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当作品は
◾︎ nmmn
◾︎ BL
◾︎ rbru
を含みます。
nmmnが苦手な方、タグ等上記の意味を理解しかねる方、見覚えがない方は閲覧をお控えいただきますようお願い申し上げます。
また、
◾︎ 話はすべて筆者の妄想・フィクションであること。
◾︎ ご本人様及び関係者、同名の団体、事務所その他とは一切関係・関連がないこと。
◾︎ ご本人様及び関係者の方に対して決してご迷惑をおかけするようなことがないこと。
◾︎ コピペやスクショ、転載等は禁止であること。
◾︎ デリケートなジャンルのため、状況によって名称・名前・表現等を書き換えている場合があること。
◾︎ 閲覧は自己責任であること。
◾︎ 全ての配信、ボイス等を履修できているわけではないため矛盾が生じる可能性があること。
これらを全て了承でき、自衛できる方のみ本編の閲覧をお願い致します。
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大変お待たせ致しました、リクエスト作品になります。
独占欲をテーマにしたお話。
✦︎(少しだけ)友情出演:ri
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最初は小さなものだった。
やけに一緒に居たがる。そんなもの。自身の仕事や配信がある時以外は小柳の家にやって来て、小柳が俺は配信があると言えばじゃあ別の部屋にいる、と自由に過ごしていた。小柳が配信を終わり部屋を出ればお疲れ様、と甘いココアを差し出してくれる。まあ家から出なくても会えるのはありがたいし、いつでも顔が見れるのは正直嬉しい。
次は連絡頻度。元々小柳は連絡頻度が高い訳ではなく、なんなら低いことを自覚していたため星導にはこまめに連絡しようと気をつけていた。こんな事で喧嘩になりたくないし、なにより嫌われたくない。任務関係はデバイス、配信関係は通話アプリ、そしてプライベートなものはチャットアプリ。お互い意識していないにも関わらず、自然と仕事別に使うものを区別していたから、チャットアプリの通知が来ると飛びつくようにスマホを見て、電話がかかってきたら目を輝かせてもしもし、と嬉々とした感情を声に乗せないように気をつけて出ていた。
けれど次第に今どこ?だったり、誰といるの?だったり。行動についての問いかけが増えてきて、暇さえあれば送ってくるようになった。小柳はスマホを持ち歩くタイプではなく、即座に見れないことも多い。それに不安感を抱いた星導が小柳のことを探し回ることも少なくは無い。責められるわけでも、咎められるわけでもない。なのに、胸の奥に小さな棘みたいなものが引っかかる。
星導は分かりやすい。隠そうとして隠しきれない独占欲を、遠慮がちに差し出してくるタイプだ。
探し回っていた、と後から聞かされるたびに、申し訳なさと同時に胸の奥がくすぐったくなる。自分を探してくれる人がいる。それが星導であるという事実が、どうしようもなく嬉しかった。
だから、なるべく返すようにした。
今ここ。誰と一緒。すぐ戻る。
そうすれば星導は安心したように、よかったです、と柔らかく笑う。
⎯⎯なのに。
ある日、任務終わりに同期と少しだけ立ち話をしていただけだった。スマホを見ると、星導からの通知がいくつも並んでいる。
⎯⎯今どこ?
⎯⎯もう帰る?
⎯⎯誰かと一緒ですか?
胸がきゅ、と詰まった。急いで返事を打ちながら、ふと、違和感に気づく。
……俺、なんでこんなに急いでるんだ?
返さなきゃ。心配させたくない。
それは確かに本心だ。でも、それだけではなくて。
返事をして、すぐに星導から「了解です。気をつけて帰ってきて」と届いた瞬間、ほっと息を吐いた自分にはっきりと気づいてしまった。
安心してほしい、じゃない。安心している“星導を、他の誰にも向けたくない”。
星導が不安になる理由が、他の誰かである可能性。
星導の視線が、自分以外に向くかもしれないという想像。
それを無意識のうちに嫌だと思っている。
想像をしてみた。星導が別の人と会話をしている様子。小柳に見せるような甘い声で笑う顔を他の人に見せる星導にだんだんと苛立ってきてすぐに自分に変換したけれど。
可愛らしい独占欲に困らされているつもりでいたのに。気づけば、自分の中にも、同じものが静かに息をしていた。
家に戻ると、星導はいつものようにパタパタと足音を立てて何でもない顔で迎えてくる。
「小柳くん、おかえりなさい。」
その声を聞いた瞬間、言葉より先に腕を引いていた。驚いた星導が目を瞬かせる。
「……小柳くん?」
腕を引いたまま、靴も脱がず、一つ息を吐いて口を開く。
「お前ってさあ、独占欲強いじゃん?」
唐突すぎる言葉に、星導は首を傾げる。
星導だって、自分の独占欲が一般的な量より溢れていることは自覚している。申し訳ないなとも思う。小柳が行動するひとつひとつを確認して、問いただして。束縛とも取れるその行動に自分自身嫌気がさしていた。けれどどうしても不安なのだ。小柳が自分以外のひとと会話をして、もし惹かれてしまったら?もし、襲われてしまったらどうする。考えれば考えるほど不安になって、結局連絡を入れている。
この行動が今まで何も言われずに受け止められてたことが奇跡なのかもしれない。そろそろ嫌になったのかな。鬱陶しかったよね。そう星導は思った。
「そう、だね…ごめん、気をつけてはいるんだけど、つい…。な、直せるように頑張るから、…嫌いにならないで」
