恋希→「」
恋葉→〈〉
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〈恋希!!やめて!!!!〉
恋葉が起きたのか、?恋葉の声が聞こえる。
「……………ごめん。…………」
「これはお前のためなんだ…。」
俺が居なくなれば…恋葉は幸せに暮らせるだろう。
なのに何で止めるのだろう?
止めてもお前に何の徳もないのに。
「………………なんで…………止めるの……?」
〈恋希が大事だから!!!生きてよ!!〉
生きる?俺が生きたって何もならない。止めないでよ。もう辛いんだ、疲れたんだ。
〈まだ諦めないでよ、!!!お願い、!!〉
「…………………嫌だッ…………疲れた……もう……生きていたく無い…………」
限界まで生きて来たんだ………もう……限界なんだ……………
〈とりあえず、!手を離して、!俺の話を聞いてよ!!!〉
もう……お前の話は俺の心に響かない…。
でも、双子の弟の話は聞いてやろう…。そう思い、縄から一旦手を離した。
「…………………何……………」
〈こんな事になるまで放置したの……、?〉
〈何かあったなら……俺に言ってくれたら良かったのに…………目の色だって………中学生のあの時と同じだし……〉
「…………………………」
全く心には響かない。それくらい今の俺は追い詰められた状況なんだ。
〈居なくならないでよ……………恋希が居なきゃ………俺……生きてけないよ…………〉
「……………………お前には萎学達が居るだろ………?俺が居なくなったって何も変わらないだろう…………?」
〈変わるよ!!!中学生の時………俺がいじめられてた時……恋希が味方をしてくれたじゃん。その時、とても嬉しかったんだよ?俺の心の支えは恋希だけなんだよ、!!!〉
心の支え………………。
嬉しかった………………。
全部俺が欲しかった物だ。
支えられて嬉しい思いだってした事は一回もない。心の支えだって、恋葉は味方をしてくれたが…嬉しいと感じる余裕なんて無かった。
「……………ごめん。もう………限界なんだ…」
〈お願い……………もう少し………生きてて………〉
「嫌なんだッ!!!お前に何言われても生きることに限界を感じたんだ!!もう止めないでくれよ、!!」
〈止めるよ、!!!俺だけじゃ無い!!萎学だって皆んなだって悲しむよ、!!!何かあったら話だって聞くし………〉
「話聞かれたってもうやってけ無いからこうなってるんだよ!!!双子の弟なら、、兄の生き方くらい口を出すなよ!!!」
〈双子の弟だからだよ!!!家族だから口を出すんだよ、!!!〉
「家族………………家族…………………」
喧嘩みたいな状況になってしまった。こんな状況を防ぐために夜遅くにしたのに………。
でも……恋葉は心配してくれているんだ。そうだ。恋葉を心配させては元も子もない。
「ごめん……やっぱり…こんな事止める…」
〈………………!!うん……!!〉
そうだよね。最初からこうすれば良かったんだ。
本当の自分を閉じ込めて偽りの自分を作ればいいんだ。
心なんか要らない、苦しむ必要もない、偽りの自分。
〈あっ、、もう朝になっちゃった、、朝ごはん食べれる、?〉
「うん……!」
あーあ。本当は、
辛いのになぁ………………………………
ー続くー