🌷神殿の光の部屋の管理人ミリア 「ミリアさん、お忙しいところ申し訳ありません、実はわたし達の娘が25歳で光の力に目覚めまして、そのことでお話してもよろしいでしょうか?」ティアの両親は午前中仕事の合間、光の部屋の使用状況をノートからパソコンに記録しているミリアに話しかけた。ティアの母親はティアの世話があるので午前だけ、神殿の仕事をしている。「そうですか、娘さんが光の力に目覚められたのですね?お話とはなんでしょうか?」ミリアが聞いた。「わたし達の娘は精神疾患を抱えています、自分の行動を考えて決定できません、名前はティアです、それでもティアに神殿で光の力供給の仕事をさせてもらえないでしょうか?ティアは精神疾患を抱えながらも本を読み理性を保っています、最近の行動は落ち着いています」ティアの父親は現状を包み隠さず伝えた。「考えて行動してくれなければ困るのですが……ティアさんというのですね?もしかしてわたしの夫の元患者さんですか?児童精神科医をしているのですが」ミリアは夫の名前を言った。「そうです、ティアは7歳から19歳までの間先生にお世話になっていました、ティアは先生と勉強をしていたのです、その中ではできるほうだったのです」ティアの母親はミリアがティアを理解してくれるかも知れないと希望を持った。「はい、そう聞いています、行動で表現する子供達に勉強を教えようとしても抵抗される中で、ティアさんはとてもしっかりした文章を書く子だと夫は話していました、ティアさんの心を知るために夫はティアさんと交換日記をしていたのです」ミリアはそこまで話を聞いていた。児童精神科の子供達は、うまく言葉にできない子も多い。神殿は精神力が関係している光の力の教育が届きにくい人達を救済するために精神科や児童精神科に慰問に行くという活動もしていて、ミリアはその時今の夫である児童精神科医に出会ったのだ。「はい、確かにティアは、先生と交換日記をしていました、ティアがどうして行動で言葉を閉ざすのか理解しようとしてくれました、先生の教育のおかげで落ち着いたかのように見えたのですが、ティアが成人したことで先生はティアの対象から外され、家でただ過ごさせるうち、ティアの行動は荒れたものになってしまって、でもティアはこれではいけないと考えたようで、勉強は続けていたんです」ティアの母親はティアの行動が先生の教育で落ち着いたのに、ティアが大人になり、その環境から離れたことで再びティアは行動で言葉を閉ざしていたこともミリアに伝えた。「児童精神科では言葉を最後まで受け入れられない子供達もいる中で夫はティアさんに期待していました、いつも通り面談で決めます、ティアさんに会わせて下さい」ミリアはティアと面談をしてくれると言った。「はい、よろしくお願いします」ティアの両親はうまくいくようにと願った。
児童精神科医であり、ミリアの夫は教育が人間を救うという信念があったため、児童精神科の子供達を言葉で救おうとしていた。しかし児童精神科の子供達の多くはそれが通用しない世界だったのだ。