「あ?いや違う、そういう事じゃなくて…いや、そりゃ人の目のつくものはやめて欲しいけど、そうじゃねぇよ。」
わたわたと懇願する星導に、勘違いしているなと否定する。文句を言いたい訳ではなくて、ただ、ひとつだけ言っておきたかった。
「俺も、同じだなって、…おもって」
星導の目を真っ直ぐ捉えていた目は逸らされ、段々と声が小さくなっていった。
自分も独占欲を持っていたんだと気づいて、そのままのテンションで口を開いてしまったから、自分がものすごく恥ずかしいことを言ってしまったのだと言葉にしてから気づいたのだ。
小柳が頬を染めたのと同時に、星導の目が見開かれる。ぱちぱちと瞬いて、数秒してはぇ?と情けない声を漏らした。
「ぇ、え?同じ…って、え?」
「〜〜〜ッ!ミスった!違う!いや違くねぇけど、違う!」
ボンッと顔を真っ赤にさせて星導の横を通り部屋の奥に逃げようとする小柳の手を掴み壁に背中を押し付ける。力加減を間違えてダンッと音が響いてしまった。突然両手を捕まれ壁に押し寄せられた困惑した様子の小柳が恐る恐る反射で瞑った目を開くと口角を上げて気味悪く笑う星導の表情にひくりと喉が鳴った。
「ほ、ほしるべサン…?」
「ねぇ、ちゃんと聞かせてよ。俺と?何が同じなの」
「ッ、おま、最悪!わかってんだろッ…」
「え〜?何のこと?ちゃんと口にしてくれなきゃるべちわかんな〜い」
猫撫で声で可愛こぶる星導にアホ、と足で一発。言葉にしなければ解放してくれなそうな星導に、小柳は意を決して息を吸った。
「…俺も、お前が他のやつと楽しそうにしてたら嫌だって思う。お前が笑いかける相手は俺だけがいいし、俺のだぞって見せつけたい。俺だけにがっつく姿だって広まればいい。…そう、思ってるのに気づいて、お前のことあんま言えねぇなって」
言い終わる前に、ぎゅう…と目の前の男に抱き締められた。
「好き」
「んは。なん、急に。」
「言いたくなっただけ…小柳くんも嫉妬するんだ」
「するだろ、そりゃ。お前顔はいいし、何だかんだ甘いし、コロッとついて行きそう。」
「顔”は”??なんか一言余計だしそんな危機管理能力衰えてないですよ!それについて行きそうなのはお前でしょ、先輩にも後輩にも同期にも尻尾振っちゃってさぁ」
「振ってねぇよ、やめろ」
「まあいいや、俺の人生をかけて証明していくから。逃げられると思うなよ」
「ハッ、言ってろ。そのうち逃げられないのは自分だって気づくだろうけどな。」
物騒なふりをして中身はただ「お前を一生愛す」と言っているようなものだ。プロポーズのようなそのやり取りに、おかしくなった二人は見つめあってふは、と吹き出す。
そうだ、と小柳が星導の襟元を捲り首元を晒すが届かない。
「え、なになになに、怖いんだけど」
「…くそ、お前しゃがめ」
「へぁ?しゃがむ?なんで」
「いいから、少しだけでいい」
小柳の理解できない行動に少し…?と首を傾げたまま少しだけしゃがむ。小柳の目線より少し下の位置に顔を固定すればかぷり、と可愛らしく項あたりに柔く噛み付き、ぢぅと強く吸い付いた。
「っ…こ、小柳くん…?」
「…ん、んふ、ついた」
「……………なんなの、ほんと」
突然顕にしだした小柳の独占欲に星導は脳のキャパをとっくに越えてしまった。吸い付いた痕を見て満足気に笑う小柳の顔に脳内で頭を抱える。だって、とても可愛らしい。言葉に表せないほど愛おしいのだ。静かになった星導に不安になったのか、「…なんか言えよ」と不貞腐れるのもまた愛らしい。
「俺もつける、どこがいい?」
「ぇ、俺にも?」
「もちろん」
首は見えちゃうかな?と摩るとピクリと身体を震わせて目をきゅと瞑る。そんな小柳にどうしてやろうか、と脳内で襲った刹那、意を決したように小柳がプルプルと口を開く。
「じゃあ、今からベッドの上で身体中につけて。」
困らされているはずだった。星導の可愛らしい独占欲に、振り回されているつもりだった。
けれどどうやら、同じ檻の中に、最初から共に立っていたらしい。
⎯⎯うわ。
背後から聞こえた声に振り向くと、眉を寄せ顔を歪ませた伊波。何事だと思考して、すぐに答えが見つかる。先日つけてもらった、大量の鬱血痕。
見えないように背中につけてもらったが、丁度着替えていたところに伊波と鉢合わせ、見られてしまったらしい。
「エグ…」
「いいっしょ」
にやりと嬉しそうに、誇らしそうに笑った小柳に呆れたようにきゅと口を噤む。別に何も良くない。何が嫌で同期たちの愛のしるしを見せつけられなければいけないのだ。
…ただ、第三者の視点から見ても小柳は恋愛に関して淡白なイメージを持っていたので星導からの独占欲に満更でも無い様子を見て案外相性いいのだろうなと思った。星導の記憶がなくなる前から知り合いだという二人は二人特有の独特な雰囲気がある。配信中でも、プライベートでも。二人が会話を始めるとテンポよく会話が淡々と進み、第三者が入り込む余地が無い。付き合ってる、と知った時はかなり驚いたが、今となれば納得のいく結果だった。
まあ、本人たちがいいならなんでもいいか、出来ればあまり見せないでほしいけど。と伊波は同期たちの溢れる独占欲に考えるのを放棄した。
終
素敵なリクエストありがとうございました!
時間かかる場合がございますが一応まだまだコメントからリクエスト受け付けております。
現在はrbruのみ。
詳しく詳細いただけるとより早く仕上げられるかもです。
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