6、7歳の頃だろうか
両親がいないおれとセイは、医者をやっているという『栢山(かやま)』という男に預けられた
栢山は、色々なことを教えてくれた
父は戦争に行き、消息不明ということ
母は、自分達を産み、亡くなってしまったこと
……自分達は『クローバー』であること
セイ:ショウ!見て見てシロツメクサの冠!
ショウ:すごい綺麗!栢山さん見てみて!
栢山:ほぉーよくできてるねぇ
それでも今は辛くはない、セイがいるから
栢山さんは自分達を助けてくれた
今はそれで良かった
だけど、たまに夢を見る
母らしき人が自分に本を読み聞かせしてくれている夢
その次の日の朝には、何故か泣いている
理由は分からない、記憶もない
それなのに思ってしまう
ショウ:お母さんに会ってみたいなぁ……
そんなこと言っていたって仕方ない
セイ:ショウ?泣いてるの?
ショウ:ううん、平気だよ!
この暮らしが続けばいいと思っていた
コメント
3件
不穏だ〜…その男死ぬのでは…?