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ゞ
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昼休み。
教室の空気は、さっきまでよりずっと重かった。
💜「……で?」
菊池風磨が腕を組んだまま、橋本将生を見る。
💜「誰と行くの」
軽く聞いてるみたいで、全然軽くない。
🩷「そんなの…別に誰でも——」
💜「それがダメなんだよ」
即答。
逃げ道を潰すみたいに。
💜「曖昧にすんな」
その一言で、空気が固まる。
💚「橋本くん、困ってるじゃん」
松島聡がやんわり口を挟む。
でもその視線も、ちゃんと将生を見てる。
——優しいのに、逃がさない。
❤️「とりあえずさ」
佐藤勝利が一歩前に出る。
❤️「最初だし、気軽にでよくない?」
いつもの柔らかい声。
でもその奥に、譲る気のなさが見える。
❤️「俺と行こう、将生」
自然に名前を呼ぶ。
その瞬間、
💜「……は?」
風磨の空気が変わる。
💜「お前さ、そういうとこだよ」
低い声。
イラつきが隠れてない。
❤️「何が?」
勝利も引かない。
二人の間に、バチバチの火花が散る。
その時——
「決まった?」
ふっと割り込んできたのは寺西拓人。
ポケットに手を入れたまま、余裕の顔。
️🩵「まだなら、俺でもいいけど」
さらっと言う。
❤️「は?」
今度は勝利が反応する。
❤️「横入りすんなよ」
️🩵「早い者勝ちじゃないんでしょ?」
寺西は笑う。
完全に楽しんでる。
さらに後ろから、
「俺も気になるんだけど」
原嘉孝が覗き込む。
♡「どんな子か、ちゃんと知りたいし」
💛「同じく〜」
猪俣周杜も軽いノリで乗っかる。
でも視線はちゃんと将生に向いてる。
そして——
何も言わずに見ていた篠塚大輝が、静かに口を開く。
🤍「……誰選ぶかで、全部変わりそうだね」
ぽつり。
その一言が、一番重い。
全員が理解してる。
——最初の選択。
ここで、関係のバランスが決まる。
🩷「……」
将生は、何も言えない。
視線が痛い。
逃げたいのに、逃げられない。
その時、
「将生」
一番近くで呼んだのは風磨だった。
💜「ちゃんと選べよ」
静かだけど、強い声。
腕を軽く引かれる。
💜「中途半端なの、一番いらねえから」
ドクン、と心臓が鳴る。
勝利が、じっと見ている。
聡も、寺西も、他のメンバーも。
——全員、本気だ。
🩷「……じゃあ」
やっと、声が出る。
喉が震える。
🩷「今日は……」
一瞬、教室の音が全部消えたみたいになる。
🩷「……勝利くんと、行く」
その瞬間——
空気が、壊れた。
💜「……ふーん」
風磨が小さく笑う。
でも目は全然笑ってない。
💜「そう」
それだけ言って、手を離す。
軽く、でも突き放すみたいに。
勝利は一瞬驚いてから、
❤️「ありがと、将生」
優しく笑う。
でも——
その手が、さりげなく将生の肩に触れる。
まるで「取った」みたいに。
💜「……調子乗んなよ」
風磨がぼそっと呟く。
誰にも聞こえないくらい小さく。
でも確実に、熱がこもっていた。
その様子を見て、寺西がくすっと笑う。
️🩵「うわ、始まった」
原と猪俣も顔を見合わせる。
篠塚は、ただ静かに目を細める。
松島聡だけが、少しだけ困った顔をしていた。
——たった一つの選択。
それだけで、
関係はもう、元には戻らない。