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__岩本side
今日は休みだったが、急遽欠員がでて、
出勤することに。
いつも彼女がのってくるバス停にくると、
シルバーカーをつかうご老人がいた。
正直、意外とこれ、タイムロス。
でも、仕方ないし、シルバーカーを乗せたりと、介助をしにいかなくてはならない……
停車し、扉を開けると、
「お先にどうぞ?シルバーカー乗せますね!」
と言った声がした。
一緒にまってた女性だろう。
介助のために昇り口へ行くと、彼女はご老人の介助をしていた。
しかもその彼女は、いつも朝のってくる彼女。
え?と、驚いたが、なんか嬉しかった。
「ありがとうございます。シルバーカー、乗せますね!」
そう声をかけ、シルバーカーを乗せ、ご老人の前に置く。
そして、運転席に戻り、バスを進めた。
どこで降りられるか聞くの忘れたなとおもい、気にかけてたら、終点の駅だった。彼女も。
ほかの乗客がどんどん降りていく。
あとはご老人……夫婦だったようだ。
と、彼女。
すると、彼女が、サッと介助をする。
ご主人がおりたあとに、シルバーカーをおろし、奥様のほうを、安全に下ろす。そして、戻ってきた。
すると、謝られた。
カード通さず降りたことにだろうか?
ちゃんと戻ってきたのに?
優しくて、ちゃんとした子だなと、
心、温かくなった。
お礼をいい、降りるとこでいつものように
「いってらっしゃい」
と、手を振った。
すると、彼女も、「いってきます」と、小さく手を振り返してくれた。
凄く嬉しくて。
扉を閉めて、また外を見る。
彼女は、先程のご老人夫婦と、歩いて駅の方へむかっている。
言葉を交わせたこと
彼女の優しさをみたこと
今日はいい日だな
と、おもい、一旦近くの車庫へ戻り時間まで休憩をとる。
すると、
スマホがなった。
高校からの友達というか、親友のふっかこと
深澤からの電話だった。
電話📞
岩本「もしもし?」
深澤「照ー?今大丈夫?」
岩本「あ、うん、休憩だから」
深澤「おれ、面接受かったから、今のとこ辞めれる!」
岩本「まじ?良かったじゃん!」
深澤「うん、とりあえずはね!まぁ不安は不安だけど。一応、報告しとこうと思って。」
岩本「そっか!」
深澤「じゃ、また、連絡するー!」
そういって切られた。
そういや、ふっか、介護の仕事に転職したんだよな。
俺にはできないなぁ…
なんて思いながら、バスの点検をし、出発した。