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⚠️ 将来軸 黒尾鉄朗・月島蛍
「 間に合った~ 」
「 いやぁ、こうしてゴミ捨て場の決戦をもう一度疑似体験できるとは… 」
練習試合だけどと続けて呟く。
「 そうだね…ま、桜芽の雄姿も見れるし 」
体育館の観客席。
そこには仕事を終わらせてきたようなスーツ姿の男が2人。
バレーボール協会競技普及事業部の黒尾鉄朗の姿。
そして桜芽の父であるバレーボール協会競技普及事業部の叶秀斗の姿があった。
それからもう1人、大学の講義を終えてそのまま直行してきた男。
烏野高校OB月島蛍の姿があった。
「 お、来た来た。久しぶりだな、ツッキー 」
「 その呼び方やめてください 」
「 相変わらずで安心したわ。あ、この人俺の上司。 」
「 あ、一応黒尾くんの上司の叶秀斗でーす 」
「 …神内さん、苗字変わったんですね 」
「 え、つっきーって叶さんと知り合い? 」
「 いや…神…叶さん、烏野のOBなんで 」
「 エ…? 」
「 あれ、言ってなかったっけ…?! 」
「 初耳ですよ… 」
「 えぇ~ごめん…あ、そういえば月島くん、今日はあの幼なじみくんいないの? 」
「 あぁ山口ですか。今日は午後も用事あるらしくって… 」
「 ほぉ…残念だね… 」
「 そうですね…それより、あの烏野の10番、小さいですね… 」
そして月島は少し戸惑って今自分の発した言葉を簡潔に考えた。
背の小さい…烏野10番。
「 日向…? 」
と言って目を疑うけど何度見ても烏野10番が小さいことには変わりなかった。
「 いやぁ、あの子ねぇ、僕の息子なんだぁ。もうバレーに一生懸命でね 」
「 叶さんの息子さん… 」
月島も、黒尾も。叶も。懐かしいユニホームやネット。体育館を眺めていた。
アップを済ますと音駒の生徒たちが試合前に皆集まっていた。
何をするのかと黒尾くんとみていると生徒たちは円形になり少しかがんで手を前に出した。
そして主将らしき黒髪の子が言った。
「 俺達は血液だ。滞りなく流れろ。脳が、正常に働くために! 」
「 おぉ!まだやってんじゃん! 」
「 これ始めたの黒尾くんなんだよね? 」
「 え、そうなんですか…?孤爪さん嫌がってたりしてましたけど… 」
「 研磨は特殊なんだよ。でもやっぱ俺が始めたの受け継がれてんの嬉しいなぁ 」
そして烏野も集まって大きい声で
「 烏野、ファイッ 」
「 オォー!!!!!! 」
「 こっちもやってますね 」
「 そうだね、なんか嬉しいや 」
「 そうですかね… 」
烏野高校 対 音駒高校
練習試合 開始。