◇◇◇◇◇
お披露目の儀式が終わって、キャスバルさんが、皇后様とミラと一緒に帰って行った。みんな、なんやかんや嬉しそうです。
僕たちは、一旦エメの部屋に戻ることにした。
でも、まさか、神セブンに会えるとは思わんかった。謎だらけやったなぁ!
「エメ!エマ!キャスバルさんが神セブンって知ってたんだよね。いつからそうなの?」
「分からないわ。物心ついたときから、そうだったから、あまり気にしてなかったのよ。聞いてもたぶん教えてくれなさそうだけど。」
「なんか、知ってることある?」
「そうね。たまにしか帰ってこないんだけど、なぜなのって聞いたとき、それは冒険者ギルド本部所属で場所がものすごく遠いところにあるからって聞いたことはあるわ。
あと、神セブンは7大陸には完全不干渉だから、国のために動くことはないってことだったかしら?
何をしてるのかまったくわからないわ。
ただ、私たちにはものすごく優しかったし、皇后様とはすごく仲がいいの。ふふふ。」
「お頭〜☆お父さんが口滑らせてアキラさんのこと言ってたよね。それってお頭のお父さんのことでしょ?なんでだろうね?」
「そう。僕もそれが気になってて、どういう経緯で知ってるのか。ジャパディアの指輪も関係している気がするし。」
「ジャパディア大陸に行けば、わかるんとちゃうか?お前の父親のアキラがおったりしてな!先長そうやけどな!」
「そうですね。まあ、よくわからないんで、地道に行きますか。強くならないといけないみたいですし、冒険しながら考えます。」
「せやな。まだ、うちら弱いさかいにな!どんどんレベル上げていかんと。」
「そうや、カグヤ様もどっかで冒険者登録しないとダメですね。もうペットで通用しないんで。」
「せやな。ペット卒業や!」
結局、なんも分からんまま、会話終了。
ということで、せっかくなんで、冒険者ギルドに早速登録しに行くことにした。
エメもついて来ようとしたけど、戻ってくることを条件にさすがにやめてもらった。いきなり、皇王様が来たらえらいことになりそうなんで。そりゃそうでしょ!
「マヤさん!こんにちは!」
「あ!ユメさん!お久しぶりです!今日のお披露目良かったですね。今日は登録ですか?」
「はい、そうですけど、なんで知ってるんですか?」
「先ほど、本部からというか、神セブンの方から連絡が支部長に入ったらしいので。黒の軍団が見えられたら、討伐実績にかかわらずBPのみを基準にランク処理するようにと。たぶん、新しいメンバーも登録に来るからということでしたので。その可愛い方ですね。」
キャスバルさんやな!先周りして連絡してくれてたんや。すごい優遇。
「せや!わかってるやないか!早速登録してもらえるか?」
「わー、可愛いですね。かしこまりました。ここに手を乗せて魔力を流してください。登録します。」
「おーけー!」
「いいですよ。登録完了!表示を見てくださいね!」
<ステータス>
カグヤ 12歳 レベル9
称号 冒険者ランク9(藍)
ジョブ 霊術師
HP 1800⁄1800 MP 1800⁄1800 BP 2100
「黒の軍団!もう驚きません。本部から優遇処置があるくらいですからね。こんなこと初めてです。ほんとに異常!!いきなりカラーズ!」
「ははは、カグヤ様は特別かも。」
「はい、これがカグヤ様の冒険者証です。
それと、ユメさんも冒険者証の提示とここに手を乗せてください。そう聞いてますから。」
「はい。」
そっか、クラスアップしてるからね。それも言ってくれてるんやね。
「いいですよ。登録完了!表示を見てくださいね!」
<ステータス>
マサユメ 15歳 レベル10
称号 冒険者ランク7(緑)
ジョブ ニンジャ
HP 4000⁄4000 MP 4000⁄4000 BP 4650
「はい、冒険者証をお返しします。もう無茶苦茶です。この辺りでは、ここまでの人はいないと思いますよ。」
「そうなんですか?ちょっと異常ですよね。自覚はしてます。それじゃ、ありがとうございました。また来ます。」
「はい、ありがとうございました。」
登録も終わったし、王城に戻ろう。エメが待ってるしね。
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