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窓の隙間から差し込む朝の光が、激しく乱れたベッドの惨状を容赦なく照らし出していた。
「……う、……ううぅ……っ」
頭を割るような重い頭痛と、全身の激しい疲労感、そして何よりも下半身に残る過剰なまでの違和感に、Mowlはゆっくりと目を覚ました。
黒ハチワレの耳がピクピクと弱々しく痙攣する。
トロンとした瞳に少しずつ光が戻り、瞳孔が収縮して元の知性的な形を結んでいく。
思考の霧が晴れ、昨夜の記憶が奔流となって脳内に押し寄せてきた。
スペクター様からいただいた「お茶」。
そこに仕込まれていた『またたび』の激毒。
理性を完膚なきまでに叩き割られ、スペクター様の膝の上で「すきすきにゃ〜♡」と喉を鳴らしながらお尻を擦り付けたこと。
廊下でウェアウルフのペニスを狂ったように舐めまわし、あろうことか「おもらし(失禁)」をしながら絶頂したこと。
そしてこの部屋で、自らウェアウルフに跨がり、ノットで繋がれたまま「好き…ずっと離さないで…」と涙目で愛を乞うたこと——。
「……………………………っ!??????」
瞬時に顔面の毛並みが真っ赤に染まった。
血の気が引くのと同時に全身の毛が逆立ち、Mowlは声にならない絶叫を上げながら跳ね起きようとした。
「ひっ……!? ぐぁっ……!?」
だが、身体が全く動かない。
腰から下は激しい疲労と激痛で痺れ切っており、さらに自分の体の上には、黒い毛並みに覆われた丸太のように太い腕がドカンと巻き付けられていた。
すぐ隣には、満足げに低いイビキをかいて眠るウェアウルフの姿があった。
その胸元には、Mowl自身が昨夜狂乱の中で付けた噛み痕と爪痕が痛々しく残されている。
さらに視線を下へ落とせば、二人の結合部から溢れ出た大量の白濁が乾燥してカピカピに固まり、シートや自分の股間を無惨に汚していた。
胸の黄色いリボンは千切れかけ、愛用のモノクルは床の隅で惨めに転がっている。
「な……ななな……なんという……なんという不覚……っ!!???」
Mowlはガタガタと震える手で頭を抱えた。
紳士としてのプライド、FORSAKENの配下としての品格、そしてネコ科としての矜持——その全てが、たった一杯のお茶によって、粉々に打ち砕かれていた。
(わたしめは……私めは何という破廉恥な真似を……っ! ス、スペクター様に対してあのような狂態を晒し、廊下で失禁し……)
(あまつさえ、この愚鈍な狼に向かって『好き』などと……っ! )
(死……! 死んでお詫びをするしかございませぬ……っ!)
ショックで白目を剥きかけ、泡を吹きそうになるMowl。
とにかく、この場から一刻も早く逃げ出さなければならない。
ウェアウルフが目を覚ます前に、この屈辱的な体勢を解き、衣服を整えて神殿の陰へと姿を消すのだ。
Mowlは息を殺し、ウェアウルフの太い腕をそっと押し退けようと、細い前脚に力を込めた。
その時である。
「……ん? なんだ……もう起きたのか、Mowl……」
「……ッッッ!!???」
最悪のタイミングで、ウェアウルフの左の赤目が薄っすらと開いた。
「ひぁっ……! う、ウェアウルフ殿……っ! これには深い理由(わけ)が……っ! 私めはただ、またたびの成分によって一時的に精神の錯乱を来していただけであって、昨夜の言動の全ては本意では——」
パニックに陥ったMowlは、いつもの重厚で渋い低音ボイスを取り戻そうと必死になりながら、早口で言い訳を捲し立てた。
しかし、ウェアウルフはそんなMowlの必死な弁明など聞き流すように、フッと鼻で笑うと、逃げようとするMowlの腰を強靭な腕でぐいっと自分の方へ引き寄せた。
「ぐっ……!?」
「ハッ、何寝言言ってんだ。『本意じゃない』だぁ? あんなに俺のおちんちん舐めまわして、おもらししながらイき散らかしておいてか?」
「っ……っっっ!!??(絶句)」
「それに……『一生俺のつがいだ』って言ったら、お前自分で中をしごき上げて、泣きながら『好き』って言ったじゃねぇか」
ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべ、ウェアウルフはMowlの黒ハチワレの耳元に顔を近づけると、ざらついた狼の舌でその耳尖を「レロリ」と嫌らしく舐め上げた。
「にゃッ……!? や、おやめください……っ! 舐めないで……っ!」
「ぞくぞくしてんぞ、紳士殿。……知ってるか? 昨夜、お前の体内に俺のノットを3回もぶち込んだんだ。お前の中はもう、俺の種でドロドロに染まってんだよ」
「うぐぅ……っ! 言わないで……それ以上は言わないでくだされ……っ!」
耳まで真っ赤にしたMowlは、前脚で顔を覆い隠し、小さな丸い身体を限界まで縮こまらせた。
昨夜の記憶が鮮明に蘇るたび、羞恥心で胸が張り裂けそうになる。
だが、ウェアウルフの追撃はそれだけに留まらなかった。
「……まあ、いいや。昨日のお前は最高に可愛かったぜ。特に、俺の胸に抱きついて『離さないで』って泣いたところな」
「ーーー〜〜〜〜ッッッ!!!!??(限界突破)」
「さて……朝の交尾といこうぜ、我が『つがい』殿」
「ひっ……!? 待っ、ウェアウルフ殿……ッ! 体力が……下半身の感覚がまだ戻って——んぐぁぁぁッッ!???」
朝の光が差し込む部屋の中に、再びMowlの甲高いうめき声と、2匹のぶつかり合う音が響き渡り始めた。
我に返った紳士のプライドは、再び狼の激しい愛撫とノットの熱によって、跡形もなく溶かされていくのだった。
城プル
11,005
#1x1x1x1
ゆ(旧「ゆゆゆゆ」)
1,088