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[彼はクラゲのように]
らっだぁ、彼は紺色のサラッと髪と澄んだ蒼い瞳を持ち、ワイシャツの上からふわっと羽織を羽織って真っ赤な市松模様のマフラーを靡かせどこか儚く切ない顔をする人だった。
らっだぁ「はぁ、、、今日も仕事に編集、、」
そうため息をつきながら資料をまとめる。
チラッと窓を見ると遠くの方に海が見える。
らっだぁ「あぁ、あそこまで行けたらなぁ、」
ボソッと独り言を呟く。
最近、ご飯もまともに喉を通らない。
夜も考え事で眠れない。
そのせいで蒼い瞳をの下には酷くクマができていた。
体も重く頭も働かない。
らっだぁ「動きたくない、、、」
無意識にそう思うことが増えた。
ふと本の表紙に書いてあるクラゲに目に入った。そのクラゲは蒼く透き通ったような見た目だった。
クラゲは死ぬと海に溶けると言う話を聞いたことがある。
らっだぁ「はぁ、俺もクラゲになれたらなぁ」
そう思い、眠りにつく。