長は少し高いのに、なんでこんなに細くて軽いんだろう、 それにいい匂いがする、なんて考えて少しドキッとしてしまう。
「ううん···来てくれてたのに気づかなくてごめんね。···今日さ、僕午前中で当番終わりなの」
「うん?」
「お詫び···じゃないけど、お昼一緒に食べない?1人で食べるより、きっと一緒のほうが楽しいし」
どうせ俺も家に帰ったところで1人。
付き合ってあげてもいいと思えるくらいにこいつのことを嫌いでは無くなっていた。
「いいよ、先生。勉強終わったらね」
あいつは心の底から嬉しそうに笑ってやったぁ、何食べようかな、僕も頑張ろうっと、と机に向かった。
可愛いかよ、と思わず心の中で呟いてしまって少し焦った。こんなこと思うはずがない、俺はまた課題に向き合ったけど、心の隅がずっとソワソワしてなんだか今日は落ち着かなかった。
「お疲れさまぁ、行こうか?」
1時になって後半の当番と交代したあいつと近くのファミレスでも行こうか、ということになった。
「僕はオムライスとパフェにしようかなぁ···パンケーキも食べたいけど···」
「子供かよ···」
「だって好きなんだもん、半分こする?」
「いりません」
えぇ、そう?と言いながら手際よく注文していく。食事がそろっていただきます、と手を合わせて食べながらもあいつはたくさん喋りかけてくる。
「若井くんは夏休み普段なにしてるの?」
「別に···ゲームしたり、元貴と遊んだり···」
「ゲーム!僕もしてるよ、上手くないけど好きなの」
偶然しているオンラインゲームが一緒で盛り上がる。
やっぱり教師っていうよりも、友達みたいなやつだと思う。
「僕は毎日若井くんが来てくれるから楽しくて嬉しいよ、まさかこんなに真面目に来てくれるなんて思わなかった」
「別に···けど今日は1人で寝てて楽しそうだったけど?」
「ぐはぁ、それ言わないでよ···他の人には内緒にしててね」
困ったように笑うのが可笑しくて笑ってしまう。
「若井くんは笑うと可愛いね」
「セクハラ」
「うわ、ごめん」
俺の言葉が刺さったのか胸を押さえている。 なんだ、よくよく話してみるとやっぱりおもしろいかもしれない。
ファミレスから出ると帰り道が同じ方向で俺の家の少し先のマンションに住んでいるらしいことがわかった。
「ここ、若井くんのお家?僕たち結構近くに住んでたんだね」
「みたいだな···あ、今日はご馳走様でした」
お昼ご飯を結局ご馳走してくれたお礼を言う。
「ううん、こちらこそありがとう、 楽しかったね···あ、他の人には内緒で。じゃあ、また来週学校で待ってる」
「うん」
俺が家に入るのを見届けてばいばいってあの夜みたいな大っきな声が聞こえてきた。今日は楽しかったからだろうか?家に帰ってもまた今日のことを思い出して少し明るくいられた。