テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1,814
2,896
🖤視点
✱.˚‧º‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧º·˚.✱
いつもFC限定の誕生日動画を収録する時は、少し前から自分に言い聞かせる言葉がある
“平常心”と“大丈夫”の2つ
前もって自分に言い聞かせておかなきゃ不機嫌が顔に出そうで…
誕生日の主役に申し訳ないから、必死に自分を誤魔化してきた
愛されキャラで、もともと誰とでも距離感が近い人
充分分かった上で付き合ってるが、そんな人が恋人だと気苦労も多い訳で
日本時間で日付が変わり、FCサイトに舘さんの誕生日動画がアップされる頃、深呼吸と共に心を落ち着かせてからタップした
始まりはいつもと同じ流れ
今回は俺がいる間に事前収録ができなかったから、俺不在の8人での収録だ
俺も初めて観るから、今日は余計に精神統一が必要だった
だって必ず俺の恋人が俺以外に「好きだ」を叫ぶから
叫んで抱きついて、いちゃいちゃと…
それを間近で見せられる俺の気持ちにもなって欲しい
しかも今回は側にさえいられないんだから
大丈夫
好きを連発しようが、抱きつこうが…
俺が一番!!
今日は上も下も舘さんの好きなモノで統一したコーデ
シングルのライダースジャケットにすのちゅーぶで舘さんが選んだヴィンテージTシャツ、ワイドなデニムのちょっとロックテイストなファッションだが、もともと舘さんとは好みが合うから、そこまで舘さん色に染まっている感じでもなくて、ホッとする
ただ心配なのは…
アップに上げてる色気満々のうなじ
ついガン見して、何も聞いてなかったから最初に戻した
改めて見直して、いつもはテンション高めに「好きだ」を連発する大介がちゃんと一定の距離を保ち、落ち着いているように見える
一回後ろに煽られて抱きついたけど、まぁ…ムッとする程でもなかった
数ヶ月前に撮った俺の誕生日動画なんて、ずっと抱きついて離れなかったのに…
ちょっと拍子抜けしていると
テーブルに置いていたスマホが光った
大介からのテレビ電話なんて珍しい
向こうは日本時間で深夜の1時過ぎってとこか
通話を押すと
「れ〜ん」
酔っているのか、ちょっと赤い顔で手を振る大介が映った
思わず顔が緩んで、俺も手を振る
「今ね、涼太と翔太とね、飲んでんの〜」
酔うと陽気になるタイプの大介は上機嫌でそう言って、ちょっと後ろに下がると、左右からひょっこり舘さんとしょっぴーが顔を覗かせた
「お〜い」と手を振る姿に、まだ離れて数ヶ月だと言うのに皆に会いたくなってくる
覚悟を決めてきたはずなのに、やはり寂しいと思う気持ちは仕方ない
ただどんなにそれを思っても口にはしない
自分が選んだ事だし、大介も口にしないから
「本当は2人で祝いたいだろうに…なんかごめんね」
俺が保護者みたいな言い方をすると、後ろの方で「えぇ〜」と大介の非難めいた声が聞こえた
「ちょっと待ってよ。無理矢理割り込んだ訳じゃないよ!!誘われたんだよ〜」
画面の前にきた2人の間から顔を出して、大介はむぅっと顔で抗議する
膨れた顔も可愛いんだよなぁ
なんて思ってると
「膨れっ面見たいだけだろ、お前。一回鏡見た方がいい、デレッデレだ」
悪戯っ子のような顔でしょっぴーに図星をつかれた
えっ
マジか、そんな顔してんの、俺
からかわれたのに気付かず、思わず両手を頬にやると、しょっぴー特有の楽しそうな笑い声が聞こえてきた
「はいはい。向こうで頑張る目黒をからかわない」
パンパンと手を叩いてから、笑うしょっぴーを注意すると
「佐久間もね、寂しいだよ」
こっちを見て、舘さんが言った
「ちょ、涼太」
「誕生日動画見て、蓮いない…寂しい…て可哀想過ぎて、誘った訳なんです」
「なんでそうバラすのぉ」
慌てる大介の顔はさっきより赤い
ちょって唇を尖らして、視線を逸らしてる
普段、俺には言わないけど
ちゃんて寂しいって思ってくれてたんだ
