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馬車の窓を閉めて座り直したサイラスが苦笑をこぼす。
「まったくあの二人……すっかり自分たちの世界に入っちゃって。オレたちが待ってること忘れていたんじゃない?」
「ふふっ、少しくらいいいではないですか。大事な話をしていたのかもしれませんし」
ローズがくすくすと肩を揺らすと、すぐにガタンと音がして馬車が走り出した。
ゆっくりゆっくり屋敷を出たあと、速度が徐々に上がりのどかな自然の中を進んでいく。
ほんの何か月か前に一人で捕まえた馬車でここを通ったことを、ローズは思い出した。
(あれからいろいろあったけれど、思い返すと今日まであっという間だったわ)
懐かしさに浸っていたが、ローズはふと違和感を覚えた。
(なんだか静かね……)
そういえば************************
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