テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1,597
#ゆ め し ょ ~ せ つ
「ワタシのこれを吸ったのか?すげぇエネルギーだ。これがシリーズだと思うと恐ろしいぜ」
「…………シリーズ?番人シリーズ?」
ルドはぎゅうと手に握りしめ馴染みのない言葉を復唱した。
「グローブもコートも靴もシリーズ…?じゃあ他に何個もあんのかよ」
あったとしてもそれを何故、育ての親のレグトが持っていたのだ?という疑問が残るルド。
「このシリーズは数ある人器の中でも上位種に食い込むもので、これを持つものは例外なく正気を保てないんだ」
ラムレザルのその言葉にルドは恐怖を覚えた。
「”番人シリーズ” これらは全て一人の人間が身につけていた物だ。一人だ、一人で作り上げた物を俺たちは身に付けている。どう生きればここまで強力な物になるのか、人間として必要なものが満たされている者が持てば狂ってしまうほどの強すぎる思念が一つ一つに染み付いている。」
「昔から持ってるケド…狂ったりしねぇよ…」
それを聞いたルドはさも当たり前のようなことを言った。
「そうだな。お前らは正常に番人シリーズを扱っている。人として必要なパーツをどっかには落としてきたんだろうよ」
「……」
「でもなルド悲観するな。そのおかげでお前は力を使えてるから今があるんだろ。それになゾディルお前、このシリーズ全部着けたらどうなるのかっつー実験するつもりだろ?」
「知っていたのか?」
「いや、何となく。実験大好きなお前のことだあのモドキの件もそうだがシリーズを作る過程で出来た物なんだろ?ワタシたちが今いるこの場もそうだ。コレ、斑獣だろ?」
《今いる場所は斑獣の中》
全くの勘で言ったがゾディルの反応を見るに正解らしい。どうりで人繋縄が繋がらない訳だ。
「これもまた実験の一環だ。境界を超え誰が生き残り誰が死ぬのか…なぁラム。今日はいい風が吹いてるな」
「そうだな…ところでギータ」
「!」
「何時までそこにいるつもりだ?出てこい仕事だぞ」
ラムレザルが声をかけると物陰から顔を覗かせたギータは目をキラキラさせていた。
「やったー!!怪獣バトルだーい!!」
「えっっ!?お前いつからここに!?」
「ほぼ最初から」
同時刻
「オイオイ思ったより早いなゾディル。まだ聞きたい事たくさんあんのによぉ」
「な、なんだこの揺れは…!?まさか!」
ブロが振り返ると不機嫌度MAXの2人が貧乏ゆすりをしていた。(デルタにいたってはヤニ切れ)
「ジジイ、オレらはこの斑獣に乗ってどこに行く?」
「俺達が乗っているこの斑獣は天界行きの乗り物だ。よく気がついたな」
その言葉に驚いたブロであったがディアとデルタが前に立ちはだかりお互いの人器を解放した。
「人器 “セントラリアン”」
「人器 “ザ・パニッシャー”」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!