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【第一章】俺だけの

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【第一章】俺だけの

10 - 第10話 ya

♥

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2025年10月07日

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あれからjpはシェアハウスに出てこなくなった。電話もメールも届かず完全に音信不通。

メンバーが訪ねた頃にはあの家は売り払われていた。


撮りためた動画を編集したり残ったメンバーで撮影したりしながらjpを待っていたが、そのうちひとり、またひとり、と、重苦しい雰囲気に包まれたシェアハウスから離れて行った。

結果、naさんはグループ解散の決断を下した。


ありがたい事にそれなりの反響はあったが、このまま世間は少しずつ俺たちを忘れていくんだろう。





ガチャ



「おかえり」


「…」


「…yaくん?♡ンッ♡…かえってきたん?♡」


「…ただいま、tt」


俺は今、jpが新たに購入した都内の大きな一軒家でjpとttと暮らしている。


ソファに寝かせられたttにjpが重なり、深く絡み合っていた。


「ァッ♡でるゥ、、、♡」


「またイクの?♡一緒にイこ♡まだ我慢して♡」


「むりぃ、、ッ♡」


「だーめ♡」チュ


ttは限界が近いようで、蕩けた顔でjpの背に爪を立てている。

jpは俺を見もせずに話してきた。


「金振り込んでくれた?」


「うん…とりあえず一千万…」


「そ、まあまた思い出したら追加するか」

「urには悪いことしちゃったしね」


あのあと、urは昏睡状態に陥った。

一命はとり留めたものの意識は戻らず、機械につながれ都内の病院に入院している。

強盗の仕業、ということで処理されたものの、jpの中で思うところがあるのかもしれない。

こうして定期的に『お見舞い』を振り込んでいる。


「ハァッ♡ンッ♡な、jp、、♡」


「なぁにtt♡」


「…♡、ur、てだぁれ、、、?」


「…」


ttはメンバーのことはもちろん、urも忘れてしまった。

忘れた、というより記憶から消した、というべきか。

一度jpが留守中に写真や動画を見せたことはあったけど、キョトンとした顔でモニターを見つめていた。


「…ぅーん、、知り合い、かなぁ?」

「ttは知らなくていいよ♡俺がいるもんね♡」


「、、ッうん♡jpだけでいいッ♡」


「ん♡いい子いい子♡」ヨシヨシ


「…♡もぉイッてもぇえ?♡」


「いいよ♡イかせてあげる♡」


「jpぁ♡♡ ぁぁッ♡♡♡」


「愛してるよtt♡」



「…あ、ya。ローション無くなりそうだからポチッといてね」


「…ぅん。他には…?」


「ぅーん。思いあたんないなぁ。テキトーで。」


「…わかった。…部屋戻るわ」


「tt♡まだイケるよね?♡」




jpは俺を無視してttに腰を打ちつける。

ttももう俺が見えなくなったようで、上擦った声でjpを求めた…。


ひとり、部屋に入る。


jp、tt、、。

俺、二人を助けたくてここに残ったんだよ。

それなのに、それなのに…

urも失った。

どうしていいのかわからずに、ただただ日々が過ぎて行った。






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