そりゃそうか
大介を大好きな俺が寂しいんだから
俺を大好きな大介が寂しいくない訳ないもんね
口にする事で俺を困らせないように
ただひたすら笑顔でエールを送ってくれる
「ありがとう」
嬉しいから顔がにやけてても、しょっぴーにからかわれてもいいや
大介はうっと言葉に詰まると「違うでしょ」と言った
「今日は涼太の誕生日だよ。おめでとうは?」
「だってこっちまだ24日だよ」
「あ、え、そっか…」
いやいや、何で納得しちゃうのよ
頭に?マークがいっぱいついてるのに
「ウソウソ。舘さん、誕生日おめでとう。後でこっちも25日になったらまた連絡入れるね」
「ありがとう」
「誕生日動画も見たよ。だ…佐久間くんが珍しく大人しかったね」
「涼太に言われたから。蓮の事考えてあげなって」
「えっ…」
思わず固まる
ひょいっとドアップでしょっぴーがにやにや顔で映り込んだ
「拗ねても構ってくれる佐久間いないもんな」
バレてないつもりだったのに…
メンバーの誕生日動画を撮影する度に、その近さに内心面白くない俺
事前に自分に言い聞かせて挑むから撮影中は何とか平常心を保てるけど…
終わってからつい、2人になると態度に出てしまう
そんな時、いつも大介はちょっと困った顔をして
『もぉ〜拗ねんなよぉ』
そう言いながら、背伸びをして俺の頬を揉む
『解れろ〜解れろ〜』
変なまじないをかけながら
俺はその様子にいつも笑って許しちゃうんだ
恥ずかしくなってきて、思わず顔を両手で覆うと、しょっぴーの笑い声が響いてた
「ちょっと見んな、俺の可愛い蓮を見んな」
やめろ
余計に恥ずかしい
「まぁ、そういう訳でちょっと気をきかせた訳よ。あと、寂しいくせに意地っ張りでなかなか連絡出来ないだろう佐久間のかわりに様子見って言うかさ、俺の誕生日を利用させてあげようってね」
舘さん…
「本当にありがとう。いいメープルシロップとかカナダの名産品送ります」
「えっ、俺には?」
「佐久間くん…誰の誕生日?」
「ああッ」
カナダと言ったらやはりメープルシロップだろう
舘さんなら料理にも役立ててくれそうだ
舘さんの誕生日なのに、なんか俺の方がいっぱい幸せな時間を貰ってる気がした
このままずっと話していたいが、そろそろ準備をして撮影に向かわなければならない
「俺、準備しないと」
「そっか…撮影頑張ってな」
「無理しないように」
「楽しみにしてっから」
締めの挨拶
バイバイと手を振ってる時に、大介の手が動いた
親指と人差し指を顎付近に当てて、優しく撫で下ろしながら指を閉じていく
満面の笑顔で
手話で『大好き』を伝える動作
2人がいるから声に出して伝えられない想い
愛しくてぎゅっと胸が締め付けられる
「うん、俺も」
それだけ伝えて、電話は切れた
楽しかった分、寂しさもあるけど
舘さんは俺や大介を思って橋渡しをしてくれた
しょっぴーはいつも通り、からかい混じりだけど楽しませようって気持ちが窺えた
大介は――――
本当は寂しいって
それを隠していつも笑顔でいてくれる
俺を安心させるために
『大好き』
うん、頑張るよ
結果残して、お前すげぇなって言ってもらうたもにも
応援してくれるメンバーのためにも
どんなに離れても
やっぱり俺たちは、一つなんだ
✱.˚‧º‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧º·˚.✱
舘誕にかこつけた🖤🩷でした
慌てて書いたから、色々おかしいですが
やっぱりイベントはあげたいの〜
ヤバい、駅着いちゃう
それでは
皆さんさようなら
中継駅に向かうバスの中から、愛を込めて〜
(∩ω・。)ノシ
コメント
9件
❤️様お誕生日のアップスタイル破壊的なかわちさでしたな😳😳めめちゃんが地団駄踏んでるのが目に見える〜(⸝⸝ ´艸`⸝⸝) そして…ちょっとご相談なんですけど、ご迷惑でなければ瀬良さん専用のお部屋作ってもいいですか…?創作する側同士で妄想トークできたら嬉しいなと思い…!(私も専用部屋のことよくわかってないけど)
