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先輩、それは反則です!

先輩、それは反則です!

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2023年08月13日

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🐤side


🐤「ただいま」

💎「りうら…大丈夫?」


ほとけっち、すごく心配そうな顔…

そうだ、あんな抜け方して2限目まで戻らなかったんだ。



🐤「心配かけてごめん。もう大丈夫!」



と言ってあげると、安堵した表情を見せる。




💎「よかった…心配したんだからね!!もー!」




と、悪い空気なんて流れてないからね、とでも言わんばかりの明るさで話しかけてくれる。



女子1「大神くんっ、大丈夫?」

女子2「体調わるいって稲荷くんから聞いたんだけど…」



え…?


ばっとほとけっちの方を見ると、口パクで「任せて」と帰ってきた。



みんなに誤魔化しておいてくれたんだ。




ありがとう、ほとけっち。




🐤「大丈夫だよ、ありがとう!」


と笑顔で返すと、女子たちはキャーキャー言って自席へと戻って言った


何か顔に変なのついてたかな?




🐤「…ね、ほとけっち。俺の顔なんか付いてる?」

💎「…いや?何も…」


…へんなの…




なんてことをしてると、チャイムがなって2限目が始まった。



授業が退屈で ふぁ、と欠伸をすると同時に外を見る。



制服でスケッチブックとペンを片手にした人達が校庭に約30名ほど…。


美術の授業かな…




いいなー、俺も絵描きたい…




ってあれ、初兎先輩…?



校庭の隅で1人、木を何度もちらちら見ながら懸命に書いては消して、を繰り返しているのが校舎からでも分かった。


ふふ、可愛いな…


そんな先輩の隣に、ちょん、と鳥がとまった


その鳥を見て初兎先輩は、右手でその鳥の頬をすり、と撫でてにこ、と笑う



ディ〇ニープリンセスとは彼のことでしょうか。




💎「!!り、りうらっ、」

🐤「ん?」


小声でほとけっちに呼ばれたかと思った瞬間


🐤「い”っ!?」



べこっ、と優しくボードで頭を叩かれる。



先生「大神くーん??外見すぎだ!w」


🐤「す…すみません…」

先生「ったく〜。ここの問題わかるか?」

🐤「x=16です」

先生「なんで解けるんだよ」

クラス「wwww」


昨日予習しといてよかった〜。


放課後部活があると考えたらうきうきしてしまう。気を引き締めなければ…。



といいつつ、頭の中は初兎先輩でいっぱいで。




2限目はメモ帳の1番最後のページに、鳥と戯れる初兎先輩のイラストを書いていた。


うん、いい感じ。




その日の授業は、ほとんど記憶が無いっていう記憶しかない。



授業が終わり、荷物をそそくさとまとめ、


🐤「ほとけっちー!部活いこっ」

💎「早っ!!今日日誌なんだよね、あと5分待って!」

🐤「5分だけねw」

💎「任してあと先生にコメント書いたら終わりだから」

🐤「はいよー」




と言って、暇つぶしに今日書いていたイラストをまた眺める。



早く会いたい、と思ってそわそわしているこの5分間。



こんなに長かったっけ、5分って。



___


こんばんは!最近出てきてばっかりの楓です🍁


短編集ではありませんが、新作の読み切り小説を出しました!!




【狂愛の館】

という作品でございます。

りうしょーです!


よろしければプロフィールからチェックしてみて下さい♡





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