「え、――さん、嘘でしょ...」
私は困惑した。この能力は――さんしか使えないから納得した部分もあるけど、人格的にこんな事する人じゃない。
「な、なんでこんな事を...?」
「なんでって、分かるでしょ、貴方なら。」
――さんは人形を召喚しながら言った。
「この世界はクソくらえだ。罪のない命が次々と無くなっている。今もだよ?それって良くないことだよね。だから自分は、皆を守り、救うためにしているんだよ。」
そう言って人形を切り捨てた。
「自...分...?それに、そんなことしたって皆は救われないよ...正気じゃない...!」
そう言うと、彼はニッコリと微笑し
「自分は自分がこの活動をしているときの一人称だよ。一人称でバレるなんてしたくないからね。」
「...この能力を使えるのは貴方しかいないのに?この日和国で唯一の能力だよ?」
「だからだよ。コピー能力を使われた。濡れ衣だ。なんて言えばもう皆わからない。コピー能力を持っている人が日和国に何人いると思ってるの?...自分は、ただ救いたいだけなんだ。それで表舞台に立つ必要なんでない。分かる?」
「そんなことしても皆は救われないってさっきも言っ...!」
「五月蝿い!コレをする為に自分がどんなに現実を突きつけられ、絶望してきたか...!考え、考え、考え抜いた結果の最善策なんだぞ...!」
「そんなことない。今すぐやめて。」
「絶対に嫌だ。邪魔しようとするなら...たとえ味方だとしても...🔪す。」
「もう止めなよ。...っ、私は戦うのは専門外だけど...やるしかないっ!」
そう言って私と――さんは同時に地面を蹴った。
「皆を救うために...」
「貴方を止めるために...」
「「絶対に、勝つ!」」
どうでしょうか。
五時・脱字は許してください。
いさ
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