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俺はどうやら其奴らに突き落とされたらしくて
全身のあちこちを骨折していた
命が助かったのが奇跡だとも言われた そのぐらい凄惨な状態だったという
だけど
突き落とされたときに打ちどころが悪くて 脊髄損傷だ、と言われた
犯された上に顔面を失い脊髄損傷で半身不随とか巫山戯ている
どうして俺が
どうして俺が
どう し て
其れからは病室のベッドで泣く日々が続いた
顔の火傷は酷く 植皮はしたが広範囲だった為に大きな傷跡が残った
動かないことが分かっているのに行う脚のリハビリや 生物の雄としての生理的反応 排泄介助 ほんの数日前まで「普通」だった俺は急に社会からドロップアウトした
全てが苦痛で仕方なかった
傷の激しい痛み 女の看護師に自分の✗器の世話をされる屈辱感
こんなはずじゃなかったって思いが埋め尽くして とうとう俺は壊れた
夜な夜な廊下を徘徊して 暴れた
暴れるたびに押さえつけられ、薬を打たれて眠らされ、薬が切れると暴れるのを繰り返した
でも再確認できたこともあった
やっぱりないこが好きだ
nunu.