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「じゃあ、またフロントでね」
琴音は立ち上がり、穏やかな笑顔を残して去っていった。
ロビーの片隅にひとり残された華は、深く息を吐く。
胸の奥がまだ熱い。琴音の言葉がずっと響いていた。
――華さんといる時の律くんが、一番楽しそう。
その一言が、心を強く揺さぶっていた。
華は拳をぎゅっと握りしめる。
「……絶対に、諦めない」
小さな声で呟いた決意は、静かなロビーに確かに刻まれた。
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