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【本日の予定 《仁人を愛でる日》楽しんで下さい!】
薄暗い部屋に雨が地面を弾く音が響いた。
本日も絶好の雨…
そういう日に限って”晴れ”を”雨”に変えてしまう俺は、もはや運命(さだめ)なのかもしれない。
舜「雨止まんなぁ…みんなで買い物に行きたかったんやけど、ちょっと無理そうかな」
柔「午後からは止むっぽいけど…やめておいた方がいいね」
そんな会話を耳にしてさらに肩が下がった。
昨日の天気予報で晴れるはずだったのに、空色が徐々に灰色へと塗り変わってしまった。
隣にいる勇斗は…何故か笑っているし、、
勇「仁ちゃんそんな落ち込むなって笑」
仁「ごめん俺のせいだわ,,きっと」
勇「まぁ雨男ではあるかもしれないけど、あいつら見てみ?あいつらに雨なんて関係ないから笑」
そう言われ再び視線を向けた。
確かに、落ち込んでいる様子はなさ..そう…?
柔「何する?外は出れそうにないし、みんなで映画でも観る?」
太「ディズニー観よ!!」
柔「ちょっとそれは 遠慮かも」
太「なんでよー」
舜「あ、ほら仁ちゃんも勇ちゃんもおいで!」
仁「あ、うん」
勇「な?言ったろ?笑」
仁「笑笑笑」
そして二人でリビングの方に向かった。
広いリビングに大きなテレビ、ソファの前に配置されたテーブルにはお菓子やジュースが置かれてある。
映画が始まれば次々と糖へ手が伸びていき、気付けば何本もの作品を観てはゲームをして、時刻はもう16時を回っていた。
舜「疲れたー」
太「それなー、、てかもう16時過ぎてんじゃん!やばいやばい」
急に焦りだしたかと思へば何をそんなに慌てているのだろう
柔「確かに、買い出しいかないとやばいね」
舜「ちょうど今雨止んどるし、今のうちいっちゃわん?」
あぁなんだ夕飯の買い出しか…なんてボソッと口にした。
柔「ん?仁ちゃん違うよ」
仁「え?じゃあ何買ってくるの」
舜「ほら、今日は仁ちゃんを愛でる日だから、準備不足だったら嫌やん!なるべくお腹も壊して欲しくないしさ」
仁「あ…///」
勇「笑笑笑」
柔「そういうことだから、買い物行ってくるね。他に必要なものあったら連絡して」
舜「行ってきまーす」
太「俺風呂入ってくるー、仁ちゃん一緒に入る?」
仁「1人で入る」
太「えー、」
各々のことを済ませて、自分も風呂に入った。
あれ、服が無い…忘れた?
どうしよう..なんか着れるもの…
あ、、とりあえずこれ着ていいかな
ハンガーに掛けられた真っ白のバスローブを羽織って洗面所を出た。
勇「お、仁ちゃんそれせーかい」
仁「え?」
勇「バスローブ掛けてあったっしょ?どうせ脱ぐんだし、そっちの方が楽だから服は没収したー」
仁「あぁ、そういうこと…」
勇「そーそー。とりあえず髪乾かしてあげるからおいで」
仁「自分で出来る」
勇「いいから、ほらここ、前に座って」
そんなこんなで秒針はチクタクと進み、針は約束の20時をさした。
ソファーに腰掛けてスマホを見ていると舜太が声を掛けた。
舜「仁ちゃーん!」
仁「ん?」
舜「そろそろ始めん?」
仁「ん、あぁ…いいよ、」
舜「じゃ、連れていきマース」
仁「ひゃ!?」
ひょいっと軽く俺を姫抱っこし、いつかのあの部屋へ運んでいった。
蘇る勇斗の香りとともに、3人の顔が見えた。
太「お、きたきた」
柔「お姫様抱っこされてきたの?笑可愛い」
舜「もう俺は始まってんねん!」
柔「笑笑笑」
勇「とりあえずここ、おいで」
そう言ってベッドをポンポンと叩いてみせると、 舜太はゆっくりと俺をベッドに降ろした。
舜「じんちゃーん?だいじょぶ?」
仁「これが…///大丈夫にみえっかよ,,///♡」
舜「見えへんなぁ♡」
全体重をかけるように勇斗にもたれ掛かり、足の間には舜太が顔を覗かせていた。
太智はベッドに腰掛け、こちらを見るや目尻を下げているし、柔太朗は木製でできた椅子に座ってペットボトルの水を飲んでいた。
何呑気に水飲んでんだよ…なんて心の声が顔に出てたみたいで、柔太朗がこっちへゆっくり向かってきた。
そして口に含んだ水を俺の口に押し流した。
太「仁ちゃんこれ4人もつん?笑」
舜「でもまだ本番入ってないよ?」
その通り、まだ本番は入っていない。
にも関わらず、俺の脳はあらゆる刺激で徐々に判断力を失って快楽に溺れ始めている。
事件当時、卑猥な行為に感じ出てしまう自分の声が嫌で、今でもなお口を塞いでしまう癖は抜けずにいた
勇「仁人大丈夫だよ声出して。気にする事はないし、声出した方が気持ちいよ?」
仁「でも…、、自分の声,,嫌い…/// 」
舜「そうだよ?ここには俺らしかおらんしさ、もっと仁ちゃんの可愛い声聞きたいんやけどな」
すると、勇斗の手がスルッと口を抑えていた手を外して握るように軽く押えた。
柔「仁ちゃん可愛い…てか、そろそろいいんじゃないの?本番前に終わっちゃうよ?笑」
舜「え、でもまだ…仁ちゃんが痛かったら嫌やし….」
勇「仁人〜もういい…?」
背後にいる勇斗が俺の顎をクイッと持ち上げ顔を傾げた。
返事は至って単純かつシンプルで、軽く頷いた。
勇「ん、ありがと。片付けとか、後先の事は考えなくていいから、今はただ気持ちいことだけ考えてね」
それからというもの、止まらない4人の甘い言葉に身体が溶け、気付いた時には意識はなかった。
怖いと自分にかけていた暗示が、意図も簡単に4人の甘さによって解かされていったのだった
仁「…ん,,?」
太「お、みんなー仁ちゃん起きたよー」
その言葉に3人が駆けつけ、それぞれベッドに腰掛けて笑顔でこちらを見つめた
柔「仁ちゃん大丈夫?体調は?」
仁「大丈夫…あれ、俺寝てた…?」
舜「寝てたって言うか…おちた?」
柔「うん、おちた」
仁「まじか…ごめんみんな、、」
太「まあ、それくらい良かったってことよね!って言っても1番やったの勇斗だけど」
勇「いや、それはないっしょ」
舜「いや、絶対勇ちゃん」
勇「いや、元と言えば始めの舜太が長すぎんだよ」
舜「いやあれは仁ちゃんを思ってやん! 」
仁「ふふっ…あははは笑」
舜「仁ちゃん笑い事ちゃうよ!笑」
仁「みんなありがとね、大好きだよ」
みんなと一斉に目線があった。
騒がしかった空気が一瞬にして静へ
仁「え…なんか変なこと言った、?」
舜「俺も仁ちゃん大好き!」
太「俺も大好きー!!」
柔「仁ちゃん可愛い笑俺も大好きだよ」
勇「俺が1番大好き」
舜「いや、俺が1番だから!」
太「いーや、俺が1番だね」
柔「でも仁ちゃんが好きなのは俺だもんね?」
仁「もう、みんなうるさい。寝る。おやすみ。」
全身を布団で覆って真っ暗な空間の中、一人口角を上げていた
end.
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