⚠ これは創作です
____これはomrとwkiのお話
「付き合ってください」
僕は告白をした。相手は隣の席の男の子
名前はwki
彼はいつも授業中寝ているし
格別、イケメンという訳でも、ないと思う。笑
でもゲームがとても大好きらしくって
いつもゲームの話をよく聞く
そのゲームが面白いのなんのって___
僕は上京した兄が残したPS4を貰い、その面白いとやらのゲームを教えてもらった
その内に好きになっていった。
「いいよ」
なんて随分上から目線でOKした彼
とびきりの笑顔だった
あの頃の笑顔は、忘れられない。
それらからというもの僕は毎日彼と朝方までゲームを続けた
学校には行くけれど。授業中はずっと眠っていた
「勉学に励みなさい。」
と先生に沢山怒られる
私の家庭の話になる
父親の不倫が原因で、母親は狂ってしまい
毎晩下の階からは怒鳴り声と大きな物音
泣き声、叫び声、人の叩かれる音
そのどれもが僕の全てを壊した。
眠れる場所など無かった
だからイヤホンをして、彼とゲームをしている時だけは別の世界に居れた。
それでもノウノウとゲームをする僕に
時折イヤホンを外されて
「お前だけ楽しそうにしやがって」
って、叩かれたことだって
その癖父親に手をあげられたら僕に助けてって縋るんだ
ほんと、やんなっちゃう
そんな僕を見兼ねた彼は
「ウチくる?」
って
申し訳なさなんてもはや無かった
彼の胸元で眠れたらどれほど心地良いだろうと
彼は母親がひとりいるだけだ。
兄は随分帰ってきていないらしい
家に上がり込んだ僕は問いた
「親御さんは…?」
「仕事で居ないから。安心して」
彼もひとりぼっちの夜を過ごしていた
僕だけじゃ無いんだと嬉しくて、彼と沢山一緒に居た
特別な何かをするわけでも無く
お腹が空けば毎日ご飯代として貰ったお金でカップラーメンを作って
たまに卵焼きを焼いて、ゲームをして。
そんな毎日が続いた_____
ある日だった
彼の実父が彼を引き取りたいと言ったそう
彼も父親の方が好きだからって父親の方に行きたがった
母親は
「なんでもいい」
と一言
父親の再婚相手は遠回しに
「たまに遊びに来るくらいにして」
なんて
「俺らって、まだ中学生…だよな」
「……うん 」
身体に付いた痣に少し触れる
「大人って、嫌いだわ」
彼の泣きそうででも怒った声色がまだ耳に張り付いて離れない
この時からだったと思う
彼がしにたいなんてボヤくようになったのは
「死のうと思ってる」
小学6年生の時買い与えられたスマートフォンの画面には
最早、見慣れた光景の文字列が並んでいて
「じゃあ僕も」
とすぐ返した
僕の、 誕生日が近い
「omrはだめ 」
「どうして?」
「生きていて欲しいから」
「なら、君にも生きていて欲しい」
「君が居なくなったら生きる理由がないよ」
「そうだね」
「僕、誕生日近いんだよ」
「プレゼント、くれるって約束してくれたじゃん」
「うん、何がいい?買っておくよ」
「君が生きるっていうプレゼントが欲しい」
「…それは無理かもなあ」
埒が明かないよ
「最期に声きかせて」
「いつでも聞いてよ、最期なんて言わないで」
「朝まで待とう。朝日を見たら気持ち変わるかも」
「そうだね」
日が昇るまで僕は彼にメッセージを沢山送った。
彼はちゃんとそのメッセージに既読を付けて
返信もしてくれた。
午前9時
少し眠ってしまった
メッセージを見るとやり取りは午前7時までしていた
「ごめんね、寝ちゃった今起きたよ」
何気なく送った。
それ以降彼のメッセージがかえって来なかった
学校には少し遅れて登校した。
既読が付かないと言いうことは彼も学校に来ていると思った
でも居なくて
昼休みの終わりの6時間目の途中
いつものように眠る僕を担任の先生が起こした。
連れてかれる僕は初めて校長室という場所に入った
母親と父親に何かあったのか?
真っ先に浮かんだけど違った
校長先生が向かいのソファーに座っていて
「wkiくんが、亡くなられた」
「今朝、親御さんから連絡があって、君にはいち早く伝えてあげてほしいって」
先生が何を言っているのか数秒は理解できなかった
窓の外を見る。
遠くを走る、高速道路を見つめてた
「え?」
なんて笑って聞き返した
失礼だったと思う
それくらい信じられなかった
「今日は帰ろう」
そう言って僕の荷物を持ってきて
僕は学校を後にした。
どうやって帰ったのかはよく覚えていない
一睡も眠ることなく、次の日のお通夜に参加した。
眠るように目を閉じる彼は、今にも目を開けそうだ
だけれども触ると、とても冷たい
人間の体温と思えないほど
彼の母親に会った。
泣いてはいなかったが、その目は赤く腫れ上がっていて
僕に1枚の紙切れを渡して
「机にあったの」
「wkiと最後まで一緒にいてくれて、 ありがとう」
そこには母親に
「猫を頼む」
というのと
僕には
「今までありがとう。プレゼントはまた今度」
だけ。
たったのそれだけかよ
彼の、お葬式にも、その後の収骨にも呼んで貰った。
一生貰えないプレゼントだけが僕の気持ちに残る
何も要らないから
神様どうか彼だけは持っていかないで下さい。
どう何を願おうがこれが、彼が選んだ道なのは
分かっていても
どうしても、受け入れられなかった。
僕ももうすぐ22歳
君の22歳はどんな姿だったろうね。
お墓の前でそっと呟く
君の人生と、僕の人生。
誰にも話さずに隠しておくのは勿体ないだろう?
もしも、今起きたら君は何を話すだろう
嗚呼、でも君ならこう言うかもね。
「あのゲームってまだ出来る? 」
って。
今でも、ひとりでしてるから。
早くゲーム機持ってこい。
「いいよ」
って言ってくれた笑顔で
早く来いよ
ばか
お疲れ様でした
だいたい3000文字ぐらいなんで笑
書くの大変でした
私も書いてて泣きそうでした
実際にあった出来事らしいです
いや〜
実際にあった出来事はやばい
創作って書いたのはomrとwki入れたんで
今度はomrとfjswですね
気分次第なんで
気軽にお待ちいただいて
更新遅かったらすみません
楽しんでくれたら嬉しいです
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