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【影。視点】

「かーげとっ」

影。「……お姉ちゃん?」

「お誕生日、おめでとう」


なんで、お姉ちゃん……。お姉ちゃんは…………



影。「んん…?」

K「あ、かげぴおはー」

ねろ「珍しいね、寝るなんて」


寝る……?あぁ、今の夢かぁ。お姉ちゃんが出てきたもんな、そりゃ夢だわ。


影。「あ、今日俺誕生日だよ」

K「あれ、そうだっけ」

影。「ふじみやの誕生日は覚えてたのに俺の誕生日は忘れてるなんて……」

K「落ち着けよ」


年明けたら忘れるんだよな〜とかブツブツ言いながら、ポテチを頬張る奏を1回叩く。


プテ「こんな時間に食べたら太るよw」

ねろ「てか朝ごはん食べれんくなるよ」

K「気にするな。気にしたら負けだ。」

みや「始まる前から負けてるよ」


目の前で取っ組み合いを始めるふたりを見ながら、これだけ暴れてりゃそこまで太らんやろ、と呑気なことを考えた。


ねろ「かげまるっていくつになったの?」

影。「えっっ……いくつだろ、確かぁ……」


まぁ100歳を超えてるのは確かでしょ?130歳くらいか?まぁそんくらい経ってるかな。


影。「130歳くらい?」

ねろ「え、ほぼ同い年やん」

ポン酢「規模感。」


まぁ正直そんなに生きてる自覚ないけど。これだけ生きていても誕生日は特別な日なんだよな。


ちゃげ「ふぁあ…」

K「あ、ちゃげぴ。今日かげまる誕生日らしいよ」

ちゃげ「おめでと〜」

影。「ありがと〜おはよ〜」


誕生日だからって言って特になんかやりたいこともないし、いつも通りでいいな。一旦起き抜けにみんなおめでとうの言葉が出てくるけど。


――


あるま「はっぴばーすでーとぅーゆー♪はっぴばーすでーとぅーゆー♪はっぴばーすでーでぃあかげまる〜♪はっぴばーすでーとぅーゆー♪」

ちゃげ「かげぴおめでと〜!!」

K「おいしそ!」


普通でいいなんて思ってたけど、この人たちがいて普通にいられる訳もなく。呑気に歌を歌いながら多分大きいサイズのケーキをテーブルに運んでくる。

暗い部屋にぼうっとロウソクの光が浮き出ている。


K「ねぇ食べていい?」

バブケ「まずかげまるさんからです」

K「チッ」

みや「舌打ちすな」


甘党の奏を押しのけて最初に食べるのはなんか気が引けるな。とりあえず奏のお皿にもケーキを盛って、ひと口頬張ると甘ったるい生クリームが口に広がる。


影。「あっっまぁい」

K「いただきますっ!」

瀬戸「元気だなこいつはw」


特に誕生日らしいこともしてないし、普通に過ごして、ただケーキを夜ご飯の後に食べただけ。

それはそれで幸せですなぁ〜。

人間って面白い【短編集】

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