”ライオン”という人生が嫌だった。
周りの皆が思ってくれる程、
私は立派な人間じゃない。
もっと自己中で、弱い人間だと
自分で思っている。
だというのに、私が生まれて来た家は
そんな私を許しはしない。
服の着方も所作も言葉遣いも
全て お父様やお母様から習った
ものばかりで、息をするのが 苦痛。
そう感じてしまうような閉塞的な
生活で、家の跡取りを誇りにしたいなんて
思っていなかった。
だけど、ライムさんといる時間は
閉塞的なんかじゃなかった。
きらきらと日に照らされているような、
そんな温かい時間ばかりだった。
私にとってライムさんは
”太陽”そのものだった。
貴方が望むなら、私は
かっこいい私で、跡取りとしての私で
いたいと思えるんです。
だから、ライムさんがゲームオーバーに
なるくらいなら、いっそ。
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はあライオンちゃん