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🐤side
🐤「ただいま」
💎「りうら…大丈夫?」
ほとけっち、すごく心配そうな顔…
そうだ、あんな抜け方して2限目まで戻らなかったんだ。
🐤「心配かけてごめん。もう大丈夫!」
と言ってあげると、安堵した表情を見せる。
💎「よかった…心配したんだからね!!もー!」
と、悪い空気なんて流れてないからね、とでも言わんばかりの明るさで話しかけてくれる。
女子1「大神くんっ、大丈夫?」
女子2「体調わるいって稲荷くんから聞いたんだけど…」
え…?
ばっとほとけっちの方を見ると、口パクで「任せて」と帰ってきた。
みんなに誤魔化しておいてくれたんだ。
ありがとう、ほとけっち。
🐤「大丈夫だよ、ありがとう!」
と笑顔で返すと、女子たちはキャーキャー言って自席へと戻って言った
何か顔に変なのついてたかな?
🐤「…ね、ほとけっち。俺の顔なんか付いてる?」
💎「…いや?何も…」
…へんなの…
なんてことをしてると、チャイムがなって2限目が始まった。
授業が退屈で ふぁ、と欠伸をすると同時に外を見る。
制服でスケッチブックとペンを片手にした人達が校庭に約30名ほど…。
美術の授業かな…
いいなー、俺も絵描きたい…
ってあれ、初兎先輩…?
校庭の隅で1人、木を何度もちらちら見ながら懸命に書いては消して、を繰り返しているのが校舎からでも分かった。
ふふ、可愛いな…
そんな先輩の隣に、ちょん、と鳥がとまった
その鳥を見て初兎先輩は、右手でその鳥の頬をすり、と撫でてにこ、と笑う
ディ〇ニープリンセスとは彼のことでしょうか。
💎「!!り、りうらっ、」
🐤「ん?」
小声でほとけっちに呼ばれたかと思った瞬間
🐤「い”っ!?」
べこっ、と優しくボードで頭を叩かれる。
先生「大神くーん??外見すぎだ!w」
🐤「す…すみません…」
先生「ったく〜。ここの問題わかるか?」
🐤「x=16です」
先生「なんで解けるんだよ」
クラス「wwww」
昨日予習しといてよかった〜。
放課後部活があると考えたらうきうきしてしまう。気を引き締めなければ…。
といいつつ、頭の中は初兎先輩でいっぱいで。
2限目はメモ帳の1番最後のページに、鳥と戯れる初兎先輩のイラストを書いていた。
うん、いい感じ。
その日の授業は、ほとんど記憶が無いっていう記憶しかない。
授業が終わり、荷物をそそくさとまとめ、
🐤「ほとけっちー!部活いこっ」
💎「早っ!!今日日誌なんだよね、あと5分待って!」
🐤「5分だけねw」
💎「任してあと先生にコメント書いたら終わりだから」
🐤「はいよー」
と言って、暇つぶしに今日書いていたイラストをまた眺める。
早く会いたい、と思ってそわそわしているこの5分間。
こんなに長かったっけ、5分って。
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こんばんは!最近出てきてばっかりの楓です🍁
短編集ではありませんが、新作の読み切り小説を出しました!!
【狂愛の館】
という作品でございます。
りうしょーです!
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