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ひじき
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yume
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私はただ星空の中を駆け抜けていた。どんどん進んでいくと青い、美しい星が見えてきた。私は迷わず会いに行った。
ニュースでは今日、隕石が海に落ちるようだ。別に日本に直接な被害はないようだ。
俺は一人でベランダに出た。隕石が見えるはずの東側を双眼鏡で覗いた。
まぁ、見えるはずないか。
まだ明るい。もう少し暗くなってからだ。
人々は人生に一度きりであろう幻想的な景色を求めてぞろぞろと海岸に集まった。俺は興味を無くしてそのままベランダで立ち尽くした。
俺は一人、そのまま寝てしまった。
親の死に直面したのは人生で二度ある。今度は一度か…
重低音が聞こえる…
俺は目の前の景色を見るために目を覚ました。一瞬だけ昼になった。その時に俺はとても大きな水柱を見た。暗くなってからは見えなかったがとても美しかった。
俺は一人で寝室に入りベッドに倒れた。
外がうるさい…
「ーが来ます!高台に避難してください!」
「うるさいなぁ。」
「津波が来ます!高台に避難してください!」
俺は慌てて窓を開けた。隕石の影響で津波が海岸に押し寄せた。うちはマンションにいたから無事だが海岸にいた人たちはもう流されてるだろう。
「しなくてもいい あなた その『ひなん』?」
背後から声が聞こえた。俺はとっさに振り向いた。
「あんたは何だ…?」
「わたし まだ ない わかる にんげん げんご おえて しょうご」
そこにはクラゲのような生物がいた。その生物はテレビのニュース画面を見つめた。画面には流される家や人が映っていた。
「これ わたし やった」
翔吾のマンションは奇跡的に津波に耐えたため、多くの人が押し寄せた。
「お前らぁ食いもん持ってんだろ?よこせよ。」
翔吾はドアを押さえたが突破された。
「うちに非常食はねぇよ。」
「いいもんあんじゃねぇか。」
男は冷蔵庫から氷をあるだけ取り出し、逃げていった。
「なぜ おいかけない」
「俺はガキだから力で負けるんだよ。」
「がき」
「?」
「おまえ がき」
「黙れよ。」
「おまえ がき だまれよ」
「クソクラゲが。」
「おまえ くそ がき だまれよ」
「日本語喋れる?」
「しゃべれる」
このクソクラゲは人間の言語を覚え始めた。
「しょうご」
「何?」
「わたし はら へった」
「お前は何を食べるの?」
「なんでもくう」
何でも食うのか…
翔吾はふざけてガラスのコップを差し出した。
食った…
謎のクラゲは翔吾の教科書を読み始めた。
「何してんの?」
「にほんご べんきょう」
すぐクラゲは日本語を完全に把握した。
「私はク・ヴァ・リス・テ・ラ・ゼ・ル・ナ・ギ・ト。オプシディウス・ゼラチノ・シリケイト・プレナから来た。」
「ク・ヴァ・リス…言えねぇ。お前これから名前は『くら』な?」
「気に入った。」
「何で地球に来たの?」
くらは少し考えたような表情で言った。
「故郷の奴らから逃げて来た。それだけだ。」
「それだけで地球に落ちてきたの?」
「ああ。」
くらは少し申し訳なさそうに言った。
「この星の人たちには悪かった。」
「俺は俺が死んでないならいいよ…」
「私は逃げてきたんだ。」
「?」
くらの口調はまるでロボットのようだ。
「支配者から逃げるために。」
「支配者?」
「そう。深刻な経済的困窮と、政治的な弾圧や人権侵害への恐怖に耐えられなくなった。」
「急に日本語すごくなったな…」
「とにかく、追手が来る前に私は適応しなければならない。地球の食べ物を食べさせてくれ。」
「え?あぁ、はい。」
そこから全て変わった。翔吾は寂しくなくなったのだ。
もう、一人じゃない。
くらは足元から順に地球人の体に変化していった。
「翔吾さん、服欲しい…」
「あぁ…買う!買うから!」
「東京タワー行ってみたい!」
「遠いって!」
「くら故郷の話教えて。」
「もちろん!」
「二人で合図とか決めない?」
「薬指と小指を絡めたりとか?」
…
「翔吾くん。一つ言わなければならないことがある。」
「ん?どうしたくら?」
「私は星に帰らなきゃいけないの。さもなくばこの星が…」
「は?」
「もう追手が来たの。」
「い、嫌だ。また一人になるなんて…」
頭に声が響いてきた。
「…ク・ヴァ・リス・テ・ラ・ゼ・ル・ナ・ギ・ト。もう十二度目の警告だ、あと一回でこの星を終わらせる…」
「十二度目?…」
「ごめんなさい…」
くらはベランダに立った。
「待って!…」
くらの影は消えた。代わりに球体が現れ、空に見えなくなっていった。
「くら…」
