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6 - 第6話  kr×sm

♥

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2024年12月10日

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kr 視点



kr   「あぁ“““ーーー!!!」ボフンッ



連日続いていた、目がまわるような忙しさから一転。本日はようやく掴み取った束の間の休日。



ーースマイルとの出来事からしばらく経った頃。

俺は課題やら講義やらでずっと忙しくて、全くゆっくり休めていなかった。


疲労の溜まった体をソファーへ投げ込めば、久々のゆるりとした時間を噛み締める。


今日はずっとできていなかったゲームや読書をすると決めていた。

コーヒーを入れ、半袖にハーフパンツのダル着に着替える。怠惰を貪る準備を始めれば、あっという間に最高の空間の出来上がりだ。

少し早いが、エアコンだってかけてやるんだ。


kr   「今日俺はここから一歩も動かねぇ…」


そう意志を固めれば、早速趣味に没頭する。









気になっていた小説を読み終わった頃。

ようやく集中力もきれ、ふと窓の外を見る。

気づけば外は暗く、いつの間にか陽が沈んでしまっていた。


kr   「ぅぉ、やっべ。もう真っ暗じゃん。」


飯でも食おうかなとキッチンへ向かう。

久々の休日とはいえ流石にこんな時間まで没頭してしまうのは勿体無かったか?なんてスマホで時刻を確認しながら考える。


1日中同じ体制でいた所為で固まった体を目一杯伸ばす。


ーーすると唐突にスマホが音を立てて震え出す。


はて誰からの電話だろうか。


画面を確認してみれば【非通知】の文字。


なんだ、粗方間違い電話か変な勧誘のどれかだろ。

こういうめんどくさそうなのは出ないのが1番だ。


だが、流石にずっとバイブ音が鳴っているのは鬱陶しい。そう思い応答拒否するボタンを押す。

しかし手が滑ったか、俺が押していたのは応答ボタンだった。


kr   「…あ、やべ!」


すぐに切ればいいものを、何を思ったのか咄嗟にスマホを耳に当てる。



kr   「もしもし?」



まるで友達の電話に出た時みたいに話し出す。

何をやってるんだろう俺は。


暫く待ってみたが電話の向こうからは誰の声も聞こえて来ず、やはり間違い電話だったかと切ろうとした時。



、、 『ーーた、助けて、下さい…』



聞き逃してしまいそうなくらい小さなSOSの声。

それは微かに震えていて、誰と判断するには難しいものだった。


ーでも、何故か俺の口から溢れたのは、



kr   「…スマイル、?今…、どこいるの」



電話越しであんなに小さな声を、なんで自分はスマイルだと判断できたのか分からない。

それでも、少し話しただけでもこんなに素直に助けを求めるような子では、ない気がするから。


耳と肩でスマホを挟みながら適当に掛かっていたパーカーを掴んで急いで外に出る。








電話口から聞こえる声は途切れ途切れで、スマイルが相当パニックになっているのが分かる。


sm   『..バイト帰りで、、、××駅からの帰りなんですけど、』


kr   「うん、うちの最寄りだよね。」


sm   『、だッ、誰かにつけられてて、このまま家、帰っちゃ駄目だと思って、、でも、そしたら自分がどこにいるか分かんなくて…ッ』


kr   「あー、そういうことか。大丈夫、大丈夫。落ち着いて、周りに何あるか言えるか?」


そういえば彼は最近ここへ越してきたばかりだった。男だって真夜中にストーキングなんてされたら怖いに決まっている。

こんなイレギュラーな事態、誰だってパニックになるだろう。


sm   『…、、く、暗くて、住宅街ってことしか分かんなくて…、』




ーーガタッ!


突然電話の向こうから聞こえる、何かがぶつかるような大きな物音。


sm   『ぇ、はッ!?~~‼︎ゃめっ..‼︎』


次の瞬間、遠くでスマイルが何かに抵抗する声を上げる。


kr    「…⁉︎スマイル?どうした?おい!スマイル‼︎」


咄嗟に呼びかけるが程なくして途切れた電話。

背中に唾たる冷や汗に、言い表せない焦りが募る。


それでも努めて冷静に、行動へ移す。


恐怖の中、俺に電話してきたんだ。

助けを求められた奴が焦ってどうする。



急いで警察へ連絡しながら、必死に最寄りからこの辺りの地図を頭の中で展開する。

この辺はファミリー層も多く、大体の場所は街灯が設置されていて夜中でも割と明るい。

それでも周りの建造物が分からなくなるほど暗いとなれば、候補はあるが大分絞れてくる。

脳内マップに目星を付け、1番可能性のありそうな場所へ走り出した。








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主さんの書くkrsmだいすきです...!!!😭😭大学生っていう設定がもう沼ですね🫶🏻💕

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