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🐤side
アニキはなぜか万遍の笑みで「初兎はあの子とは付き合わない」と断言した。
なんで言い切れるんだ…?
🦁「だってあれ、告白やないもん。」
…は????
告白じゃないって…どゆこと…?
🦁「初兎、あれ部活の勧誘うけてるだけ。」
🐤「部活の…勧誘…?」
🦁「そ。あいつ実はめちゃくちゃラップが上手いんよ。俺らに魅せてくれてるときに、たまたまその子に見られてさ。それ以来ずっと向こうが懲りずに部活の勧誘し続けてるって感じ。初兎は絶対やらんって言うとるし…w」
てことは、つまり…
🐤「…告白じゃないの…」
🦁「うん」
🐤「最初から教えてよ!!焦ったじゃん!!」
🦁「www でもこれで、ちゃんと気づけたやろ?」
そっか。
アニキは俺に「好き」を自覚させてくれるために…。
🐤「うん。アニキありがと、俺頑張るよ」
🦁「部活全体で全力で応援さしてもらうわ。
今日部活やるから、ほとけにも言っといて! 初兎にも連絡…お願いできる?」
🐤「うん!!任せて!」
アニキ、ありがとう
こんな気まずくなってる場合じゃないよね。
というと、ちょうど1限終了の鐘が鳴った。
初兎先輩のとこに行って、伝えなきゃ。
確か2年のフロアは…ここか。
…あ。
ここで俺は、致命的なことに気づいてしまった。
初兎先輩…何組だっけ…
休み時間は10分。
俺の2限の授業は移動教室じゃないから大丈夫だけど、先輩が移動じゃないとは限らない。
となると…話す時間も踏まえて最大5分以内で探さなければならない…
聞いとけばよかっt
?「りうちゃん?」
🐤「うわっ!?」
この声は
🐇「あっ…ごめん!驚かせるつもりじゃ…」
探し始めて2秒で見つかった
🐤「ううん、先輩悪くないです!」
🐇「っ…よかった、」
といって、へにゃ、と笑う先輩。
でも、心做しか「怯」がみえる。
まずやることがあるでしょ、俺。
🐤「…初兎先輩、こないだは本当にごめんなさい。また、俺と一緒に帰ってくれませんか…」
🐇「…!いいの、?でも僕、また変なことしちゃうかも…」
🐤「初兎先輩なら大歓迎なので…w
今日ね、部活があるらしいです!だから、その、今日も…一緒に帰りませんか」
といって、ちら、と先輩の方を見ると
先輩は静かに、片方の瞳から涙を零した
🐤「!?せ、先輩!?」
🐇「ご、ごめっ…。その、安心しちゃって…
りうちゃんと、もう話せないかと思って…」
こんなにも、悩んでくれていたなんて
🐤「そんな訳、ないじゃないですかぁ…。悩ませてごめんなさい、先輩」
🐇「んーん、ありがとっ! 部活、楽しみにしてる!」
🐤「うん!また、部活で会いましょ!」
そう言い、その場を離れた。
それにしても、あんなに悩んでくれていたんだな。
先輩の心はきれいで、繊細なんだと。そう感じた。
先輩の苦い、過去を知らずに__。
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こんばんは!楓です🍁
短編集に関しましては、今のところ 見たい という声が10名ぐらいいらっしゃったら出そうかなーって考えてます!
気まぐれで出す可能性もございますので、その時は何卒、よろしくお願いいたします♡
Next→♡1,500〜
(※このお話が)
コメント
2件
やばいめっちゃすきです … 、どうしましょう 。( )