翔吾は一人で空を見上げた。
いつの間にか高校生になっていた。友達もできた。
「おい翔吾!俺宇宙人見たんだ!」
「何ぃ?」
「なんか爬虫類みたいだったんだよ!」
「嘘ほざくなって。」
コイツは都市伝説の信じすぎだ。
「見てよこの人、アカシックレコードについて知ってるらしいぜ!」
「どうせ嘘だろ。」
「鬼門に入ればあるって…」
「何でも信じるんかよ。俺の話は信じないくせに。」
「何で信じてくれないんだよぉ..」
「じゃあ宇宙人とどこで会ったの?」
「えっと…東京!」
「じゃあ今度行くか。」
「へ!?」
全若者憧れの東京…
俺は友達を置いてって一人で東京へ向かった。くらがいるような気がしたのだ。
俺は東京タワーから地球を見下ろした。
「翔吾…くん…?覚えてない?」
「くら!?」
彼女だ。やっぱり会えた。
その瞬間俺たちは海の上にいた。
「くら…か…地球人の記憶は思ったより長いな。」
「あんた…誰だ?」
「私は地球の言語では支配家という。」
巨大な球体が海から上がってきた。
「翔吾くん、逃げなきゃ!」
どこからともなく声が聞こえた。
東京タワーに戻っていた。
「何なんだ…さっきのは。」
翔吾は地上へ降り、レンタルした自転車で逃げた。追いかけられているような気がしたのだ。
周りの人が止まった。時間が止まったのだ。
「翔吾、なぜ来た…」
「彼女がいたような気がしたんだ。」
「我々は外部思想を排除しなければならない。よってアイツから地球とお前の記憶を消す。」
「は?」
「代わりにお前に一つ能を与えよう。」
「どういうこ…」
翔吾はレンタルした自転車と一緒に一瞬で自宅のベッドに戻った。
現実なのか?
翔吾は寝てしまった。
ある夢を見た。虹色の部屋で地球を見ていた。
「美しい…」
横から声が聞こえた。
「…」
「そう思わないかい?君。」
「あ、はい。」
「この星をずっと見ている。」
「地球…」
「地球とは何だ?」
「この星、俺の故郷です。」
老人は驚いたような目でこちらを見た。
「この星の人がなぜここにいる…」
「あなたの故郷はどこなんですか?」
「もうないよ…」
翔吾はくらの故郷について聞いた。
「あ、そういえばオプシディウス・ゼラチノ・シリケイト・プレナについて知ってますか?」
「あぁ、あの星は終わりだ。」
それから歴史を教えてもらった。
全ての生物がそれぞれ異なる異能を持っていたがある、生物の一匹が全ての生物から能力を奪い、独占しようとした。
「君も異能を持っている。」
「どんな異能ですか?」
「この空間に来れたことだよ。」
「困った時は助けてください!」
「いや、お互い様だよ。」
その瞬間、夢が覚めた。
私は固定概念の塊から逃げ出した。
「あの、青い美しい星を探さなければ…」
私はそこで何をしたのか、誰に会ったのかも覚えてない。
ただ走っていた。虹色の部屋にたどり着いた。そこには一人の老人が座っていた。
「あの、助けてください!」
「お嬢さん、どうしたんだい?」
「えっと、青くて美しい星を探してます。」
「それは地球かね?」
「地球…」
「…?」
「多分、それです!」
「この前、地球出身の少年に会ってなぁ…」
「すいません!話を聞いている暇がないんです!奴らが来ちゃう…」
「お前、またか…」
支配家が来てしまった。
「助けてください!」
ある一つの記憶を思い出した。私はある男と会った。
「…くら?」
ただそれだけ。
「くら…そうだ、私はくら!」
その瞬間虹色の部屋と地球という星の間に私はいた。
「くら?」
彼の名前を思い出せない。
彼は私の薬指と小指を彼のと絡めた。
「翔吾…くん?」
「くら!」
もう、忘れない。
私達は地球にいた。
「きゃ。」
空には球体が浮いていて私を引き寄せている。
彼は私に手を取った。取りながら、必死にペダルを漕いでいた。
「くら、もう、離さない!」
「うん!絶対ね!」
もう、私達は負けない。
「支配家…」
翔吾は睨んだ。ヤツが言った。
「能を与えたのは間違いだった。私が間違えるなど…」
「うるさい、俺はくらと生きるんだ!」
翔吾は虹色の部屋にいた。ヤツと一緒に。
「くらと生きる?やってみろお前の星が終わる。これで十三度目の警告だ!」
老人がいた。
「私がそうさせん。」
「翔吾くん、大丈夫?」
「あいつらは?」
「もう終わったよ。」
「くら、この星に何が起きても。」
コメント
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ひじきさん、第1話読みました〜!🌸 もう、SFラブストーリーの香りがプンプンする…!翔吾くんとくらの出会い、日本語を覚えていく過程がほっこりするのに、支配家の存在が不穏すぎて続きが気になりすぎるよ😭💕「もう、離さない!」のシーン、めっちゃエモかった…!! 最後の老人の存在も謎だし、早く続きが読みたいです!!