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今日も、寝られない。
なぜか寝られない。疲れているはずなのに。
「はぁ……」
布団で1人天井を見ながらため息をつく。
どうしたものか。このままだと仕事にも影響が出てしまう。
とりあえず目だけ瞑っておこう、そうして寝たのか寝てないのか分からない状態で朝を迎えた。
今日の仕事現場に着き、関係者に挨拶をする。
「元貴」
横から涼ちゃんの声がした。
「おはよう」
朝から眩しい笑顔で俺に挨拶する。
涼ちゃんは顔を見て一瞬で察した。
クマもきっと酷い状態だろう。
「おはよ涼ちゃん。」
眠れてないところ以外は元気だし普通だ。
睡眠が1番大事だけど。
「元貴、今日泊まっていい?」
涼ちゃんから思いがけない提案された。
俺は思わず目を見開く。
「あ、違うからね、寝かすの、だめ。今日はしないからね。」
先に忠告されてしまった。
まぁ、この状態じゃきっと何時のように気持ちよくなれないかも。
「ん、来て。」
俺も寝たいし涼ちゃんに任せることにした。
今日は寝てないから特にきつかった。
仕事を終え2人で俺の家へ帰ってきた。
「元貴お風呂入ろ。」
涼ちゃん、結構大胆だな。
普段やだ!恥ずかしい!って言うのに。
涼ちゃんは俺が返事をする前に言ってきた。
「寝かせるため、です。」
主張してきたな。そんな忠告しなくても。
「分かったよぉ。じゃあ連れてって。」
今日は最大限に我儘になってやろ。
俺のムスッとした顔に涼ちゃんは笑ってた。
「はいはい、俺の可愛い王子様。」
「元貴、目瞑っても眠くならない?」
シャンプーをしながらの涼ちゃんに聞かれる。
「うん。寝れないとなんか色んなこと考えて、余計。」
寝なきゃどうしようと焦って色んなことを考えてしまう。
きっと逆効果なんだろう。
「そっかぁ。一緒に解決しよ。シャワーちょーだい。」
涼ちゃんにシャワーを渡した。
ありがと、と言って髪を洗い流す。
優しいんだよね。俺の恋人。
「んーめんどくせぇ……。」
お風呂から出て部屋着を着た。
が、ドライヤーが今面倒に感じている。
「元貴、おいで。」
先に出て着替えてた涼ちゃんがソファに座ってた。
ソファの下を開けて広げた足元にはクッションが置いてある。
ここ、座れという意味らしい。
手にはドライヤーを持っている。
乾かしてくれるのか。
「え、いいの?」
期待を込めて涼ちゃんに聞く。
涼ちゃんは満足そうに
「いいよ、とことん尽くしてやろう。」
とドヤ顔していた。
その顔の写真欲しいな。
人にやってもらうシャンプーとかドライヤーって何故こんなにも気持ちいのか。
「あ”ーーーー」
思わず素の声が出る。
「元貴おじさん」
ドライヤーの上からボソッと聞こえた。
なんだと?
「そっちだって涼架おじちゃんじゃん。」
ちょっといつもより大きい声で言う。
「あははっ!俺でもまだ不意にそんな声出ないし。」
正論で返してくる。
ちょっとだけ悔しい。確かに涼ちゃんが歳とったなという瞬間を見たことない。
涼ちゃんが俺の顔を覗き込んで更に笑った。
「ごめんー元貴。眉間にしわ寄せないの。」
笑いながら楽しそうにそう言った。
涼ちゃんが笑ってるから何でもいいや。
「ありがと、涼ちゃん。涼ちゃんは?」
俺だけやってもらうのは申し訳ない。
「んえー?いいよ、半乾きだし自分でやるよ。」
もうほぼ乾いてるよ、と言う。
乾いてないよ全然。
「だめ、はいチェンジ。見てろ俺のテクを。」
そう言うとありがと、と言ってまた更に笑った。
涼ちゃんのドライヤーも終え、歯磨きもした。
あとは寝るだけ。
「さ、元貴、おいで。」
涼ちゃんが布団に入り、隣をポンポンする。
いいお兄ちゃんって感じ。
「涼ちゃん眠かったら寝ちゃってね。」
俺が寝付くまで待ってそうだから、この人。
「うん。寝落ちしたらごめんね。電気消すよ。」
そう言って電気を消した。
涼ちゃんの寝顔可愛いから見たいな。
「ね、ちゅーもダメ?」
涼ちゃんの方を向いて上目遣いで見る。
真っ暗だからあまり意味はないと思うけど。
だって今日キスしてない。
「ん。いいよ。」
涼ちゃんの承諾を得て涼ちゃんの方へ手探りでもっと寄る。
涼ちゃんも片手を上げて俺が傍に来るのを待っていた。
キスできるくらいの位置に潜り、背中に手を回され優しくトントンされた。
「涼ちゃん」
涼ちゃんの腰に片手を回して軽くキスをする。
足りない。全然。
「ん、ちょっとだけ、許して。」
ちゅ、ちゅ、と何回も浅いキスをする。
「涼ちゃん」
俺は好きな人の名前が大好きだ。
涼架、なんて綺麗で美しい名前だろう。
涼ちゃんって何回でも呼びたくなる。
「元貴。可愛いね。」
何故か余裕そうな涼ちゃんに撫でられている。
「もうちょっと、ね。」
涼ちゃんも足りないらしい。
普段俺らの上下は決まってない。今日はどっちやるかその日に決めてる。だからリードはどちちからもある。
涼ちゃんからいっぱいキスをされる。口以外の色んなところ。
それがまた心地いい。
「ね、口は?」
いつしてくれるの?と言わんばかりに涼ちゃんを見つめる。
意地悪そうに「してほし?」と聞いてくる。
して欲しい意外に何があるのか。
「して欲し。涼ちゃん。」
最大限に甘えている。普段のみんなが見ている俺じゃない。
本当は、顔をみたい。でも暗闇にまだ目が全然慣れないから何も分からない。
「いい子、元貴。大好きだよ。」
頭を撫でられ今度は口にいっぱいキスが降ってくる。 キスの間に俺も大好きと伝えた。
顔がわからなくても幸せだ。
涼ちゃんはきっと微笑んでいるのだろう。
触れるだけの軽いキス。撫でられている頭。温かい涼ちゃんの体温と布団。
全部が気持ちよくて、だんだん眠くなってきた。
それに気付いた涼ちゃんも俺の背中をトントンする。
一定のリズムで、優しく。
とても心地いい。
「ん、う……。」
眠い。こんなに眠い感情は久しぶりだ。
ありがとう涼ちゃん。
「おやすみ、元貴。」
優しい声でおでこにキスをした。
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