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なっちゃん「ここって、こんな感じなんだ」
いつも、来る博物館に今日は講習を受けに来た
いつも見る事しかしないから、こうやってここいるのは新鮮
学芸員の方にまずはここで待機するよう言われた、参加者は十人前後
これ、この資料眺めるだけでも面白いな、なんて思っていると扉が開き
樹「準備出来たので、こちらにどうぞ~」
あの人、怠そうにしてるな やる気がなさそうっていう訳では無さそうだけど
白衣を着た姿はとてもかっこいいんだけどな
待機していたところとは違う講習の場所につれていかれると一個の机に一人で座って下さいと指示され
前に行く勇気もないので一番後ろに座った
配られた資料はちょっと難しそうだなと思った
すると、肩が抱き寄せられて
樹「大丈夫、俺がついてるから不安になんないで」
さっきの人だ いつから隣に居たのだろう、笑顔で言ってくれたから心強いものの
よく見たらピアスとかしてて少しチャラそうだ 私があまり関わらないタイプ
なっちゃん「頼もしいですね」
社員証の様なものを首からぶら下げていて
樹「あ、俺? 俺の名前は田中樹 樹って呼んで」
なっちゃん「樹さん、ですか」
そういえば、この人めちゃくちゃギャルに絡まれてる人気の人だ
樹「俺は何て呼んだら良い?」
なっちゃん「なっちゃんで良いですよ」
樹さん、不健康そう
樹「俺の顔見てどうしたの? もしかして、、惚れちゃった?笑笑」
なっちゃん「そんな訳ないでしょう それに会ってまだ少ししか経ってないですよ」
樹「じゃあさ、この講習の後空いてる?」
なっちゃん「予定は無いですけど、、」
樹「じゃあ俺と一緒に博物館まわろ~」
なっちゃん「良いですけど、、」
樹「じゃあ寝とくから講習終わったら起こして」
何処まで行っても自由な人
なっちゃん「樹さん起きてください、終わりましたよ」
樹「よし、じゃあ行こ!」
私の手を引っ張る樹さんは満面の笑みで少し愛おしく感じてしまった
この人、思ったよりちゃんと知識あるんだな
樹「ちゃんと、聞いてくれた?」
なっちゃん「聞いてますよ」
樹「ちょっと休憩しよ」
二人で近くの椅子に腰をかける
樹「ねぇ、近くに誰も居ないよ」
なっちゃん「そうですね、」
樹「なっちゃんは、俺のこと好き?」
何を言い出すかと思えば、そんな事ばっか言う
なっちゃん「分かんないです」
樹「うん、、、そうだよね」
なっちゃん「でも樹さんは手を離したらすぐ何処かに行きそうで、ただ、ただ、怖いです」
樹「そんな事、無いでしょ、笑笑」
その笑顔は、すごく綺麗だった