テラーノベル
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今日は休みで、用事があり、いつもの時間のバスには乗れない。
今日は会えないのかと、ちょっと寂しい。
それでもいつものように起きて、バス停近くのコンビニへ行く。少しでも見たくて……
我ながらちょっと怖いけど(笑)
丁度コンビニから出たところで、バスが横切る。
あれ?
今日、運転手さん、ちがう!?
休みかぁ……
そりゃ休みもあるか。そういや今週ずっと会ってたや。
そう思いながら家へ帰る。
10時。
準備してバス停へ。
音楽を聴きながらバスを待つ。
すると、高齢のご夫婦が、横に並ばれた。奥様の方はシルバーカーを使用されている。
バスが来た。
え!?えぇ?
運転手………岩本さんだ。
あれ?
休みじゃないの?
まぁ、ラッキー。と、めちゃくちゃ嬉しかった。
扉が開く。
「あ、先にどうぞ?」
そう言って、高齢のご夫婦に譲る。
時間もかかるだろうし、シルバーカーどうするのかとも思ったから。
ご主人が先にのり、奥様は、シルバーカーを抱えあげようとされるも、フラつかれる。
「あ、私がシルバーカーお持ちしますので、手すりにぎって、乗られてください」
そういって、奥様が乗るのをお手伝いしていたら、
「あ、ありがとうございます。シルバーカー乗せますね」
と、岩本さんが、シルバーカーを載せてくれた。
優先席にご夫婦が座られ、シルバーカーを前に置くと、運転席に戻る岩本さんの後ろ姿を見ながら、私もご夫婦の近くの空いてるところに座った。
どこで降りるのかな?とおもってたら、同じ駅だった。
ほかの乗客がおりたあと、ご夫婦が「あ。どうぞ。私たち時間かかるので…」
と、言われたが
「一緒に行きましょう」
と声をかけ、ご主人がおりたあとに、シルバーカーを下ろし、私も一旦降りて、奥様の介助をする。
「段差、気をつけてくださいね?」
降りて、シルバーカーを握って、しっかり立たれたのを確認し、カードをtouchするために、バスにもどる。
「す、すみません……」
なんとなく、言葉がでた。
岩本「いえ、ありがとうございます。お優しいですね」
と、笑顔…
カードをtouchし、降ろうとしたら
「いってらっしゃい!」
と、笑顔で手まで振られた……
「い、いってきます」
そういって、小さく手を振り返した。
コメント
2件
ありがとうございます。自己満の作品ですので、読みにくさとかもあるかもしれませんが、良かったら最後まで読んで頂けると嬉しいです。