A:痛たた…
A:久しぶりだなぁ、こんなに怪我したのは。
A:まさか反撃された挙句、この僕から完璧に逃げきるなんて…
A:あはは、 …参ったなぁ〜
A:…痛い。
A:はぁ、ヤバいなぁ…このまま死ねたら幸せかな?
A:えへへ、楽しくなってきたな。
???:…まだ駄目だ。
A:え?
???:…起き上がれ。
???:…寄越せ、差し出せ、早くしろ。
A:分かってるよ。いつも通りやるさ、仰せのままに。
A:…(まったく、人使いが荒いなぁ)
A:これでめでたく二桁突破…
A:あーらら、僕の自由は何処へやら。
???:…お前に自由など無い
???:…また地獄が始まるだけだ
???:…早く寄越せ生命を狩れ
A:はいはい、分かったから。
A:夢もまともに見れないな、本当に。
A:さてと、彼はどこに逃げたかな?
A:致命傷の筈だ、そう遠くへは行けないだろう。
A:滾るねぇ…ドキドキしてきたなぁ〜
A:ははは、もう痛みを感じないなんて、素晴らしいのかなんなのか…
A:いつもより多めに入れられたな、あと5分程度かな?
A:急ごう、 そろそろ食事の時間だ 。
黙っていればいつかは終わる。そうやって何もしないでいれば失敗は無いだろう。そして成功も無い。涼しい風と暖かい日差しと心地の良い静けさ、ずっと求めていたんでしょう。人間だからかな、人間だからだよ。生き物が死んでいくのは悲しい事だ、けれどいつまでも生き続ける訳にはいかない。何故今、自分の死に様を想像するのか。別に明日死ぬ訳ではないのに…いや、いつ死ぬかなんて分からない。毎日毎日どうしても死んだ後の事を考えてしまうのは仕方がないのかもな。思えば、自分が生まれてから最初の記憶は何だっただろうか、もう誰から産まれたのかすら覚えてないのに分かるわけも無いな。今はただ、このゴールに向かって進んでいく単純で最悪な世界から解放されたいと願っている。
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