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銀河は、3日がたってもまだ、目を覚まさなかった……。


傍らで、いつまでも閉じられたままの目蓋を、じっと見つめる。


「……銀河、目をあけてよ……また、その紫の瞳で、笑ってよ…ねぇ」


涙が、後からあふれてきて、止まらなかった。


ぐしぐしと泣いている私の背中に、ふいに誰かの手がやさしく触れた。


「理沙……」


振り返ると、そこには三日月が立っていた。


「三日月……」


泣く私の体を、三日月の腕がそっと抱き留めてくれる。


「……銀河は、まだ目を……」


「うん…」とだけ、三日月に返す。


「悲しい思いをさせて、すいません……理沙」


「ううん…」と、首を横に振る。


「三日月も……みんなだって、悲しいのに……。だから、謝ったりなんてしないで……」


口にして、滲む涙を手の甲で拭った。


「だけど……銀河が、刺されるくらいなら……私の方が、刺されたらよかったのに……」


いつまでも目覚めない彼を黙って見ていることしかできないいら立ちに、思わずそう呟くと、三日月が「いいえ…」と、首を静かに振った。


「銀河は、何よりも望まなかったはずです……あなたが、自分の身代わりになることなどは……」


あの時の状況が、ふいに思い出される。銀河は、必死で、私を庇おうとしてくれていた。


「……彼は、自分の代わりに、誰かが傷つくようなことは、もう二度と、見たくはないはずですから……」


三日月に言われ、(そうだ……)と、気がついた──。


銀河は、かつて付き合っていた彼女が、他の女性たちのやっかみから自殺未遂を起こして助けられずにいたことを、ずっと悔やんでいたのだった……。

超イケメン✧ホストクラブ

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早く目を覚まして欲しい

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