はい、彩音が告ります
自衛頑張ってください
(夜。万事屋の屋上。春の風が心地いい)
彩音「……今日、夜風が気持ちいいな。」
銀時「おう、糖分摂るにはちょうどいい気温だ。」
(銀時、団子を食べながら空を見上げる)
彩音「……そうやってすぐ甘いもん食って、虫歯できたらどうすんだよ。」
銀時「虫歯より、お前の説教の方が痛ぇよ。」
彩音「……言うようになったな。」
(少し笑う。だけど、その笑顔はどこか決意を秘めてる)
風の音。遠くで花火の音が聞こえる。
銀時「……どうしたよ。今日はやけに静かじゃねぇか。」
彩音「……なぁ銀時。」
銀時「ん?」
彩音「……ずっと言えなかったことがあんだ。」
銀時「借金のことならもう聞き飽きたぞ。」
彩音「ちげぇよ‼︎そういうのじゃねぇ‼︎あとそんなこと言ったことねぇし‼︎」
銀時「じゃあ、飯の奢り?それとも……あーあ、まさか結婚申請書でも出してきたりして?」
(おどけて笑う銀時。でも、彩音は笑わない)
彩音「……冗談じゃねぇよ。」
(真剣な目。銀時が思わず黙る)
彩音「お前さ、いっつも誰かを守って、笑って、自分のことなんて後回しだろ。」
銀時「……そりゃ、万事屋の仕事だからね」
彩音「違ぇよ。……それが“お前”だからだ。」
(風が吹く。髪が揺れる)
彩音「最初は、ただの仲間だと思ってた。
でも気づいたら、笑ってるお前を見てるだけで安心してた。
……バカで、だらしなくて、甘党で、でも強くて、優しくて、ずるいくらいの男で。」
(彩音、視線を落とす。拳を握る)
彩音「……お前が好きだよ、銀時。」
(銀時、言葉を失う。団子を落とす音がやけに響く)
夜風が通り抜ける。
銀時「……なんだよ急に。お前、酔ってんのか?」
彩音「酔ってねぇよ。……本気だ。」
(銀時、少しうつむく。手の中の団子を握り潰す)
銀時「……バカだなお前。」
彩音「……だろうな。」
銀時「俺みてぇなやつ、誰かに好かれる資格なんざねぇよ。」
彩音「それでも、お前じゃなきゃダメなんだよ‼︎」
(銀時、目を見開く)
銀時「……」
(少しの沈黙のあと、ふっと笑う)
銀時「……当たり前だろ。」
(彩音の瞳が見開かれる)
彩音「……え?」
銀時「お前が俺の隣にいんのなんて、最初っから“当たり前”なんだよ。」
(ふっと手を伸ばし、彩音の頭を撫でる)
銀時「泣くなよ。お前、顔ぐちゃぐちゃだぞ。」
彩音「う、うるせぇ……ッ」
銀時「……ほら、泣いたら笑え。俺の隣にいんなら、それがルールだ。」
銀時「…お前は笑ってる顔の方が似合ってるんだよ」
(彩音を優しく抱き寄せる) (あーやべ、やっちゃったよ。ついにやっちゃったよ)
(彩音、涙の中で微笑む)
彩音「……じゃあ、ずっと笑っててやるよ、銀時。」
銀時「そりゃどーも」
朝焼けが差し込む。
屋上で肩を並べて笑うふたり。
神楽(下から小声で)「ねぇ新八、あれ……完全にイチャついてるアル。」
新八「ほっといてあげてよ神楽ちゃん……あの人たちはあれで“銀魂”なんだから。」
ついにやっちゃったよ…ねぇ?やっちゃったよ
ねぇもう、ねぇ?
書きながら4回ぐらい死んでるんだよね
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!