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あれからjpはシェアハウスに出てこなくなった。電話もメールも届かず完全に音信不通。
メンバーが訪ねた頃にはあの家は売り払われていた。
撮りためた動画を編集したり残ったメンバーで撮影したりしながらjpを待っていたが、そのうちひとり、またひとり、と、重苦しい雰囲気に包まれたシェアハウスから離れて行った。
結果、naさんはグループ解散の決断を下した。
ありがたい事にそれなりの反響はあったが、このまま世間は少しずつ俺たちを忘れていくんだろう。
ガチャ
「おかえり」
「…」
「…yaくん?♡ンッ♡…かえってきたん?♡」
「…ただいま、tt」
俺は今、jpが新たに購入した都内の大きな一軒家でjpとttと暮らしている。
ソファに寝かせられたttにjpが重なり、深く絡み合っていた。
「ァッ♡でるゥ、、、♡」
「またイクの?♡一緒にイこ♡まだ我慢して♡」
「むりぃ、、ッ♡」
「だーめ♡」チュ
ttは限界が近いようで、蕩けた顔でjpの背に爪を立てている。
jpは俺を見もせずに話してきた。
「金振り込んでくれた?」
「うん…とりあえず一千万…」
「そ、まあまた思い出したら追加するか」
「urには悪いことしちゃったしね」
あのあと、urは昏睡状態に陥った。
一命はとり留めたものの意識は戻らず、機械につながれ都内の病院に入院している。
強盗の仕業、ということで処理されたものの、jpの中で思うところがあるのかもしれない。
こうして定期的に『お見舞い』を振り込んでいる。
「ハァッ♡ンッ♡な、jp、、♡」
「なぁにtt♡」
「…♡、ur、てだぁれ、、、?」
「…」
ttはメンバーのことはもちろん、urも忘れてしまった。
忘れた、というより記憶から消した、というべきか。
一度jpが留守中に写真や動画を見せたことはあったけど、キョトンとした顔でモニターを見つめていた。
「…ぅーん、、知り合い、かなぁ?」
「ttは知らなくていいよ♡俺がいるもんね♡」
「、、ッうん♡jpだけでいいッ♡」
「ん♡いい子いい子♡」ヨシヨシ
「…♡もぉイッてもぇえ?♡」
「いいよ♡イかせてあげる♡」
「jpぁ♡♡ ぁぁッ♡♡♡」
「愛してるよtt♡」
「…あ、ya。ローション無くなりそうだからポチッといてね」
「…ぅん。他には…?」
「ぅーん。思いあたんないなぁ。テキトーで。」
「…わかった。…部屋戻るわ」
「tt♡まだイケるよね?♡」
jpは俺を無視してttに腰を打ちつける。
ttももう俺が見えなくなったようで、上擦った声でjpを求めた…。
ひとり、部屋に入る。
jp、tt、、。
俺、二人を助けたくてここに残ったんだよ。
それなのに、それなのに…
urも失った。
どうしていいのかわからずに、ただただ日々が過ぎて行った。