扉を開けると同時に飛んできた物体を反射で避ける。
先程飛んできたものが何なのか、分かったときには自分の反射神経を存分に褒めた。
「銃は反則やろ…!?w」
「先生がゲームしてくれやんのが悪いん、やっ!w」
またもや銃声と共に飛んできた弾を避ける。
危機一髪床に転がっていた何かに足が取られ、よろけた拍子になんとか避けられたものの今度飛んできたら避けられない。
そう思ったのもつかの間、また同じ速度の弾が容赦なく僕を眉間を目掛けて飛んでくる。
あ
「「あ」」
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「執事さんさぁ〜、本当に一人で行かせて大丈夫だったんですかぁ〜?」
消えた暖炉の前にあるロッキングチェアに背を掛け、ゆらゆらと揺れる黄色の青年。
その姿は人を馬鹿にしているようだが、当の本人は無気力なだけだった。
彼の視線の先、逆さに見えている執事が視線のみで彼を見る。
「御主人様はああ見えても優秀な成績を残しておられる為、貴方様方のご心配には及ばないかと…」
「心配してるわけジャナイ」
棒付きの飴を口から出し、その飴を執事へと向ける緑色の彼。
「訂正」
黄色の彼も同様、他のソファに座った彼らが立っている執事を見ようとすればどうしても上目遣いになってしまう。
そのせいかあまり迫力のなくなった緑色の彼の言葉は執事に少しの苛立ちを覚えさせた。
「そう…ですか…」
「大体、らっだぁを心配したところでなんのメリットもないわけだし?」
さも当然のように語るスーツを着た彼は両手をハの字に広げる。
限界を迎えたのであろう執事の目が光ると同時に光る紫色の瞳。
「よそから来た見ず知らずの若者に口を出されて苛立っているのが見え見えな「お爺さん」のことも僕らは正直、信頼しきれていないわけだしさ…?」
「ねぇやめなって…すいません本当」
わざと挑発している紫色の彼の肩に手を乗せると同時に頭を下げる赤毛の彼。
その姿を視界の中央に捉える執事が、何か足りないような、そんな違和感に気が付く。
「おやおや今頃ですかぁ…気がつくのが遅いこって」
机の上にある灰皿に吸っていた煙草の先端を擦り付ける。
ポケットから箱を出し、新しいものを口に咥えライターで火を付ける。
「…さては皆様方、私の気を引く為にわざと挑発地味たことを…」
「さて、それはどうでしょうかねぇ〜?」
気の抜けた声で言う黄色の青年。
紫色の彼が嗤う。
「僕らが意思疎通地味たことをできるように見えるのなら、その「仮説」も一つの「定義」になるんじゃないかな…」
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「…な、なんでここに」
「そりゃ…「出来の良すぎる後輩を持つ先輩を助けに来たから」…じゃないッスか?w」
コメント
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めちゃくちゃ煽りまくってて笑うけど「お前」ってのは.......緑の髪のやつなのか.....?????誰何だ?