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「はぁっ、はっ、、は、あっ、、」

在る人の家のドアの前に立つ。そして息を整えて,鍵が掛かっているだろうと思いながらもドアノブを握り,捻ってみた。すると案の定そのドアは開いた。だが,そんな事には気にもせずに私は家の中へ入っていく。そして玄関で靴を脱ぐ前に家主がお見えになった。そして「何しに来たんだ糞太宰」と私に声を掛けた。「別に何も?唯,中也は小さいから寒くて凍え死んでないかなーって」そう言うと「あー,もう黙れ!」とあからさまに怒った。それでも私は自分の気持ちを,追い出されたという事実を忘れるために「あ,でも子供体温だから大丈夫か!背まで子供みたいだしね☆」と言う。すると「チッ」と舌打ちをしながらも中に入れてくれた。


家の中は外と違い暖かったし,中也が蟹の鍋を作ってくれた。何時もなら嬉しいところだが,今回ばかりは違う。一言も喋らない私に何かを察したのか中也が「手前,何かあったのか?」と話し掛けてくる。それでもこの,大嫌いな元相棒の前では弱音を吐きたくない。

あれ?中也が元相棒なら私の今の相棒は誰だろう。国木田くん?でも責められて,追い出されてしまった。じゃあ,私はまた1人?織田作が死んじゃって,安吾も何処かに行っちゃったあの時と同じ?いや,あの時は中也がいた。相棒だったから。でも今は?今は,私の隣に誰も居ない。誰も必要としてくれてないから。

そんなことを考えていると無意識のうちに泣いてしまっていた。「太宰、?何があったんだ?」そんなことを言われたら,もう歯止めが聞かなくなってしまって,話せなくなるほどに泣きじゃくってしまった。

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